Engineer's Digest - 忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト

忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト。前日の話題をサクッと把握!

2025/10/16 #344 - 今日の技術情報ダイジェスト

ChatGPTが拓く新たな表現の地平:成人向けコンテンツ解禁とGPT-4oの進化

ChatGPTが2025年12月より成人向けコンテンツの利用を解禁する見込みであり、これによりGPT-4oのような「個性」を持たせた、より人間らしい対話が可能になる新バージョンが登場します。この変更は、メンタルヘルス上の懸念に対応するための一時的な制限強化からの緩和を伴い、AIの利用と心の健康の両立を目指して専門家評議会が設立される予定です。OpenAIのCEOは、GPT-5やGPT-4oといった新モデルの登場による性能向上と、ChatGPTの可能性拡大について言及しています。一方で、AIのリスク、特に子供への影響を懸念する声もあり、カリフォルニア州などでは新たなAI規制の動きも進んでいます。

japan.cnet.com

www.itmedia.co.jp

ascii.jp

進化するサイバー攻撃と認証の未来:リアルタイムフィッシングとパスワード新基準への対応

楽天証券が確認した「リアルタイムフィッシング詐欺」は、SMSを通じて正規の楽天証券サイトを偽装したフィッシングサイトへ誘導し、多要素認証を突破してIDやパスワードを窃取する手口であり、ユーザーはSMSに記載されたURLの正規性(https://www.rakuten-sec.co.jp/)を必ず確認し、ID・パスワードの入力は正規サイトから行う必要があります。一方、NISTが改定したパスワード新基準では、従来重視されてきた複雑性や定期的な変更よりも、パスワードの長さを重視し、侵害時のみリセットを推奨する方向へとシフトしており、セキュリティ質問の廃止や侵害データに基づくブロックリスト導入も示唆されています。これら背景として、世界的にワンタイムパスワード(OTP)を組み合わせた多要素認証が「リアルタイムフィッシング」によって突破される事例が発生しており、証券口座乗っ取り被害防止のため多要素認証の必須化が進む中でも、より安全な認証方式への対策が求められている状況です。

www.itmedia.co.jp

innovatopia.jp

xtech.nikkei.com

みずほ銀行システム更新から学ぶエンジニアの苦悩と達成感

みずほ銀行が2019年以来初となる基幹システムの更新をトラブルなく無事に完了しました。ATMやネットバンキングの一時停止はありましたが、大きな混乱はなく、ITインフラの仕事の厳しさが浮き彫りになっています。問題なく稼働していて当然、何かあれば非難されるという世界で、専門家の間ではこの大変な作業を乗り切ったことへの認識や、現場への報酬を求める声が上がっています。

togetter.com

Microsoft Loop活用術!Notionとの違いと仕事効率化のヒント

Microsoft Loopは、Microsoftアプリ間でリアルタイムに同期・更新される「動的なコンポーネント」、プロジェクトごとにコンテンツを自動整理する「スマートワークスペース」、豊富なテンプレート、柔軟なページデザイン、そしてCopilot連携によるAIアシスタント機能を持つ、単なる情報整理アプリにとどまらない革新的なコラボレーションツールです。

www.lifehacker.jp

Windows版Pythonインストール革命!新マネージャーで複数バージョン管理も楽々

Python 3.14.0 から、Windows版Pythonのインストール・管理が「Python Install Manager」によって劇的に簡略化されます。この新ツールはMicrosoft Store経由で提供され、winget install 9NQ7512CXL7T コマンドでインストール可能となり、コマンドラインからPythonのインストール、アンインストール、そして複数のバージョン管理までをpyコマンド(Python Launcher)と連携して容易に実行できるようになります。

atmarkit.itmedia.co.jp

AI半導体市場の競争激化!オラクルがNVIDIA依存脱却へAMDチップ採用

米オラクルがAI半導体市場におけるNVIDIAへの依存度低減を狙い、AMD製AI半導体の採用を拡大する方針であることが、日本経済新聞の記事で報じられています。2026年後半には次世代品5万個の調達を予定しており、これはAI半導体市場における競争激化を示唆しています。

