- 「開かずの基幹システム」をAIで解読したカクヤスの事例
- 二段階式フィッシングメールの手口と対策
- Claude Fable 5にローカルLLM用CLIを作らせた記録
- 「Linuxサーバー構築標準教科書」Ubuntu版の公開
- Windows 11プレビューパッチのSSD容量消費不具合修正
- curlが脆弱性報告受付をまるごと停止
- セルフホスト支援の新トップレベルドメイン「.self」
- 19年見過ごされたLinuxカーネルのゼロデイ脆弱性
- ソフトウェアエンジニアの仕事は「ループを書くこと」になる
- Claude Sonnet 5のReact習熟度ベンチマーク
- ChatGPT製Codexとの使い心地の違いから読み解くAI開発
- パスワード入力maxlengthによる切り詰め問題2026
- 非同期処理アーキテクチャの選定記録
- AI時代にテックリードとして重視すべきこと
- AIエージェント時代のターミナルマルチプレクサ「herdr」
- AIに8割書かせたコード、半年運用の答え合わせ
- 「Claude Fable 5」のサブスク標準機能への早期復活
- 史上初のエージェント型ランサムウェア感染事例
- Microsoft Researchのスキル最適化手法「SkillOpt」
- GitHubのCD-ROM送付企画
- AWSの戦略シフトとAnthropic・OpenAI登壇の意味
- Firefoxのメモリ破壊脆弱性
- Claude Codeの質問ダイアログ自動タイムアウト無効化
- Kaggle入門者向けおすすめ資料まとめ
- CISAが注意喚起する悪用中の脆弱性(SharePoint・Cisco)
- OSINT調査エージェント「OpenOSINT」
- メルカリのAI利用率100%とCHRO・CAIO兼務体制
「開かずの基幹システム」をAIで解読したカクヤスの事例
創業100年のカクヤスが、30年稼働してきたVB.NET+Oracle製の基幹システムについて、設計書なし・コード一部紛失という状況の中、Amazon Bedrock上のClaude Codeを用いて1200本のストアドプロシージャを解析し、在庫評価額計算や与信計算など6つの業務ロジックを抽出、従来450人月かかるとされた解析作業を実質2カ月に短縮し、画面数も2200から800へ凝縮した。
二段階式フィッシングメールの手口と対策
警視庁は、1通目でわざと不審メールを送って受信者に「見破った」と油断させ、2通目で社内調査を装い偽サイトへ誘導する二段階式フィッシングメールの手口に注意を呼びかけており、報告や確認はメール本文中のリンクを使わず社内ポータルやTeams・Slackなど別経路で行うことを対策として挙げている。2025年の不正送金被害は4747件・約103億9700万円に上り、その9割がフィッシング詐欺に起因するという。
Claude Fable 5にローカルLLM用CLIを作らせた記録
Claude Code(Fable 5)がローカルLLM向けCLI「ask」を自律的に設計・実装した事例では、Claude Code経由の呼び出しをあえて避けてOllamaを直接叩く方式を採用し、bash・PowerShell各25問の独自評価基盤でqwen3:14bを正答率92%で標準採用、パイプ合成タスクにはthinkモードが必要と実験で切り分けて--thinkフラグを二段変速で実装し、コマンドは自動実行せず人間確認を前提とする設計とした。
「Linuxサーバー構築標準教科書」Ubuntu版の公開
LPI-JapanがLinuC学習にも活用できる「Linuxサーバー構築標準教科書」のUbuntu版を公開し、Ubuntu 24.04 LTS(Server)を用いた実機構築演習を通じてLinuCレベル2(201試験・202試験)のサーバー構築技術を学べる内容とし、PDF版・ePub版を無償提供、Kindle版は有償、製本版は予約販売とした上でクリエイティブコモンズライセンスにより教育・研修・個人学習での無償利用を認めている。
Windows 11プレビューパッチのSSD容量消費不具合修正
Windows 11のプレビュー更新「KB5095093」に6月29日付で追加の不具合修正が適用され、通常はアクセスできず0バイト表示となるCapabilityAccessManager.db-walファイルが数十〜数百GBもストレージを消費する問題が解消され、編集部の検証ではパッチ適用後は2.16MB前後に収まる一方、非適用のままだと410MBから430MBまで増加を続けたという。
