Engineer's Digest - 忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト

忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト。前日の話題をサクッと把握!

2025/06/26 #232 - 今日の技術情報ダイジェスト

Windows 10のサポート延長とESU

Windows 10のサポート終了後もセキュリティ更新を受け取れるESU(延長セキュリティ更新プログラム)について、詳細が発表されました。2025年10月14日にサポートが終了するWindows 10ですが、ESUを利用することで、個人ユーザーは2026年10月13日まで無料でサポートを延長できます。ESUは元々有料でしたが、WindowsバックアップでPCをOneDriveに保存するか、Microsoft Rewardsで1000ポイント獲得することで無料で利用できるようになりました。また、Microsoftは、Windows 10向けのESUのテストを開始しており、個人でも利用可能です。ESUは1年間有効で、価格は30米ドルです。法人向けには、デバイスあたり61米ドルで最長3年間利用できるオプションも用意されています。一般顧客への提供は7月から順次開始され、8月中旬には広く利用できるようになる見込みです。ESUは、Windows 11への移行が間に合わない場合の猶予措置であり、新機能やテクニカルサポートは含まれません。

forest.watch.impress.co.jp

www.itmedia.co.jp

Claude Code: 開発効率を劇的に向上させるには

この記事は、コマンドラインで動作するAIベースのエージェントコーディングツールであるClaude Codeについて解説しています。Claude Codeは、Bash CLIのようなインターフェースで操作でき、他のツールとの連携や複数のタスクの並行実行が可能です。画像解析、UI作成、データベース・API連携など、幅広い開発作業を支援し、README.codeファイルでプロジェクトの知識を保持し、スラッシュコマンドで作業効率を向上させることができます。また、コンテキストとバージョン管理を重視することで、AIを活用した開発を最適化することが可能です。

htdocs.dev

Claude CodeとPlaywright mcpの連携による開発体験向上

AI開発ツール「Claude Code」とWebブラウザ操作ツール「playwright-mcp」を連携させる方法を解説しています。この連携により、Claude Codeが出力したコードをplaywright-mcpが自動的にブラウザで検証できるようになります。具体的には、Claude Codeが生成したコードが実際にWebブラウザ上で正しく動作するかを自動で確認し、必要に応じて修正することが可能になります。これにより、開発者はWeb画面操作に関する不具合を減らし、開発効率を向上させることができます。

zenn.dev

Claude Code の .claude/commands/*/.md を活用した開発効率化

Claude Codeのカスタムスラッシュコマンドについて解説します。これは、毎回入力する長いプロンプトをコマンドとして登録できる機能です。Markdownファイルを作成し、所定の場所に配置するだけで設定が完了します。これにより、よく使う手順や定型文を簡単に呼び出すことが可能になります。バージョン1.0.25以降ではプレフィックスが不要となり、作業効率が向上しました。チーム開発における標準化や、複雑な作業の自動化にも役立ち、プロンプトのバージョン管理も実現します。開発の一貫性と再現性を高め、繰り返し行うタスクの手間を省き、開発効率を高めることに貢献します。

syu-m-5151.hatenablog.com

AIエージェント連携を標準化するAgent2Agentプロジェクト

Linux Foundationが、異なるAIエージェント間の連携を標準化する「Agent2Agentプロジェクト」(A2A)を設立しました。Google Cloudが同プロジェクトに「A2Aプロトコル」を寄贈し、Linux Foundation主導で進化させます。AWS、Google、Microsoftなど主要7社が設立メンバーとして参加しています。このプロトコルにより、異なるベンダーのAIエージェントが安全にコミュニケーションし連携可能になります。A2Aプロトコルは、AIマルチエージェント連携の業界標準として確立される見込みです

www.publickey1.jp

Google Apps Script からGeminiをセキュアに利用する方法

Google Apps Script (GAS) から Gemini をセキュアに利用する方法について解説しており、APIキーを使わずに Google Cloud の Vertex AI と OAuth 認証を組み合わせる方法を提示しています。従来の API キーを使う方法はセキュリティリスクがあるため推奨されておらず、Google Cloud と GAS でそれぞれ必要な設定手順を具体的に説明することで、セキュリティを強化しつつコードの再利用性を高めることを目指しています。

www.m3tech.blog

AIによる著作権侵害に関する判決

AI企業が合法的に購入した書籍を用いてAIをトレーニングすることについて、著作権侵害にあたらないとする判決が出ました。この判決は、AIが書籍を複製するのではなく、新たな文章生成の統計的関係を学習するものであり、合法的に購入した書籍をスキャンしデジタル化する行為も、内部研究目的ならフェアユースにあたると判断したものです。一方で、海賊版サイトから入手したデータを利用したAIトレーニングは著作権侵害とされ、今後の損害賠償額が別途決定される予定です。

