- トラックボール最前線:伝説の復活と共同開発の挑戦
- AffinityのCanva買収と無料化の衝撃
- AIが変えるエンジニアの未来:求められるスキルとキャリアパス
- PDF内部構造の技術的解析
- 大規模認証情報流出:Gmailユーザーが取るべき対策
- WD製SMR HDDのファームウェア起因故障問題とデータ保護
- エンジニアが愛用するターミナルツール:開発効率化の秘訣
- シャープの超軽量XRデバイス「Xrostella VR1」発表
- アラン・ケイ氏に聞く:AIと知的活動を支援するUIの未来
- 「戦えるAIエージェント」開発の最前線:理論と実践
- Claude AIを使いこなす:コード品質向上とセキュリティ機能
- イスラエル「プロジェクト・ニンバス」:Google・Amazonとのデータ秘密協定
- LINEヤフー、技術職初任給引き上げでAI人材獲得を強化
- SREの経験を活かす管理職へのキャリアパス
- 日本語フリック入力「おぐら配列」:片手高速タイピングへの挑戦
- TerraformとSAMで実現するセキュアなAWSアーキテクチャ
- 伝説のPC-8801mkⅡSRが復活!「PasocomMini」開発秘話
- GitHub Organizationのセキュリティ強化と権限管理の新機能
- リバースエンジニアリングで解明した超複雑なシステム仕様
- AIでリアルな3D都市モデルを生成「Skyfall-GS」オープンソース公開
- Googleのアイデア発想AIツール「Mixboard」日本上陸
- Windows 11最新アップデート「KB5067036」でUI刷新とAI強化
- DeNAの挑戦:社内AIヘルプデスクRAG精度80%達成の軌跡
- 東和銀行がSBIシステム導入で富士通地銀システムからの脱却
- AWS大規模障害を乗り越えたPagerDuty:強靭なインシデント管理
- OpenAIのセキュリティ革命:GPT-5脆弱性検知ツール「Aardvark」
トラックボール最前線:伝説の復活と共同開発の挑戦
伝説のトラックボール「Expert Mouse」が9年ぶりにモデルチェンジし、巨大なボールとスクロールリングは健在、左右どちらの手でも使えるデザイン、左右のホイールで水平スクロールやズームが可能、キーカスタマイズも可能、Bluetooth×2、2.4GHz、USB-C接続で最大4台のデバイスを操作可能となった「Expert Mouse TB800 EQ」の紹介と、ギズモード編集部の個人プロジェクトから生まれたトラックボールデバイス「Nape Pro」がKeychronと共同開発で一般発売されること、当初10月予定だったクラウドファンディング開始は、仕様変更のため11月に延期されたこと、主な変更点としてボール位置の高さ変更、回転リングの追加、3種の接続方式(Bluetooth, 2.4GHz, 有線)切り替えスイッチ搭載、オープンソースファームウェア「ZMK Firmware」を採用し、6つのマイクロスイッチボタンとWebアプリ「Keychron Launcher」に対応すること、ブラックとホワイトの2色展開で、より良い製品にするため開発が進められていることについての続報を紹介します。
https://www.gizmodo.jp/2025/10/kensington-expert-mouse-tb800-eq-multi-connection-trackball.htmlwww.gizmodo.jp
https://www.gizmodo.jp/2025/10/nape-pro-1031.htmlwww.gizmodo.jp
AffinityのCanva買収と無料化の衝撃
グラフィックデザインツールの「Affinity」シリーズを開発するSerif社がCanvaに買収されました。AffinityはAdobe製品の代替として注目されており、買収後も製品は継続提供される見込みです。Serif社CEOは、Adobeに対抗する上で買収が有利との見解を示しており、Affinity製品は買い切り型でAdobeのサブスクリプションモデルとは異なる特徴を持っています。
AIが変えるエンジニアの未来:求められるスキルとキャリアパス
AIアプリ開発の現場では、AIの仕組みを理解せずツールとして使用するエンジニアが増加しており、「動く」アプリは作れても「使える」・「価値を生む」レベルの実現にはAIの原理理解と細やかなチューニングが不可欠であり、LLMへの過信や成果物重視の姿勢が基礎理解を妨げる一方、AIがコードを生成する時代には、新米エンジニアはAI生成コードの理解・説明能力や、コーディング以外の工程知識、そしてAIを「部下」のように扱いその成果を説明できる「言語化」能力が求められ、キャリア形成においてはAIを使いこなし「遂行責任」を担うICか、「説明責任」を担うEMを目指すことが考えられます。
PDF内部構造の技術的解析
