Engineer's Digest - 忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト

忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト。前日の話題をサクッと把握!

2025/07/05 #241 - 今日の技術情報ダイジェスト

Agentic Codingの最前線:Claude Codeと開発現場での活用法

この記事は、AIが自ら計画を立ててコーディングを進める「Agentic Coding」について解説しており、AIが自律的に計画・実行・修正を行うコーディングスタイルであること、人間が指示を出す総司令官のような役割を担うこと、Vibe Codingとの違いはAIの自律性にあること、AIコーディング支援ツールであるClaude CodeのIDE連携機能強化に触れ、既存コード修正作業におけるClaude Code活用による効率化事例を紹介し、AIへの指示は「探索空間を絞る」こと、Plan Modeの活用、「手懐け」の重要性などが重要な学びとして挙げられています。

buildersbox.corp-sansan.com

MacとWindowsのファイル共有、隠しファイル[.DS_Store]との付き合い方

MacとWindows間でファイルを共有する際に、Mac特有の隠しファイル(リソースフォーク)が生成され、Windowsユーザーにとって不要な「ゴミ」と認識される問題に対し、Mac側ではターミナルコマンドやショートカット作成による生成抑制、Windows側ではPowerShellスクリプトを用いた圧縮ファイルからのリソースフォーク削除・展開方法を解説し、互いの利便性を高めるための設定を紹介する記事です。

pc.watch.impress.co.jp

HashiCorp創業者が見るクラウドベンダーとの「最高の協業体験」:マイクロソフト、Google、Amazonを語る

HashiCorp創業者のミッチェル・ハシモト氏が、自身の現在の活動としてターミナルエミュレータ「Ghostty」の開発に注力していることを明かし、過去のAWS、マイクロソフト、Googleといったクラウドベンダーとの協業経験について語ったAMA(Ask Me Anything)の回答概要を紹介する。その中で、「一緒に仕事をして最高だったのはマイクロソフト」と述べ、Terraformでの連携において最も容易だったのがGoogle Cloudであったことに言及。また、IBMによるHashiCorpの買収理由や、取り得る代替案についても触れている。

www.publickey1.jp

開発生産性の罠と未来:ケント・ベックが語る「グッドハートの法則」と測定の本質

ケント・ベック氏の講演「グッドハートの法則は楽観的すぎた〜開発生産性の罠と未来〜」では、測定値を目標とすると本来の目的から外れた行動を招く「グッドハートの法則」が指摘され、指標管理がシステムを破壊する可能性も示唆されています。具体例としてPR数の競争がコードの不必要な分割を招くことが挙げられ、解決策として投入工数ではなくビジネス上の利益で測定すること、そしてAI時代にはコード量よりも若手の「学び」といった測定困難な成果を重視すべきであると提言されています。

scrapbox.io

AIの「見せかけの理解」:LLMの「ポチョムキン理解」とその評価方法の課題

ハーバード大学などの最新研究により、大規模言語モデル(LLM)が概念を説明できるにも関わらず、実際の応用で利用できない「ポチョムキン理解」という決定的弱点が明らかになりました。これは、LLMが正しい説明と矛盾する行動をとる場合があり、真の理解を欠いている可能性を示唆しています。現在のAI評価方法ではこの問題を見抜けないため、AIの能力を過大評価してしまうリスクがあり、AIの信頼性向上と将来のAGI開発に向けた重要な示唆を与えています。

xenospectrum.com

「にゃんこ大戦争」がAWSからGoogle Cloudへインフラを移した理由:Cloud SpannerとIaCの導入効果

「にゃんこ大戦争」がAWSからGoogle Cloudへインフラを移行した背景には、Google CloudのリレーショナルデータベースであるCloud Spannerの機能強化があります。この強化により、AWSのAuroraからのデータ移行が容易になり、コスト削減と運用効率の向上が期待されます。Cloud Spannerは、従来のRDBとNoSQLの利点を併せ持つNewSQLデータベースとして、データの整合性を保ちながら高いパフォーマンスを実現します。また、Google CloudはITインフラのコード化(IaC)を推進し、開発者の負担軽減とIT人材不足の課題解決を目指しています。

techtarget.itmedia.co.jp

「チームみらい」が目指すテクノロジーで誰も取り残さない日本:党首・安野たかひろ氏のビジョン

テクノロジーで誰も取り残さない日本を目指す新党「チームみらい」は、AIエンジニアの安野たかひろ氏が党首となり、デジタル技術による政治刷新を掲げています。同党は、強い経済、未来に期待できる日本、そして国民の声が届く政治の実現を目指し、地方創生、子どもの教育格差解消、社会保障制度のデジタル化などを推進します。テクノロジーを活用し、国民一人ひとりの生活向上と明るい未来を築くことを目標としています。