gigazine.net

Gemini CLI: Googleが提供するオープンソースAIエージェント

Gemini CLIは、Googleが提供するオープンソースのAIエージェントであり、開発者がターミナルから直接、GeminiのAI機能を利用できるようにするツールです。コーディング支援に特化しており、Gemini Code Assistとの連携により効率的な開発を支援します。個人ユーザー向けには、1日1000リクエストという業界最大級の無料利用枠が提供されています。また、Google検索との連携やカスタマイズも可能で、多様なタスクの自動化に役立ちます。

blog.google

セブンイレブン、生成AIの全社員導入

セブン‐イレブン・ジャパンは、約8000人の全社員を対象に生成AIを導入する。2025年8月を目途に、13種類の大規模言語モデル(LLM)を使い分けられる基盤を構築する予定だ。現在、約4000人の社員が議事録作成、商品開発、データ分析などの業務で生成AIを活用しており、今後は利用者を倍増させることで、業務効率化と生産性向上を目指す。企業のデジタルガバナンスを強化し、新たな価値を創出することも目的としている。

www.nikkei.com

生成AIの業務導入に対する年齢層別の態度

生成AIの業務導入に対する態度の年齢層ごとの違いが議論されており、50代と20代はAI導入に好意的・積極的である一方、30~40代は否定的な傾向が見られます。50代は実力者で投資が可能であり、20代はデジタルネイティブで将来を見据えていることが理由として挙げられています。30~40代が否定的な理由としては、培ってきたスキルの影響や既得権を守る意識が考えられますが、これは新技術導入時に共通する「組織内の役割の違い」によるものという意見も出ています。具体的には、中間管理職が新技術の内情を理解し、多忙な中で現実的な問題を考慮することから、安易な導入に慎重な姿勢を取る傾向があるという指摘です。

togetter.com

Gemini CLI: your open-source AI agent

GoogleがオープンソースのAIエージェント「Gemini CLI」を発表しました。これは、GeminiのAI機能をコマンドラインから利用できるツールです。コーディング支援、問題解決、コンテンツ生成、タスク自動化といった幅広い用途に利用でき、個人ユーザーは無料で利用可能です。1日1000回、1分60回のリクエスト制限が設けられています。GoogleのAIコーディングアシスタント「Gemini Code Assist」と技術を共有し、連携します。

web.archive.org

監視のこれまでとこれから/sakura monitoring seminar 2025

監視の歴史と将来展望について解説します。サービスが正常に稼働しているかを確認し、障害を迅速に検知・修正し、開発を加速させるために、「監視」は不可欠な要素です。2000年代には、死活監視やOSメトリクスが中心でしたが、Webサービスの複雑化に伴い性能不足が課題となりました。2010年代にはクラウド化が進み、ログの重要性が増し、アプリケーションの動きを詳細に把握できるようになりました。2015年以降のコンテナ・マイクロサービス化によって「分散トレーシング」が普及し、メトリクス、ログ、トレースを統合した「オブザーバビリティ」が確立されました。将来的には、AI/LLMによる自動分析やeBPF統合などにより、監視はさらに高度化すると予測されています。

speakerdeck.com

Anthropic、東京に拠点開設と最新AIモデル

米AI企業のAnthropicが、東京に拠点を新設し、対話型AIモデル「Claude」の日本語版をリリースする予定です。同社は、AI「Claude」を基盤とするマルチエージェントシステム「Research」を発表し、AIがタスクを分担することで最大90%の効率化を実現することを目指しています。さらに、最新のAIモデル「Claude Opus 4」や「Claude Sonnet 4」、コーディングに特化したAI「Claude Code」も公開されました。一方、OpenAIはChatGPTで、Anthropicが提唱するAI間データ共有規格「Model Context Protocol (MCP)」の採用を発表しました。MCPは、AIモデル間でデータのスムーズなやり取りを可能にし、AI版USB-Cドックのように機能することで、業界標準となる可能性を秘めています。2025年はAIエージェントの年と予測されており、MCPのような新技術が今後のビジネスに大きな影響を与えることが期待されています。

www.itmedia.co.jp

iOS 26のLiquid Glass版コントロールセンターの問題

iOS 26の開発者向けベータ版において、Appleが導入した新デザイン「Liquid Glass」を使用したコントロールセンターが、背景が透けてしまい視認性が著しく低下する問題が発生しました。背景のホーム画面との区別がつきにくく、アイコンや通知が非常に見づらいという苦情が多数寄せられたことを受け、Appleは迅速に対応。最新のベータ版では、コントロールセンターの背景の透明度を調整するアップデートを行い、視認性の改善を図りました。

