Engineer's Digest - 忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト

忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト。前日の話題をサクッと把握!

2025/07/23 #259 - 今日の技術情報ダイジェスト

「7-Zip」に脆弱性、最新版への更新を推奨

圧縮・解凍ソフト「7-Zip」において、「RAR5」形式の書庫ファイルを扱う際にヒープバッファーオーバーフローの脆弱性が確認されました。この脆弱性を悪用されると、ソフトウェアが応答不能になるだけでなく、メモリ破壊を引き起こす可能性があります。開発元はバージョン25.00にてこの問題を修正済みであり、旧バージョンをご利用の方は速やかなアップデートが推奨されます

forest.watch.impress.co.jp

ゲーム開発を支えるミドルウェア「CRIWARE」の歴史と進化

ゲーム起動時に頻繁に目にする「CRIWARE」は、セガのセガサターン向けに開発された技術を起源とするミドルウェア提供企業であり、ゲーム開発における「面倒くささ」を吸収し、クリエイターが専門性を発揮できるよう支援することで、日本のゲーム開発が海外に押されていた時期も支えてきました。今後はAI技術を活用し、自動車業界など他分野への展開も目指しています。

levtech.jp

シャープが発表した触覚フィードバック対応VRコントローラー

シャープが、VR空間で指先の振動によって「さらさら」「ざらざら」といった質感を再現するVR触覚コントローラーを発表しました。このコントローラーは、ユーザーがオリジナルの触覚データを作成してVRワールドに実装できるほか、移動やジャンプといった操作も一台で可能にするものです。現在、事前登録を受付中であり、製品化は開発状況によって決定されます。

smhn.info

Microsoft SharePointサーバーを狙ったサイバー攻撃とその対策

Microsoftの文書共有ソフト「シェアポイント」が、100件以上の被害を出しているサイバー攻撃の標的 となりました。この攻撃は、シェアポイントサーバーの2019年版や16年版などを対象としており、特に自社ネットワークで運用されるオンプレミス環境での被害が確認されています。Microsoftは既に修正プログラムを提供開始していますが、サイバー攻撃の手口の巧妙化に対応するため、早急な対策が求められています。

www.nikkei.com

Windows 11で発生中のIME入力問題と回避策

Windows 11の特定バージョン(22H2、23H2、24H2、LTSC 2024)で、コピー直後のキー入力が意図せず確定してしまうIMEの問題が発生しており、日本マイクロソフトがWindowsの問題と発表。一時的な回避策としてタッチキーボードの開閉や挙動変更、新しいMicrosoft IMEの使用が挙げられるが、開発部門で対応が検討されている。

forest.watch.impress.co.jp

フェリーで体験!衛星インターネット「スターリンク」の利便性

新日本海フェリーの新潟・小樽航路でスターリンク衛星インターネットサービスが導入され、船上での24時間使い放題が可能になりました。auユーザーは無料、それ以外は24時間1,500円で利用でき、下り200Mbpsという良好な通信速度でフェリーでのネット利用が格段に便利になりますが、利用可能エリアは船内限定で、客室やテザリングはできません。

www.watch.impress.co.jp

AIエンジニア安野貴博氏の当選と「永田町ソフトウェアエンジニアチーム」構想

AIエンジニアである安野貴博氏が参院選比例代表で初当選し、「永田町ソフトウェアエンジニアチーム」の設立を目指しています。同氏は、AIやテクノロジーの知見を政治に活用し、国民が法律案を投稿できるプラットフォーム構築を構想しています。対話重視の姿勢や子育て当事者の声に耳を傾けた政策が支持されたと分析されており、レッテル貼りで敵と決めつける言説が民主主義を崩すと懸念を示しています。

www.tokyo-np.co.jp

台湾デジタル担当大臣オードリー・タン氏に聞くAIと相互理解

日本経済新聞社が2025年7月22〜23日に開催する「GDS2025 世界デジタルサミット」では、生成AIなどの先端技術について国内外の専門家が議論し、台湾のデジタル担当大臣を務めた唐鳳(オードリー・タン)氏が登壇予定です。このサミットでは、AIの活用や課題、デジタル技術による民主主義の発展などがテーマとなり、IT企業のトップや政策責任者などが最新技術動向や未来について意見交換を行います。