note.com

DeNAのAI開発戦略:コード生成AI「Devin」を活用したプロトタイピング推進

DeNAはAI開発を強化し、コード生成AI「Devin」などのAIエージェントを導入してタスクを自律的に実行させることで、開発の効率化、コスト削減、品質向上を目指し、AIを活用したサービス提供によるさらなる成長を目指す方針を発表しました。企画を通す際には、「生成AIで作ったプロトタイプ」の提出を必須とするなど、「書類だけ」の企画提案はNGとする動きを一部部署で進めています。

www.itmedia.co.jp

AIの人権侵害リスク調査:政府が採用の男女差別や性的画像生成の対策に乗り出す

政府がAIの人権侵害リスクの実態調査を開始し、人材採用における男女差別や性的画像の無断生成などが調査対象となります。これは、生成AIの急速な普及に伴う課題への対応として、AI新法に基づきリスク低減に向けた環境整備を目指すものです。内閣府が関係省庁や経済団体と連携して調査を進めます。

www.nikkei.com

Apple、Swift言語でAndroidアプリ開発を公式サポートへ

AppleがSwift言語でAndroidを公式にサポートすることを発表し、「Android Workgroup」を発足させました。これにより、SwiftでのAndroidアプリ開発が可能となり、Androidとの親和性を高めるためのSwiftパッケージ強化や、SwiftとAndroid間の連携をスムーズにするための開発が進められます。開発者向けには、AndroidでのSwift利用に関する情報提供や支援も行われます。

www.publickey1.jp

チャットAIへの感情共有:電通調査で明らかになったユーザーのAIとの向き合い方

電通の調査によると、チャットAIに「感情を共有できる」と回答した人が64.9%に達し、「親友」や「母」を上回る結果となりました。ChatGPTに対する満足度は学習能力において高く、回答の正確性や応答速度にも多くの人が満足感を示していますが、指示の誤解や意図しない回答の生成といった課題も指摘されており、AIの能力向上と誤情報・偏見対策が今後の焦点となっています。AIの利用意向は依然として高く、多様な分野での活用が期待されています。

www.itmedia.co.jp

開発組織の進化とスケーリング:チームごとの「開発生産性」の定義と測定方法

開発生産性はプロダクト開発のステージやチーム構造によって意味合いが変化し、仮説検証段階では課題発見、スケーリング期では安定デリバリーが重要視され、プラットフォームチームでは他チームの負担軽減や安定性が指標となります。チームごとに異なる指標(プロダクト、フロー、チームヘルス)を重視し、自分たちにとって意味のある生産性を定義して改善していくことが重要です

www.ryuzee.com

エンジニアのための情報収集術:Feedly、はてなブックマーク、Slackを活用した効率的なインプット戦略

変化の速いエンジニア職で「廃れない」ためには情報収集が不可欠であり、Feedlyで気になる技術ブログを登録し効率的に新着記事をチェックすることや、はてなブックマークのテクノロジーカテゴリでエンジニア界隈の注目動向を把握すること、さらに社内Slackの技術共有チャンネルで仲間からリアルタイムな学びを得ることも有効です。これらの複数のツールを組み合わせ、無理なく続けられる習慣を作ることが成長への鍵となります。

www.wantedly.com

ポータブルSSDの容量偽装に注意喚起:国民生活センターが報告した巧妙な手口

通販で購入したポータブルSSDにおいて、表示容量1TBに対して実際に使用できる容量が15GB程度しかないという事例が国民生活センターから報告されました。ファイルは存在するかに見えても、内部データは「00」で上書きできず、実質的な書き込み容量に大きな制限があることが判明しています。この事例は、製品の容量表示が偽装されている疑いがあり、消費者が同様の被害に遭わないよう注意喚起がなされています。

k-tai.watch.impress.co.jp

オープンソースプロダクト「oh-my-logo」の成功秘話:短期間で600スターを獲得した要因

数時間のVibe Codingで開発されたオープンソースプロダクト「oh-my-logo」が、GitHubで600スターを達成するまでの経緯を紹介します。このツールの成功要因として、使いやすさ、創造性を刺激する「余白」、そして視覚的に魅力的な結果がSNSでの拡散を後押ししました。当初は日本語圏で高い評価を得ましたが、海外展開は当初停滞。しかし、影響力のあるアカウントに紹介されたことで海外でも爆発的に拡散しました。オープンソースを広めるためには、ツールの魅力を磨くだけでなく、影響力のある人物やコミュニティによる紹介が重要であることが示唆されています。最終的には運の要素も大きいものの、地道な開発と挑戦を続ける姿勢が成功への鍵となります。