PDFファイル内の文字コードやページ構成といった技術的な設定情報、すなわちPDFの表示・印刷に関する構造データについて、CMapなどの専門用語を交えつつ、PDFリーダーがファイルを正しく解釈するために使用されるページ数や各ページの配置情報までを詳細に解説します。
https://www.iwaki-shinkumi.shinkumi.net/pdf/20251031_3.pdfwww.iwaki-shinkumi.shinkumi.net
大規模認証情報流出:Gmailユーザーが取るべき対策
Gmailを含む約1億8300万件の認証情報が情報窃取マルウェアによって流出した可能性があり、新たに約1640万件の漏洩も確認されました。Have I Been Pwnedで流出の有無を確認し、流出が確認された場合はマルウェア駆除とパスワード再設定を行うことが推奨されます。
WD製SMR HDDのファームウェア起因故障問題とデータ保護
Western Digital(WD)製HDDの一部モデル、具体的にはSMR方式を採用する「WD Blue」「WD Red」「WD Purple」において、ファームウェアが原因とみられる突然の故障が発生する可能性が指摘されています。この問題は、ドイツのデータ復旧業者が指摘し、WD側も調査を開始したとのことです。故障は予兆なく発生し、HDDへのアクセスが不能になる恐れがあるため、該当HDDの使用者はデータのバックアップを推奨されています。
エンジニアが愛用するターミナルツール:開発効率化の秘訣
Findy Tech Blogの記事「【エンジニアの日常】これが私の推しツール! 〜日々の開発を豊かにするおすすめツール〜 Part4」では、Findyのエンジニア2名が、それぞれ開発スタイルに合わせたターミナルツールとして、sontixyouさんがWezTermとZellijを組み合わせた複数プロジェクトの効率的な管理、danさんがiTerm2の透過機能やショートカットを駆使したAI開発との連携強化について紹介しており、どちらのツールもカスタマイズ性の高さと操作の快適さが生産性向上に大きく貢献していることがわかります。
シャープの超軽量XRデバイス「Xrostella VR1」発表
シャープが開発した新型VRヘッドマウントディスプレイ「Xrostella VR1」は、約198gという軽量設計で、メガネのように装着したりバンドで固定したりできるのが特徴です。PC接続を前提とし、バッテリーは内蔵していませんが、スマートフォンとの接続も可能です。主なターゲットは、ビジネス用途(研修、施設利用)や、長時間VRを楽しみたい個人ユーザーで、近視の視力補正機能やパッド交換の容易さなど、複数人での共有やメンテナンスがしやすい工夫が施されています。11月下旬よりクラウドファンディングで販売開始予定で、コントローラーセット価格は15万円程度です。
アラン・ケイ氏に聞く:AIと知的活動を支援するUIの未来
AI技術のイベント「POST Dev 2025」にて、アラン・ケイ氏が講演し、講演後に筆者が「AI時代でもモードレスなUIは重要か?」と質問したところ、ケイ氏は「現在のAIは知的ではなく、過剰な支援はむしろ知的な活動を奪う」と回答。デザイナーは道具の真の目的を忘れず、人間の知的な活動を支援するUIを、AIも知的生産の道具としてデザインすべきであり、それ自体を目的とすべきではないと述べています。
「戦えるAIエージェント」開発の最前線:理論と実践
人間の専門家と戦えるAIエージェントを開発するには、LLMにツールを連携させるだけでなく、「推論時スケーリング」と「ドメイン知識の活用」が鍵となります。「推論時スケーリング」では、LLMへの計算量投入を増やし出力を洗練させる手法(Repeated SamplingやAB-MCTS)が有効であり、ドメイン知識の活用は、プロンプトへの知識注入、専門家の作業手順のコード化、評価基準(ルーブリック)の定義を通じて行います。これにより、論文執筆や複雑なアルゴリズム設計、自己進化するエージェントといった専門家並みの成果を出すAIエージェントの開発が進行中です。
Claude AIを使いこなす:コード品質向上とセキュリティ機能