www.nikkei.com

Obsidian初学者勉強会で学んだことと実践

Obsidian初学者勉強会に参加・登壇した記録。投稿者はObsidian活用法習得目的で参加したが、急遽登壇。発表内容はMarkdown変換、Podcast情報整理、Claude Codeでのサーバー設定。他参加者からは、Obsidian入門、LLM連携、AIプラグイン、端末同期などの発表があり、他の利用者の使い方を知り、自身の活用法を見直すきっかけとなった。

karaage.hatenadiary.jp

Claude Codeに自身の開発思想を反映させる実践

RDBの外部キーはロック範囲拡大や性能劣化を防ぐため集約の外に貼らず、全てのテーブルに作成日時と更新日時カラムを必須とし障害調査に役立て、フレームワークの便利さに頼りすぎず誰でも理解できるコードを心がけ、ロジックとI/O処理を分離し副作用を最小限に抑えて保守性とテスト容易性を高め、変数のスコープを小さく保ち可読性と保守性を向上させ、単体テストでロジックを保証し外部連携はインテグレーションテストでカバーし、モックは外部プロセスや不安定な非同期処理に限定して使用するという、Claude Codeに自身の開発思想を憑依させるための具体的なプラクティスが紹介されています。

zenn.dev

迷惑SMS対策:携帯4社が共通ショートコード照会サイトを公開

携帯4社(KDDI、ドコモ、ソフトバンク、楽天モバイル)は、迷惑SMS対策として「共通ショートコード」の照会サイトを公開しました。この共通ショートコードは「0005」から始まるSMS送信元表示名で、4社が共同で審査・発行しており、SMSのなりすまし防止に貢献します。ユーザーはこのWebサイトで、正規のSMS送信元である審査済み企業を確認でき、企業側はWebサイトへの掲載を通じて信頼性を周知し、SMS配信の信頼性向上を図ることができます。現在、この共通ショートコード制度に参加する企業を募集しています。

k-tai.watch.impress.co.jp

OpenAIの急成長と「タフ」な職場環境の実態

元OpenAI社員のブログからAIスタートアップの現状が明らかになり、1年で従業員数が3倍に増加するほどの急成長ぶり、ロケット発射のようなスピード感で計画よりも個人の主導力が重視される職場環境、Slackでの情報共有が中心で情報を見逃すとプロダクトローンチに乗り遅れる可能性、開発中のプロジェクト情報が社外秘とされる「秘密主義」文化、そしてAIの安全性や実用的なリスク、SNSの動向に注力している様子が伝えられています。

www.gizmodo.jp

Microsoftサーバーソフト「SharePoint」を狙ったハッカー攻撃

マイクロソフトのサーバーソフトウェアである「シェアポイント」において、ハッカーがセキュリティの欠陥を悪用し、政府や企業などのシステムに侵入して機密情報を盗む事例が報告されています。この脆弱性は、ユーザー名やパスワードなどの認証情報も窃取する可能性があり、シェアポイントを利用する多くの組織に影響が及ぶ恐れがあるため、マイクロソフトは修正パッチをリリースしました。

www.bloomberg.co.jp

DeNA社でのAIコーディングハンズオン講師経験

DeNA社でAIコーディング勉強会の講師を務めた経験について、AIが既存コードを参照しないよう意図的に作例リポジトリを使用しない工夫や、環境構築の難しさ、アルゴリズム得意なAIの特性を活かしたTODOアプリ作成やゲームプロトタイプレビューなどのデモ内容、参加者の個性を引き出した事例、そして大規模勉強会におけるAIサービスの過負荷対策やサービス提供元への事前相談の重要性について詳細に解説しています。