www.nikkei.com

AI翻訳アプリNaniの裏側:高速化と効率化を支える先進技術

AI翻訳アプリ「Nani」は、macOS/Windowsで利用可能で、ショートカット操作による解説付き翻訳を素早く呼び出せる点が特徴です。その技術的背景には、Turso(SQLite)、Upstash(Redis)、Drizzle(ORM)といった、レスポンス速度と効率性を追求した多様な技術スタックの採用があります。Web版とデスクトップ版のUI/ロジックは、pnpmとTurborepoを用いたモノレポ構成により共通化されており、開発効率を高めています。さらに、バンドルサイズの削減、自社製AI SDKの導入、プリリクエストの活用、TTFT(Time To First Token)の短いAIモデルの採用など、ユーザー体験を損なわないための数々の最適化が施されています。多言語対応、Ctrl+Enterによる送信機能、Windows版におけるMicrosoft Storeからの配布といった、ユーザーフレンドリーな機能も実装されています。

zenn.dev

Windowsユーザー必見!OneDriveを完全に削除し、煩わしさから解放される方法

Windows 11にプリインストールされているOneDriveは、自動同期や通知が煩わしいと感じるユーザーもいるため、PCから完全に削除し、再インストールを防ぐ方法を紹介します。まず、コントロールパネルからOneDriveをアンインストールしますが、その前にファイルは必ずバックアップしてください。さらに、Windows Updateなどによる再インストールを防ぐために、「AppLocker」機能でOneDriveの実行を拒否するか、プリインストールアプリを簡単に削除できるPowerShellスクリプト「Win11Debloat」の利用が推奨されます。

gigazine.net

エンジニアの技術発信を促進するためにEMができること:壁を乗り越える実践ガイド

エンジニアが外部に技術を発信しない理由として、発信価値の不明確さ、発信ネタの不足、行動へのためらいの3つを挙げ、それぞれの解決策を解説しています。発信価値については、評価項目に技術発信を加えることや、EM自身が率先して発信することで価値を伝える重要性を指摘。発信ネタ不足に対しては、EMがネタ探しやアウトライン作成を支援し、発信しやすい環境を整えることを提案。行動へのためらいには、EMがレビューや発表練習に寄り添い、不安を解消することで、エンジニアの技術発信を後押しする内容となっています。

naopr.hatenablog.com

Windowsユーザー必見!サポート終了と新機能で変わるOS環境への対応策

「.NET Framework 3.5」はOSから削除へ ~Canary版「Windows 11」でFOD提供が終了という記事では、Windows 11 Insider Previewの最新ビルドで、これまで「Windowsの機能」からオンデマンドでインストールできた.NET Framework 3.5のオプションがビルド27965以降削除され、単体のインストーラーから別途インストールする必要があるものの、.NET Framework 3.5を利用するアプリが使えなくなるわけではないことが報じられています。また、Windows 10のサポート終了直前になって「Windows 11のメディア作成ツール」が動作しなくなる問題が発生し、Microsoftは修正に取り組んでおり、それまではISOイメージの使用が推奨されていることが伝えられています。

forest.watch.impress.co.jp

gigazine.net

イーロン・マスクが描くAI企業の未来:Macrohardが目指すオールAI経営とは

イーロン・マスク氏が、AIによってソフトウェア開発から経営までオールAIなテック企業Macrohardの目指す業態を「Appleと同じ」と明かし、ロゴと建設中のデータセンター画像を公開しました。MacrohardはxAIのプロジェクトで、Microsoftの対義語として命名されており、AIでハードウェア生産を伴わない企業活動をシミュレーションできるとマスク氏は主張しています。この企業はソフトウェア開発だけでなく、物理製品製造以外のあらゆる業務をこなすことを目指しており、公開された画像はテネシー州メンフィスに建設中のxAIのデータセンター「Colossus II」のものとみられます。

pc.watch.impress.co.jp

スーパーコンピューター富岳から学ぶ!データセンター冷却技術の重要性と故障対策

スーパーコンピューター「富岳」では、16万個のCPUが稼働しており、2~3日に1個のCPUボードが故障するという頻度で、多数のCPUが動作していると故障が頻繁に発生する実態が示されており、AIサーバーなどで消費電力が増大するデータセンターでは、故障を防ぎ正常に稼働し続けるための冷却の重要性が高まっているため、サーバーメーカーは冷却性能を強化した水冷モデルを拡充しています。