curlが脆弱性報告受付をまるごと停止
curlプロジェクトは2026年7月1日から8月3日まで脆弱性報告の受付・処理を全面停止するsummer of blissを実施しており、理由は反AI施策ではなくメンテナの休息であるとした上で、生成AIの普及により報告の質は向上したものの件数が2024年比4〜5倍に急増し、セキュリティチームの人数が7人のまま変わらないことで「作成コストの激減」と「検証コストの不変」という非対称が負荷の要因になっていると説明している。
セルフホスト支援の新トップレベルドメイン「.self」
非営利団体HCCFが、巨大IT企業のデータ収集・広告依存から脱却する人間中心のウェブを目指し、セルフホスティングを支援する新しいトップレベルドメイン「.self」の取得構想を発表し、1人につき1つの無料サブドメイン提供やVPNトンネルによるサービス公開支援などを柱に、VPN・DNS等のソフトウェアクライアントをOSS化し運営もオープンガバナンスで行うとしており、現在はICANNのApplicant Support Programの対象に選定されている。
19年見過ごされたLinuxカーネルのゼロデイ脆弱性
2007年に混入し19年間見過ごされてきたLinux kernelのnet/bondingにおける脆弱性CVE-2026-43456が報告され、bond_setup_by_slaveでのheader_ops流用によるdev->privの型不一致というtype confusionを起点に、IP6GREのrecv_probeオフセット一致を悪用して99%以上の成功率でKASLRをリークし、GREのheader_ops経由でskb_shared_info->flagsを書き換えることで任意コード実行に至る手法が示され、kernelCTFでは8万ドル超の報奨金が支払われた。
ソフトウェアエンジニアの仕事は「ループを書くこと」になる
AIコーディングにおいては、AIが完了と判断するまで反復する「内側ループ(エージェント)」と、完了後も継続的に動かし続ける外側ループ(ハーネス)の2種類があるとされ、コード移植や性能改善、セキュリティスキャンなどのタスクでは外側ループが有効に機能する一方、AI生成コードは防御的・複雑化しがちで構造の悪化や開発者の認知的依存といったリスクも指摘されている。
Claude Sonnet 5のReact習熟度ベンチマーク
Claude Sonnet 5のReact習熟度ベンチマークで平均78.21点を記録し、Opus 4.8のデフォルト設定(79.38点)にほぼ匹敵する水準に達した一方、前世代のSonnet 4.6(66.5点)からは11.7ポイントの大幅な向上を見せたものの、同社のFable 5(81.33点)には3.1ポイント届かず、コンポーネント設計は得意とする一方でアクセシビリティは全モデル中最低の3.33点と最大の弱点になっている。
ChatGPT製Codexとの使い心地の違いから読み解くAI開発
OpenAI製コーディングエージェント「Codex」とClaude Codeを比較した記事では、CodexがCLI・拡張機能・デスクトップアプリ・クラウド版を備えGoals・Skills・Automations・Subagentsを搭載し、2026年6月発表の「Sites」機能でダッシュボード等をクラウドに直接デプロイできる点を紹介しつつ、SWE-bench Proのスコアや機能差はほぼ解消されている一方、Codexは一問一答で走り切るスタイル、Claude Codeは対話を重ねながら詰めていくスタイルという、タスクの進め方に違いが表れると説明している。
パスワード入力maxlengthによる切り詰め問題2026
SBIベネフィットシステムズにおいてパスワード入力欄のmaxlengthが15文字から64文字に変更されたことをきっかけに、以前登録した長いパスワードが旧仕様のmaxlength=15によって15文字に切り詰められていた問題が指摘され、この現象は平文保存・可逆暗号化・ハッシュ化のいずれの保存方式でも発生しうるものであり、本来はバリデーションエラーにすべき箇所を黙って切り詰めて登録を成功させてしまう実装に注意が必要だとしている。
非同期処理アーキテクチャの選定記録