zenn.dev

スタートアップにおける機能削除の重要性と実践

スタートアップにおける機能削除の重要性は、単に機能が多い=価値が高いという誤解を排し、生産性向上やスピード維持に不可欠であり、初期段階での「作らない」判断や、動線の削除から始め段階的にデータとヒアリングで判断していくプロセスが、開発速度向上、コスト削減、使いやすさ向上に貢献するため、CTOは機能削除を奨励する文化を醸成すべきである、という内容が解説されています。

note.com

LayerX、顧客のAI導入を推進する「Forward Deployed Engineer」募集

LayerXがAI・LLM事業部にて「Forward Deployed Engineer(FDE)」の募集を開始しました。FDEは、顧客の最前線で課題を深く理解し、AI導入を推進する役割を担います。このポジションでは、業務ドメインの深い理解と、非構造化情報のAI実装力が求められ、LLMの最新動向のキャッチアップや導入後の継続的な改善も担当します。LayerXは、FDEの活躍を支援するためのツール開発やR&Dも積極的に進めています。

tech.layerx.co.jp

Google DeepMindのAI「Gemini」が国際数学オリンピックで実力を示す

Google DeepMindは、AIモデル「Gemini」を2025年までに国際数学オリンピック(IMO)で6問中5問を解けるように開発しており、これはAIの数学的な問題解決能力を試す挑戦であり、Geminiは高度な推論能力を持つと期待され、過去には「AlphaGeometry」などの開発実績もあるGoogle DeepMindのこの技術は、将来の科学技術発展に貢献する可能性があります。

www.itmedia.co.jp

AWSの最新AI駆動開発ツール「Kiro」徹底解説

AWSが開発した最新のAI駆動開発ツール「Kiro」は、要件定義から設計、タスク整理までAIが支援する「Spec」モード、チャット形式で気軽にAI開発を始められる「Vibe」モード、特定のタイミングで自動処理を実行できる「Hook」機能、そして開発方針をAIに指示し高品質な開発を目指す「Steering」機能を備えています。

zenn.dev

AI AgentによるSRE業務の自動化と「Azure SRE Agent」

AIエージェントがSRE業務を支援する可能性について、システムの監視・診断・復旧支援といった多くの業務を自動化することで、エンジニアが障害対応から解放され、より創造的な業務に集中できるようになることを解説しています。具体例として、Microsoftが発表した「Azure SRE Agent」がリソースのヘルス評価、アラート推奨、インシデント診断・復旧支援を行う機能を紹介し、実際にAzure SRE Agentを用いた障害発生時の自動復旧を試すハンズオンについても触れています。

zenn.dev

xAIの「日本語AIチューター」求人とAIキャラクター「Ani」

ITmedia NEWSのアクセスランキング上位10記事では、AI関連の話題が中心で、特にAIキャラクター「Ani」が注目されており、AIチャットボットはユーザーとの会話で学習し、より自然な対話を目指しています。また、GrokというAIや、その新機能SuperGrokの登場も示唆されています。AniはAIキャラクター作成サービス「Waifu」と連携し、3Dモデルの生成も可能であることが紹介されており、AI技術の進化とその応用が分かります。

www.itmedia.co.jp

Oracle Databaseと連携する「MCP Server」で自然言語での問い合わせを実現

オラクルは、生成AIがOracle Databaseと対話できる「MCP Server for Oracle Database」をリリースしました。これはコマンドラインツール「Oracle SQLcl」の新機能として提供され、自然言語でデータベースへの問い合わせを記述すると、生成AIがSQL文を生成・実行します。情報漏洩防止のため、権限確認や読み取り専用レプリカの使用が推奨されており、VS Codeの拡張機能「SQL Developer Extension for VS Code」で簡単に利用可能です。

www.publickey1.jp

Ubuntuインストール時の環境構築:カスタマイズしたターミナル設定

Ubuntuインストール時に行う環境構築のメモとして、ターミナルカスタマイズによる作業効率向上に焦点を当て、見やすくコーディングに適したFira Codeフォント、使いやすく設定しやすいLinux向けターミナルエミュレータであるtilix、高機能でシンタックスハイライトや補完が便利なfishシェル、そしておしゃれなプロンプト変更ツールstarship(FiraCode Nerd Fontとの併用推奨)について解説します。