xtech.nikkei.com

自民党の新たな情報公開戦略:記者会見全文書き起こしをXで公開する意図とは

自民党は、記者会見の全文書き起こしをXで公開し、「徹底した一次情報を」発信する方針を明らかにしました。一方、AI技術「Gemini」は、新たに公開された「AI対話型サービス」を試験的に利用し、その性能、特に7つの質問に対する人間のように自然で有用な応答生成能力を検証しており、このサービスはSNSなどでの活用が期待され、将来的には生活を豊かにする可能性を秘めています。

www.itmedia.co.jp

Slackが「エージェンティックOS」へ進化!AI連携で変わる未来のコラボレーション

Salesforceは、AIエージェントプラットフォーム「Agentforce 360」を発表し、Slackを「エージェンティックOS」へと進化させ、人間、AI、アプリ、データが連携する新たな次元へと導きます。この大型アップデートにより、CRM機能はSlack上で対話型に進化し、ナレッジ検索などが容易になります。再設計されたSlackbotは、文脈を理解するアシスタントとして文書作成支援や要約などのタスクを実行できるようになり、ChatGPTやClaudeなどの外部AIとの連携も強化され、リアルタイムでの知識提供や自動化が実現されます。

www.watch.impress.co.jp

悪質なダークパターンからユーザーを守る!誠実なWebサイト認定制度の開始

ダークパターン対策協会が、ユーザーを欺かない「誠実なWebサイト」を第三者が認定しマークを付与する「NDD認定制度」の運用を開始しました。この制度は3段階の審査を経て、年内には認定マークが付与されたWebサイトが登場する予定です。また、同協会は「ダークパターン・ホットライン」を設置し被害報告を収集・公開するとともに、小学生~高校生向けの啓発動画も公開しています。

www.watch.impress.co.jp

図書館検索がAIで進化!「カーリル for AI」が本の探し方を変える

「カーリル for AI」は、AIアシスタントを活用し、全国の図書館の蔵書を自然言語で検索し、テーマに沿った本のリストを作成できる新サービスであり、ベータ版が提供開始されました。OpenAIのChatGPTやAnthropicのClaudeといったAIと連携することで、ユーザーは「台風に備える」といった具体的なテーマで、展示企画の参考になるブックリストなどを容易に作成することが可能になります。このサービスは、図書館業務の効率化、利用者への情報提供の質の向上、授業準備の支援など、図書館側と利用者双方にわたる幅広い活用が期待されています。ただし、AIの回答には誤りが含まれる可能性があるため、専門家による検証が推奨されています。

gigazine.net

PostgreSQL 18の革新:B-treeインデックスのスキップスキャンでクエリ性能を劇的に向上させる方法

PostgreSQL 18で導入される「B-treeインデックスのスキップスキャン」は、複合インデックスにおいて先頭列以外の条件でも効率的に検索できるようになる新機能です。従来のPostgreSQLでは、複合インデックスの検索性能は先頭列に条件が指定されているかどうかに大きく左右されていましたが、この新機能により、インデックスを「スキップ」しながら目的のデータを探し出すことで、検索効率が劇的に向上します。特に、先頭列の値の種類が少ない(カーディナリティが低い)場合にその効果は顕著であり、PostgreSQL 17と比較して検索性能が約8倍向上した検証結果も報告されています。

future-architect.github.io

あの伝説のブラウザが復活!Sleipnir MobileがiOSで11年ぶりの大規模アップデート

かつて人気を博したWebブラウザ「Sleipnir」のiOS版が、11年ぶりに大規模アップデートを遂げ、「Sleipnir Mobile」として登場しました。本アップデートでは、単にWeb情報を閲覧するだけでなく、役立つ情報を効率的に収集・活用することに重点が置かれています。特に、Webページ上の重要箇所を自動で判別し、無駄なく保存できる「スクラップブック機能」が核となっています。さらに、多数のタブを開いた際にも素早く切り替えられる「サムロール機能」など、ユーザーエクスペリエンスを向上させる機能が多数盛り込まれています。最新のiOSにも対応し、洗練されたデザインで提供されています。