zenn.dev

Linuxカーネルプログラミング 第2版:入門者から中級者までを網羅する必読書

「Linuxカーネルプログラミング 第2版」は、Linuxカーネル入門者向けに、ソースコードのビルドや修正、モジュール作成といった実践的なスキルを習得できる一冊です。メモリ割り当てやスケジューラといったカーネル内部の高度な技術についても詳しく解説されており、パフォーマンス向上のためのプログラミング活用法まで幅広く学べます。カーネルプログラミングでつまずきやすい点を丁寧にフォローしているため、初心者でも安心して学習を進めることができます。

www.oreilly.co.jp

イーロン・マスクの「テクノ封建制」構想:X買収に隠された野望と現代社会への影響

イーロン・マスクによるTwitter買収は、単なる個人的な興味からではなく、「テクノ封建制」という新たな経済システムの中で理解できる、より深遠な野望に基づいています。自動車、宇宙開発、脳とコンピューターを接続する技術など、多岐にわたる分野で革新を遂げてきたマスク氏は、数百億ドルもの巨額を投じ、自身の築き上げたものをリスクに晒してまでこの買収を実行しました。これは、現代における「トーマス・エジソン」とも称される彼の野心と、その時代における特別な立ち位置を示唆しています。

diamond.jp

エンジニア界隈で話題の珍しい漢字「𮂼」:その由来と「秀丸エディタ」世代との意外な繋がり

Unicodeコードポイント「U+2E0BC」を持つ珍しい漢字「𮂼」がX(旧Twitter)で話題になっています。この漢字は漢字辞典に記載がなく、その発音や意味は不明ですが、一部のエンジニア、特に秀丸エディタなど特定のツールを使用していた経験のある世代を中心に、なぜか読めたり、反応したりする人が見られるとのことです。この漢字は特定の入力方法で挿入でき、HTMLでの文字参照も可能です。

forest.watch.impress.co.jp

最新詐欺メール図鑑:ネットリテラシーを高めるための10の実践事例

この記事では、詐欺メール10通の実例とその手口を解説しており、証券会社やオンラインサービスを装い認証や手続きを促す手口、ユーザーを焦らせる「緊急」「最終案内」といった文言の使用、有名企業だけでなくマイナーブランドを騙るケース、不自然な日本語や期限切れの情報を提示する特徴などを具体的に紹介しています。詐欺メールへの対処法として、メール内のリンクは開かず、公式サイトから情報を確認することの重要性を強調しています。

internet.watch.impress.co.jp

卓上に置けるAIスパコン:NVIDIA DGX Sparkでローカル環境のLLM活用を加速

アスクはNVIDIAの卓上AIスパコン「NVIDIA DGX Spark」の取り扱いを開始しました。このマシンはコンパクトながらデータセンター級のAI性能を持ち、Llamaのような大規模言語モデルをローカル環境で実行可能です。AI開発に必要な主要フレームワークがプリインストールされており、CPU、GPU、大容量メモリ、各種インターフェースを備えています。

pc.watch.impress.co.jp

AI活用の新常識:プロンプトエンジニアリングを超える「コンテキストエンジニアリング」の重要性

AI活用においてプロンプト作成と同等以上に重要視されるのが「コンテキストエンジニアリング」であり、これはAIがタスクを遂行するために必要な情報一式(指示、履歴、外部情報、利用可能なツールなど)を包括的に提供することと定義されます。AI自身の能力だけでなく、この適切なコンテキスト提供こそがAIの応答精度を大きく左右します。例えば、カレンダー情報をAIに与えることで、より的確な応答が期待できるようになります。将来的には、この「コンテキストエンジニアリング」がAI活用の鍵となると考えられます。

gigazine.net

Geminiを狙う「プロンプトインジェクション」攻撃:AIの脆弱性と人間への巧妙な罠

AIの進化に伴い、人間を標的とした新たな攻撃手法「プロンプトインジェクション」が登場しています。これは、AIが読み込む外部データに悪意のある指示を隠し、気づかれずに実行させる間接的な攻撃や、AIが正規のエラーメッセージを装い不正なURLへ誘導する手口が報告されています。この攻撃は、AIや連携システムへの信頼を悪用し、人間には見つけにくい巧妙な罠で被害を引き起こす可能性があり、開発者には多層防御、ユーザーにはAIの出力の鵜呑みにしない慎重な確認が求められています。AIの利便性を享受しつつ、こうしたリスクへの理解と継続的な対策が不可欠です。