gigazine.net

Windows 10延命プログラムがテスト開始。個人向けは30ドル

Microsoftは、Windows 10の延長セキュリティ更新プログラム(ESU)の提供を開始しました。これは、2025年10月14日にサポートが終了した後もセキュリティを維持するためのもので、個人向けには30ドル、法人向けには1デバイスあたり61ドルから有料となります。クラウドを利用している場合は無料で利用できます。ESUを導入すると、月次セキュリティ更新を1年間受けられ、法人向けは最長2028年まで延長可能です。ただし、セキュリティ更新のみが提供され、新機能やセキュリティ以外の更新は含まれません。

pc.watch.impress.co.jp

Windows 10のESUとセキュリティ

トレンドマイクロのセキュリティソフト「ウイルスバスター」に脆弱性が発見され、ファイルが削除される可能性があると報告されています。

ascii.jp

Python×株式投資:バックテスト高速化

Pythonを用いた株式投資のバックテストにおいて、処理速度の課題を解決した事例が紹介されています。従来の方式(V2)では、Pythonのループ内で株価データを逐次読み込み、計算を行っていたため、処理速度が低下していました。データ読み込みとテクニカル計算をループ外で一括処理する新しい方式(V3)を導入した結果、処理速度が約100倍に向上しました。 この高速化は、データ構造だけでなく、処理アルゴリズムの見直しが重要であることを示しています。

qiita.com

Playwrightへの移行 - ノーコードツールからの脱却

E2Eテスト自動化ツールを、ノーコードツールからコードベースのPlaywrightへ移行した事例を紹介しています。移行の背景には、既存ツールのコストや実行回数制限、運用複雑化といった課題がありました。半年間の計画で、メール機能、主要業務フロー、並列実行などの事前検証を丁寧に行い、品質を重視したことが特徴です。「完璧を目指さない」コード設計、社内連携によるリソース確保、開発との両立といった実践的な工夫が、プロジェクト推進の鍵となりました。明確な判断軸の設定、徹底した事前検証、段階的な改善アプローチの重要性についても言及しています。

nealle-dev.hatenablog.com

GNOMEがX11を廃止、Waylandへの移行

Linuxの画面表示システムにおいて、従来の「X11」から新しい「Wayland」への移行が本格化しています。Waylandは、より現代的で安定しており、描画性能やセキュリティ面で優れています。GNOMEはバージョン49でX11セッションを無効化し、Ubuntu 25.10もWaylandを標準とする予定です。以前はアプリケーションの互換性が課題でしたが、開発者の努力により移行が進んでいます。一方、KDE PlasmaはX11サポートを継続していますが、多くのユーザーは既にWaylandを利用しています。

japan.zdnet.com

Microsoftの新言語モデル「Mu」

Microsoftは、Copilot+ PC向けに、オンデバイスで動作する小規模言語モデル「Mu」を発表した。このモデルは、「設定」アプリの検索エージェントに搭載され、自然言語での質問をPC操作に変換することを目的としている。AIプロセッサーのNPUを活用し、500ミリ秒以下の高速応答と処理効率を実現。エンコーダー/デコーダー方式を採用し、低遅延でのデータ処理を可能にしている。「Phi-3.5-mini」の1/10のサイズでありながら同等の性能を発揮し、各ハードウェアに最適化されている。

forest.watch.impress.co.jp

iPhoneのマイナンバーカード利用開始

6月24日より、iPhoneでのマイナンバーカード利用が開始されました。対応機種はiPhone XS以降で、iOS 18.5以上、マイナポータルアプリの最新版が必要です。登録は顔認証または既存の暗証番号入力を行い、Appleウォレットへ追加することで行います。登録後はTouch ID/Face IDによる認証が可能となり、マイナポータルやコンビニ交付サービスにおいて暗証番号の入力が不要になります。これにより、利便性と安全性が向上し、将来的にはマイナ保険証など、さらなる利用場面の拡大が期待されています。

k-tai.watch.impress.co.jp

ランサムウェア侵入原因と対策

ランサムウェアの侵入原因に関する調査結果が報告されています。最も多い原因はシステムの脆弱性悪用(39%)ですが、次に多いのは認証情報の流出(34%)です。認証情報の流出は、フィッシング詐欺や「インフォスティーラー」と呼ばれるマルウェアが原因であり、インフォスティーラーはメール添付や悪質なサイトを通じて侵入し、長期にわたって情報を窃取します。対策としては、メールやウェブサイトのセキュリティ強化、多要素認証の導入、適切な権限設定が重要です。メーカー側の問題だけでなく、利用者の注意不足も狙われているため、注意が必要です。