zenn.dev

デザインレビューの質を高めるための視点と実践

ウォンテッドリーのエンジニアが、デザイナーとのUIレビューの質を高める方法として、「なんとなくOK」を卒業し、UIの目的や必要性を問い直すことの重要性を解説。表現の一貫性や用語の意図を理解し、デザインされていない状態も考慮した上で、実現可能性とユーザー体験のバランスを取りながら対話を通じてデザインを洗練させるプロセスを紹介しています。レビューは評価ではなく、チームでデザインを良くしていくためのプロセスであることが強調されています。

www.wantedly.com

オープンソース・ライセンスの「一方的許諾」という概念の起源

米国のオープンソースライセンスは、当初「契約」ではなく、著作権者からの一方的な「許諾」として捉えられていました。これは、米国の著作権法の構造、ハッカー文化、そして判例の積み重ねによって形成されたもので、初期には著作権法上の「抜け穴」を利用して、契約の要件を満たすことなくソフトウェアの利用を許諾する慣習がありました。MITライセンスなどの登場により、この「一方的な許諾」という考え方が形式化・明確化され、さらに判例によってその法的有効性が強化され、違反は著作権侵害にあたると確立されました。

shujisado.com

レガシーシステム「配配メール」のリファクタリング実践レポート

長年稼働していた「配配メール」システムにおいて、開発速度向上と品質維持を目的としたレガシーシステムのリファクタリングが実施されました。本プロジェクトでは、DDD(ドメイン駆動設計)とオニオンアーキテクチャの思想を導入し、コードの整理と再構築が行われています。テストコードの充実により、バグ混入リスクの低減と保守性の向上が図られ、結果としてコードの可読性向上や改修への不安解消、開発効率の改善が達成されています。

tech-blog.rakus.co.jp

リコールされたAnkerモバイルバッテリーのCTスキャンによる内部調査

Ankerがリコールした「PowerCore 10000(A1263)」(2016~2022年販売)のモバイルバッテリーについて、CTスキャンによる内部調査の結果、リコール対象品には複数のサプライヤー製バッテリーセルが混在し、特徴的な補強材やガス抜き穴が見られたほか、プリント基板(PCB)への接続方法に違いがあり、バスバーが直接接続されていた点、およびその接続部に製造上のばらつきやショートの可能性が確認されました。

gigazine.net

ChatGPTの驚異的な処理能力とOpenAIのビジョン

ChatGPTは1日に25億件以上の入力を処理しており、これは以前の10億件から大幅に増加しており、OpenAIのサム・アルトマンCEOはAIの経済的利益の「民主化」を目指しています。

gigazine.net

Web API開発実践ガイド:REST、gRPC、GraphQLの解説

Web API開発・運用の実践的な知見をまとめた書籍『Web API開発実践ガイド | 技術評論社』では、REST APIの設計・開発手法をOpenAPIを例に解説し、Google開発のgRPCフレームワークとProtocol Buffersの基礎、GraphQLによるWebアプリ開発・運用、モニタリング手法を網羅、さらにテストとセキュリティの観点からWeb APIの品質確保についても詳しく解説しています。

gihyo.jp

ターミナルでGrok-3を活用!オープンソースAIエージェント「Grok CLI」

Grok CLIは、Grok-3を搭載したAIチャットボットで、ファイル操作やBashコマンド実行を自然な会話で行え、AIが自動で最適なツールを選択し作業を支援します。Inkで構築されたUIによりターミナル上で対話的に操作でき、Node.jsとGrok APIキーがあればどこでも利用可能です。

github.com

JALとドコモが「秘密計算」で実現するデータ活用

JALとドコモは、個人情報を保護しながらデータ活用を可能にする「秘密計算」技術を共同で実証し、航空機の定時出発率向上や北海道道東エリアの観光促進に活用します。この実証では、「秘匿クロス統計技術」 を用いてデータを暗号化したまま分析することで、JALの搭乗客データとドコモの顧客データを安全に連携・分析し、プライバシーを守りながら、より詳細な顧客行動の把握を目指します。

xtech.nikkei.com