「CodexとClaudeの交互浴でコードベースを整わせる - ABAの日誌」では、CodexとClaude Codeといった異なるAIモデルを交互に利用してコード品質を向上させる「コードベースの交互浴」という手法が提唱されています。この手法は、1週間の前半をCodex、後半をClaude Codeが担当し、作業内容はMARKDOWNファイルで共有されるという具体的な運用が紹介されています。AI利用コストの制約がきっかけながらも、単なる代替策以上の効果、特にCodexの構造分析力とClaude Codeの発想力を補完し合うことで、単一AIの「確認バイアス」を克服する有効な手段となる可能性が示唆されています。一方、「Claude Code のサンドボックス機能を試してみた」では、AIコーディングエージェントであるClaude Codeの安全性向上策として導入されたサンドボックス機能について解説されています。AIコーディングエージェントの強力な機能に伴う誤用・悪用リスクに対し、コマンド実行時の承認プロセスという課題を解決するため、OSレベルでファイル・ネットワークアクセスを制限するサンドボックス機能がmacOSではApple Seatbelt、LinuxではBubblewrapを用いて実装されていることが説明されています。この機能はsandbox-runtime npmパッケージ経由で利用可能であり、開発効率とセキュリティの両立を目指す取り組みであることがわかります。
イスラエル「プロジェクト・ニンバス」:Google・Amazonとのデータ秘密協定
イスラエルがGoogleおよびAmazonと「プロジェクト・ニンバス」として知られる12億ドル規模のクラウドサービス契約において、他国当局からのデータ提出要求に対し、イスラエルに秘密裏に通知する「ウィンク・メカニズム」という極秘の取り決めを導入していたことが報じられています。この仕組みは、イスラエルが法的義務を回避し、利用規約違反時でもサービス制限を受けないようにするものですが、GoogleとAmazonは報道内容を否定しており、人権侵害につながる懸念も指摘されています。
LINEヤフー、技術職初任給引き上げでAI人材獲得を強化
LINEヤフーが2027年度の新卒採用より、技術職の初任給を43.4万円以上に引き上げ、AIやデータ活用事業拡大に向けた専門人材の採用を強化します。これは国内IT大手でもトップクラスの待遇となります。
SREの経験を活かす管理職へのキャリアパス
SRE(サイト信頼性エンジニア)の原則であるSLOやエラーバジェットは、チームの目標設定とリスク管理に役立ち、データに基づいた意思決定や失敗から学ぶ文化の醸成は管理職にも不可欠なスキルです。「トイル」(手作業での反復作業)の削減は、チームのリソースを戦略的な活動に集中させ、SREが培うステークホルダーとの連携や技術的な問題解決能力は、管理職にとっても重要であり、SREの経験を通じて、管理職に必要なコミュニケーション力や戦略的思考を習得できます。
日本語フリック入力「おぐら配列」:片手高速タイピングへの挑戦
スマホでのタイピング速度向上を目指し、カスタムキーボードアプリ「azookey」で「おぐら配列」が作成されました。この配列は、頻度分析に基づき、速さ、疲れにくさ、片手での操作性を重視した日本語フリック配列であり、長押しでの濁音化、拗音の自動小文字化、スペース区切りでの一括削除といった機能が搭載されています。「しゅう・しょう」「です・ます」「っている」など、よく使う言葉の入力をスムーズにし、PCタイピング並みの速度が片手でも可能になることが期待されています。
TerraformとSAMで実現するセキュアなAWSアーキテクチャ
TerraformとAWS SAMを組み合わせることで、インフラとアプリケーション開発の役割分担を明確にし、チームごとの適切な権限管理と安全なシステム運用を実現するモダンAWSアーキテクチャ構築ガイドラインを紹介します。インフラチームはTerraformでネットワークなどを管理し、アプリ開発者はSAMでLambda関数などを迅速にデプロイすることで、最小限の権限でのセキュアな運用と開発速度の向上を可能にします。VPC内Lambda、DynamoDB Single Table Design、環境別管理、CI/CD構築などをサンプルコードで解説するとともに、アーキテクチャ図の自動生成、トラブルシューティング、コスト削減のポイントも網羅しています。
伝説のPC-8801mkⅡSRが復活!「PasocomMini」開発秘話
1985年発売のNEC製PC-8801mkⅡSRが40周年を迎えるにあたり、その1/4サイズの復刻版「PasocomMini PC-8801mkⅡSR」が開発中である。PC-8801mkⅡSRは、高速CPU、グラフィック描画、FM音源を搭載し、ホビー用途に特化することでゲーム音楽の質を飛躍的に向上させた名機として知られている。PasocomMiniは、当時のPC-8801mkⅡSRを忠実に再現した手のひらサイズの復刻パソコンであり、本体ケース、新規設計のシングルボードコンピューター、1/4サイズのブラウン管風カラーディスプレイ、USBキーボードなどが再現されている。ソフトウェアはN88-BASIC Ver.2.0を搭載し、FM音源やサウンドボードⅡにも対応しているが、発売は延期されている。
GitHub Organizationのセキュリティ強化と権限管理の新機能