AWS ECS Fargateを主処理系統とするtoBマルチテナントSaaSにおける非同期処理アーキテクチャの検討記録では、SQS→Lambda Passthrough、ECS Worker Pull、AWS Batch、Step Functionsの4方式についてタイムアウトや実行時間上限、リアルタイム性、実装・運用コストの向き不向きを整理し、fire-and-forget処理はALBタイムアウトや流量制御の課題からECS Worker Pull方式への移行を検討し、大量データ処理はAWS Batchへ、外部データ取り込みはStep Functionsへ委譲する方針を示している。
AI時代にテックリードとして重視すべきこと
AI普及によりコードレビューや技術的負債管理の負荷が軽減される中、テックリードはシステム設計や変更点をメンバーに定期共有して情報格差やデバッグ時間の浪費を防ぎ、技術的負債やボトルネックを先回りで予測してチーム全体で解決案を議論することで手戻りを削減し、さらに将来のプロダクト方向性や大胆な実装プランを提示してチームの知的好奇心と意欲を刺激することが重要だと述べている。
AIエージェント時代のターミナルマルチプレクサ「herdr」
Rust製のAIエージェント特化ターミナルマルチプレクサ「herdr」にtmuxから乗り換えた事例では、Claude Code等のエージェントの状態(Blocked/Working/Done/Idle)を設定不要で自動検知・可視化できる点や、Ctrl+Bなどtmux互換のキーバインドで学習コストが低い点、CLIとUNIXソケットAPIにより全操作をコマンド化できエージェント自身がherdrを操作できる点、50を超えるプラグインが公開されたマーケットプレイスやセッション永続化・SSHリモート接続への対応が紹介されている。
AIに8割書かせたコード、半年運用の答え合わせ
AIにコードの8割を書かせて半年間運用した結果を振り返った記事では、AIが盛る大量のコメントやdocstringは実装とずれて「嘘の地図」化し腐りやすいこと、早すぎる共通化・抽象化は新しいケースで裏目に出て剥がせない癒着になりやすいことなどの問題点を挙げる一方、「なぜ」だけを残すコメントや関数責任の分割、仕様とテストを人間が保持するという工夫が効果的だったとし、保守性は機能を足すより引くことで維持されると結論づけている。
「Claude Fable 5」のサブスク標準機能への早期復活
Anthropicのエンジニアが、6月9日に公開されたAIモデル「Claude Fable 5」を米政府の命令により6月12日に一時提供停止した後、6月30日に再提供を発表し、7月1日から7日まではPro・Max・Team・Enterprise向けに週間上限50%までの利用を可能にした上で、サブスクリプションの標準機能として早期復活を目指す方針をXに投稿し、7月8日以降は従量課金での利用になるとしている。
史上初のエージェント型ランサムウェア感染事例
セキュリティ企業Sysdigが、AIエージェントによる史上初の「エージェント型ランサムウェア」JadePufferを報告し、Langflowの未認証RCE脆弱性CVE-2025-3248を突いて侵入した後、認可バイパスの脆弱性CVE-2021-29441やNacosのデフォルト署名キーを用いてトークンを偽造しバックドア管理者を追加、MySQLの組み込み暗号化機能で1342件のNacos設定を暗号化してビットコイン建ての身代金を要求し、攻撃が失敗してから数十秒で手法を改善して再突入する挙動が確認されたという。
Microsoft Researchのスキル最適化手法「SkillOpt」
Microsoft Researchが、AIエージェント用スキル(SKILL.md)を実行・振り返り・更新のループで自動改善する手法「SkillOpt」を発表し、Optimizerモデルが候補スキルを提案して検証データ上で上回った場合のみ採用する仕組みにより、GPT-5.5の直接実行では6ベンチマーク平均23.5ポイントの改善を確認、CodexやClaude Code上でも性能向上が見られたとし、最適化済みスキルは中央値約920トークンの「best_skill.md」としてモデルや実行環境をまたいで再利用できるとしている。
GitHubのCD-ROM送付企画
GitHubが自分の公開リポジトリをCD-ROMに焼いて郵送する「Your Code, On a CD」という企画を発表し、これはソニーがPS5・PS4のディスク版ゲーム発売を2027年で終了しダウンロード版のみに移行するとした話題に便乗した企画で、申込はフォームから受け付け先着1000名・1人1枚までとし、同様の便乗ネタとしてドミノピザ(英)の「デジタルピザ」やKFC(西)の「ダウンロード可能なチキンPNG」なども発表されている。
AWSの戦略シフトとAnthropic・OpenAI登壇の意味