zenn.dev

イスラエル発、光ファイバーでGPUの1000倍高速化を実現するAI計算機技術

イスラエルの新興企業が開発した、光ファイバーを利用するAI計算機は、エヌビディア製GPUの1000倍の速度を実現し、大幅な電力削減も見込めます。この革新的な技術は、2026年の製品展開を目指しており、日本のフジクラ社とも共同実証が進められています。

xtech.nikkei.com

元ワークス同期が語る新卒時代の経験:カミナシCTO、Kyash、タイミーVPoEの成長と挑戦

タイミー、Kyash、カミナシの技術部門トップを務める3名が、新卒時代を共に過ごしたワークスアプリケーションズでの「ハードワーク」な経験を振り返り、顧客折衝や設計・開発を通じて顧客理解やドメイン知識を深め、「何をなぜ作るべきか」の解像度を高めた過程や、失敗や未経験領域への挑戦を通じて自身の強みを発見・成長させた経験、そして困難な課題に挑戦できる環境や挑戦を歓迎する企業選びが成長に繋がるという学びを共有するこの記事は、エンジニアがキャリアを築く上で重要な視点を提供します。

levtech.jp

画像生成AI「FLUX.1 Kontext [dev]」の省メモリ・高速版登場:VRAM7GBで2.1倍高速化を実現

画像生成AI「FLUX.1 Kontext [dev]」の省メモリ・高速版がNVIDIAによって開発され、従来の24GBから7GBへとVRAM使用量が大幅に削減されたことで、安価なグラフィックボードでも画像生成AIを利用できる可能性が広がりました。この省メモリ版は、自然言語で画像を編集する機能を持つ「FLUX.1 Kontext [dev]」の処理速度も2.1倍向上させています。

gigazine.net

アメリカのエンジニア受難とAI以降のキャリア展望:税制改正と開発効率化の影響

アメリカではソフトウェアエンジニアの求人が激減し、レイオフが続いており、その原因としてAIによる開発効率化で必要なエンジニア数が減少したこと、そして2018年から施行された税制改正(セクション174)によりソフトウェア開発費の即時控除ができなくなり企業の税負担が増加したことが挙げられています。AI時代にはコード作成だけでなく、仕様設計や品質管理など、本質的なスキルを持つエンジニアの重要性が増すと予想されます。

type.jp

AI Agentと人間の協働:Slack経由で助言を求める「AskOnSlackMCP」の効果

AIが解決できない問題に直面した際に、Slack上で人間に助言を求める仕組み「AskOnSlackMCP」が紹介されており、AIと人間の協働(Human-in-the-loop)の重要性が説明されています。AskOnSlackMCPはAIとSlackの間の橋渡し役として機能し、カスタマーサポートのデモでは、AIが回答できない質問をSlack経由で人間にエスカレーションすることで、顧客はAIと会話している感覚のまま的確な答えを得られる、シームレスな対応が実現されています。

www.ai-shift.co.jp

CSSの新機能shape()関数:clip-pathで実現する新しい切り抜き表現

CSSのclip-pathは要素を好きな形に切り抜く機能であり、新しく追加されたshape()関数はmovelinecurveなどのコマンドで図形を描画することで、従来のpath()関数よりもSVGの知識が少なくても直感的かつ柔軟に、レスポンシブな波形やアニメーションといった多様な切り抜き表現を実現します。

ics.media

Claude Codeの指示忘れ問題を解決!Hooksとuvパッケージマネージャーで環境を統一

Claude Codeの指示忘れ問題、特に環境設定やツール指定の忘れといったAIの指示不遵守を解決するため、Claude Code Hooksを利用してAIの動作を強制的に制御する方法を紹介します。具体的には、pipをブロックし、uvパッケージマネージャーの使用を強制することで、環境構築忘れや仮想環境の不使用といったAIの暗黙的な動作を防ぎ、CLAUDE.mdの記述量を削減しつつ指示の一貫性を確保します。

zenn.dev

Googleがオープンソース化したゼロ知識証明ライブラリ:プライバシーを守る年齢確認の新標準

Googleが、ウェブサイトやアプリ上でユーザーの年齢をプライバシーに配慮しながら証明できるゼロ知識証明ライブラリ「Longfellow」をオープンソース化しました。このライブラリを利用することで、個人情報を開示することなく18歳以上であることを証明できるようになり、子どもの安全確保が重要視される現代において、プライバシーを保護した形での年齢確認の実装を開発者が容易に行えるようになります。

gigazine.net