GitHub Organizationの利用におけるセキュリティ強化と権限管理の最新機能について、サプライチェーン攻撃対策としてGitHub Actionsのバージョンをコミットハッシュで固定するSHA pinningの強制化、Owner権限の集約による誤操作リスク低減、カスタムロールやOrganizationレベルのロールを用いた細やかな権限管理、そしてチーム外リポジトリへの貢献におけるfork禁止設定やシークレット参照設定の改善による安全なコード貢献について解説しています。
リバースエンジニアリングで解明した超複雑なシステム仕様
ニコニコ生放送の「Gate」機能における視聴制限表示パターンは、リバースエンジニアリングによって112通りと明確化され、状態の抽象化とパターン識別子による体系的な整理で、誰もが把握できるレベルに改善されました。
AIでリアルな3D都市モデルを生成「Skyfall-GS」オープンソース公開
オープンソースの大規模3D都市モデル生成技術「Skyfall-GS」が発表されました。この技術は、衛星写真とAIのみで建物の側面や地上レベルのディテールを補完し、リアルタイムで3Dモデルを生成します。 特徴として、建物側面など見えない部分もAIで補完し、ジオメトリが一致した3D形状を再現します。技術的には、拡散モデルとカリキュラム学習により、高解像度でリアルな3Dモデルを生成します。コードやデータセットはGitHubでオープンソース(Apache-2.0ライセンス)として公開されており、没入感のある3D都市シーンの合成に活用可能です。
Googleのアイデア発想AIツール「Mixboard」日本上陸
GoogleのAIツール「Mixboard」が日本を含む180カ国以上で利用可能となり、これはGoogle Labsが開発したアイデア発想・整理支援ツールです。Mixboardでは、テキスト、画像、そしてGeminiベースのAI「Nano Banana」で作成した画像を自由に配置できます。今回のアップデートにより、ボードサイズが4倍に拡大され、日本語でのプロンプト入力にも対応しました。現在は実験的プロジェクトですが、将来的なGoogle Workspace連携も期待されています。
Windows 11最新アップデート「KB5067036」でUI刷新とAI強化
Microsoftは、Windows 11の2025年10月非セキュリティプレビュー更新プログラム「KB5067036」をリリースし、「スタート」画面、ロック画面、設定ページの大幅な刷新に加え、AI機能の強化、日本語対応した「音声アクセス」機能、エクスプローラーの変更、そして過去に撤回されたセキュリティ機能の再導入など、多岐にわたる新要素を提供します。
DeNAの挑戦:社内AIヘルプデスクRAG精度80%達成の軌跡
DeNAは社内問い合わせ対応のAI活用において、RAG(Retrieval Augmented Generation)精度の改善に注力し、正答率80%を達成しました。その軌跡として、AI回答の評価基準設定、テストケース準備、原因分析と改善策の実行プロセスが紹介されており、特にナレッジの「質」「選定」「量」のバランスがAI回答精度の向上に不可欠であることが示唆されています。
東和銀行がSBIシステム導入で富士通地銀システムからの脱却
東和銀行がSBIホールディングスの次世代バンキングシステムを導入し、富士通のシステムから移行することで、群馬県内の地方銀行で富士通の勘定系システムを採用する銀行がゼロになる見込みであり、群馬銀行も日本IBMのシステムへの移行を検討しているこの動きは、群馬県で地盤を持つ富士通の地銀ビジネスにとって重要な節目となります。
AWS大規模障害を乗り越えたPagerDuty:強靭なインシデント管理
2025年10月20日に発生したAWS US-EAST-1リージョンでの大規模障害は、多くのSaaSやクラウドサービスに影響を及ぼし、クラウドシステムであっても障害は避けられず、インターネット全体に波及する可能性を示しました。この状況下で、PagerDutyは通知機能が正常に機能し、迅速な対応を支援しました。通信遅延や会議システム連携の失敗といった多岐にわたる影響に対し、PagerDutyは通知ルートの調整などで対応し、今回の障害は、依存関係の理解と、障害発生後の迅速かつ効果的な対応の重要性を改めて浮き彫りにしました。
OpenAIのセキュリティ革命:GPT-5脆弱性検知ツール「Aardvark」
OpenAIがGPT-5を基盤としたAIセキュリティツール「Aardvark」を発表しました。このツールはソースコードを解析し、脆弱性の特定から修正提案までを自動で行います。具体的には、脅威モデル生成、コミットスキャン、サンドボックスでの検証といったプロセスを経て脆弱性を発見します。既にOpenAI社内や外部パートナーのコードで稼働しており、脆弱性発見に貢献しています。将来的にはオープンソースプロジェクトへの適用も計画されており、無償スキャン提供が予定されています。