AWS Summit Japan 2026でOpenAIとAnthropicが1日違いで基調講演を行ったことを踏まえ、AWSが競争軸をモデル本体から「ハーネス」や「コンテキスト」といった外側の管理層へ移行させつつあると指摘し、Bedrock AgentCoreの新機能「harness」により3回のAPIコールのみでエージェント構築が可能になったこと、Apache Icebergでナレッジグラフを構築し企業文脈を提供する新サービス「AWS Context」、Anthropicが330億ドルの出資でTrainiumを100万基超使用していることなどを紹介している。
Firefoxのメモリ破壊脆弱性
Mozillaが、Firefox 152.0.3を対象とするメモリ安全性に関する脆弱性CVE-2026-14241を公開し、影響度は「高」でメモリ破壊による任意コード実行のおそれがあるとした上で、修正版のFirefox 152.0.4をリリースして脆弱性を解消し、2026年6月30日にセキュリティアドバイザリを公開した。
Claude Codeの質問ダイアログ自動タイムアウト無効化
Claude Code v2.1.198以降でAskUserQuestionのダイアログが60秒で自動継続(AFK)し未回答のまま処理が進んでしまう問題について、原因はAFK自動継続(60秒)とrequires_action用のparked dialog(5分)という独立した2つのタイマーにあることをバイナリ解析で突き止め、公式の設定項目がなく機能要望もnot plannedでクローズされていたため、settings.jsonの環境変数にCLAUDE_AFK_TIMEOUT_MS=2147483647とCLAUDE_CODE_USER_DIALOG_TIMEOUT_MS=0を設定して再起動することで無効化できるとしている。
Kaggle入門者向けおすすめ資料まとめ
機械学習初心者向けに、Kaggle入門にはタイタニックコンペと『Kaggleのチュートリアル第7版』『スタートブック』が有効だとした上で、入門後は勉強を先行させるよりも開催中のコンペに挑戦しながら学ぶ方が効果的であり、CodexやClaude Codeなどのコーディングエージェントがベースライン作成からsubmitまでを支援できること、難しい場合は体験談や日本語コンペの「atmaCup」から始めるのもおすすめであることを紹介している。
CISAが注意喚起する悪用中の脆弱性(SharePoint・Cisco)
CISAは、信頼できないデータのデシリアライズに起因しCVSSv3.1スコア8.8の「Microsoft SharePoint Server」の脆弱性CVE-2026-45659と、「WebDialer」有効時に認証不要のSSRF攻撃が可能でOS上へのファイル書き込みやroot権限昇格の恐れもある「Cisco Unified CM」の脆弱性CVE-2026-20230を、いずれも実際に悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)に追加し、SharePointの脆弱性については米行政機関に2026年7月4日までの対策実施を求めている。
OSINT調査エージェント「OpenOSINT」
自然言語で操作できるOSINT調査エージェント「OpenOSINT」が公開され、REPL・CLI・MCPサーバー・Web UIの4形態で利用可能でpip install openosintで導入でき、email・username・breach・WHOIS・IP・subdomainなど18種の調査ツールをAIが自動でツールチェーン実行し、Shodan・VirusTotal・Censys・AbuseIPDB・GitHubなどの外部APIやholehe・sherlockといった外部バイナリと連携、AIバックエンドはAnthropic Claude・Ollama・OpenAI互換から選択できMITライセンスで公開されている。
メルカリのAI利用率100%とCHRO・CAIO兼務体制
メルカリで木村俊也氏がCHRO・CAIOを兼務し、AI戦略と人事戦略を一体化する体制に移行したことを紹介し、全従業員のAI利用率が100%を達成しエンジニアの開発量も前年比約1.9倍に増加した一方、1人が仕様作成から開発・QA・セキュリティまでを担う「AI Pods」実験を通じて専門性の壁という課題も判明したとし、PR業務等をskill.mdとして仕様化しGitHubでバージョン管理する取り組みを開始していることを紹介している。