forest.watch.impress.co.jp

Reactコンポーネント設計術:TypeScriptとCompound ComponentsでProps管理を最適化

ReactのProps設計において、コンポーネント開発における「Propsの範囲」という共通の課題に対し、TypeScriptの型システムを最大限に活用した「Compound Components」パターンの実践的な解説を行います。このパターンは、複数の部品を親子の関係で組み合わせることで、柔軟性と保守性を両立させることを目指しており、HTML要素のように自然な親子関係を構築することで、Props Drilling(不必要なPropsの受け渡し)を回避します。さらに、TypeScriptの型定義を駆使することで、Props設計を型安全にし、誤用を防ぎIDEの強力なコード補完やエラー検出機能の恩恵を受けられるようになります。具体的には、HTMLAttributesの継承、Generic型、Union型などを適切に利用することで、汎用的かつ安全なコンポーネント設計を実現する手法を詳細に紹介しています。

levtech.jp

AI入門の決定版!とほほのWWW入門が解説する人工知能の基本と活用

AI(人工知能)の基本的な用語、歴史、ChatGPTをはじめとする様々なAIモデル、AIを活用したツールやサービス、開発プラットフォーム、コーディング支援ツールについて解説し、AIの課題や未来にも触れ、AIに興味がある人が全体像を掴むための入門ガイドです。

www.tohoho-web.com

ドコモが挑む共感の未来:脳波で痛覚を測定し『他人の痛み』を共有する技術の可能性

NTTドコモが「FEEL TECH」展で、脳波を測定して他者の痛みを共有する新技術を実演しました。これは、痛覚を脳波から推定・可視化する技術であり、共感の在り方を大きく変える可能性を秘めています。また、NTTは口の動きと音声を分析し、周囲の騒音下でも正確なテキスト変換を可能にするAI技術「PaMeLa」も開発しており、この技術は会議の議事録作成や音声入力での活用が期待されています。

www.itmedia.co.jp

Firefox 144アップデート解説!Googleレンズ・Perplexity統合でブラウザ体験はどう変わる?

Firefox v144.0 が正式版となり、タブグループ機能の改善、視覚検索「Google レンズ」の統合、用途別のブラウジング情報を管理できる「プロファイル管理」機能の展開、ピクチャーインピクチャーでのビデオ再生継続、およびパスワード保存時の暗号化方式のAES-256-CBCへの変更などが主な変更点です。

forest.watch.impress.co.jp

わずか100ドルでChatGPT級のLLMを構築!Karpathy氏のnanochatが示すAI開発の新たな道

「nanochat」は、ChatGPTのような大規模言語モデル(LLM)を、単一のシンプルで改造しやすいコードベースで実現するプロジェクトです。speedrun.shスクリプトを用いることで、約4時間、約100ドルの計算リソースで学習から推論、WebUIの起動までを完了でき、WebUIを通じてChatGPTのようにLLMと対話することが可能です。1000ドル以下の予算で、エンドツーエンドで扱えるマイクロLLMの最先端を目指しており、コードの読みやすさと改造のしやすさが特徴となっています。

github.com

デジタル庁デザインシステムで実現するウェブアクセシビリティ向上と課題解決

デジタル庁デザインシステムは、ウェブアクセシビリティを最優先に開発された無料のツールキットで、行政サービスのみならず民間事業者も利用可能です。WCAG 2.2の国際規格に準拠しており、視野狭窄や強制カラーモードといった特定のユーザーが直面するアクセシビリティ課題を解決するコンポーネントが多数提供されています。サンプルコードも同梱されているため、導入後すぐに実用化できます。

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トランプ関税発動でビットコイン市場が大混乱!約3兆円規模の清算が示す仮想通貨の脆さ

2025年7月に12万ドル超えを記録したビットコイン価格が、10月10日に10万ドル台まで急落し、約160万人以上のトレーダーが約2兆円規模の損失(清算)を受けました。この急落は、トランプ大統領が中国製品に100%の追加関税とソフトウェアの輸出規制を課すと表明したことが原因とみられており、仮想通貨市場に大きな混乱を引き起こしたと考えられています。

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