www.nikkei.com

多彩な民族楽器の音色を奏でられる電子パーカッション

イラスト投稿サービスpixivのライブ配信機能「pixiv Sketch LIVE」は8月27日にサービスを終了する。ローソンとKDDIは7月にAIロボットとスマートグラスを活用したオンライン接客を行う「未来型コンビニ」を開業する。クラウドファンディングでは、「手ぶらキーボード」プロジェクトが30分で約2500万円を集め注目を集めている。ドーキョーホーテーは7月にQRコード決済などを導入した新店舗をオープンし、キャッシュレス化を推進する。エアコンの不適切な使用による電気代の無駄遣いが、全体の6人に1人にみられることが明らかになった。

www.itmedia.co.jp

WhatsApp 米下院での使用禁止

米下院の最高行政責任者(CAO)より、議会職員に対し、Meta社のメッセージングアプリ「WhatsApp」の利用禁止と削除の指示が出されました。具体的な理由は明らかにされていませんが、過去の中国系アプリやAIツールの利用制限の事例から、セキュリティ上の懸念が背景にあると推測されています。WhatsAppはエンドツーエンド暗号化による高いセキュリティを特徴としており、今回の措置は異例といえます。代替アプリとして、Microsoft Teams、Signal、iMessage、FaceTime、Wickrなどが推奨されています。

internet.watch.impress.co.jp

物理キーボード搭載Androidスマートフォン

Unihertzより、5G対応の物理キーボードを搭載したAndroidスマートフォン「Titan 2」が発表されました。Kickstarterでクラウドファンディングが開始され、全仕様が公開されています。プロセッサにはDimensity 7300が採用され、12GBのメモリと512GBのストレージを搭載しています。メインディスプレイは4.5インチ、サブディスプレイは2インチで、高性能カメラ、豊富な接続性、各種センサーも備えています。

pc.watch.impress.co.jp

Amazon ECS & AWS Fargate 運用アーキテクチャ

Amazon ECS/Fargateの運用アーキテクチャ2025に関する発表では、運用における課題解決とベストプラクティスが紹介されています。ロギング設計においては、コスト増対策としてFireLensの利用が検討されており、Fluent Bitのバージョン乖離に注意し、2025年中のv4対応が期待されています。メトリクス設計では、Container Insightsの強化版を活用し、コストを考慮した環境ごとの使い分けが重要です。トレース設計では、AWS X-Rayのサイドカー構成から、OpenTelemetry準拠のADOTへの移行と集約構成が推奨されています。デバッグ設計では、ECS Execやカスタムコンテナに加え、生成AI(MCP Server)活用によるトラブルシューティングの効率化が提案されています。

speakerdeck.com

Claude Codeを活用した開発フローの再構築

「Claude Code Week」と題された取り組みについて、既存事業における1週間のAI(Claude Code)活用を通じた開発プロセスの変革と課題が報告されています。この実験では、開発速度の大幅な向上と、複数のタスクの同時並行処理という画期的な効果が得られた一方、AIの誤動作やコンテキスト理解の限界、エンジニアの説明責任といった新たな課題も浮き彫りになりました。これらの課題に対応するため、ビジネス、論理、実装の3層でAIを制御する「三層制約」が導入され、AIが正しいコードのみを生成する環境を実現することで、人間がより高度な判断に集中できる新しい開発体制の有効性が示されました。

zenn.dev

GitHubやPlaywrightなど、MCPツールを駆使したClaude Codeの活用

AIツール「Claude Code」を効率的に活用するための設定ファイル「CLAUDE.md」について解説します。このファイルは、Claude Codeが作業を計画する際に自動で読み込まれ、その配置場所によって効果範囲が異なります。精度向上のためには、不要なコンテキストを削減し、処理を細分化し、最上位の思考レベルultrathinkを活用することが推奨されています。 また、長い制約は別ファイルに記述して参照することでコンテキストを節約する方法や、GitHubやPlaywrightなどのMCP(Multi-Context Prompting)ツールを積極的に活用し、明示的に使用するように設定している点も紹介されています。さらに、作業完了時やユーザーへのアクション要求時にサウンド通知を行う設定を取り入れることで、作業効率を高める工夫についても触れています。

zenn.dev

執筆に集中できるデジタルタイプライター

「BYOK」は、手持ちのキーボードを接続して執筆に集中できるデジタルタイプライターデバイスです。直射日光下でも見やすいモノクロ液晶ディスプレイを搭載しており、スマートフォン程度のコンパクトサイズを実現しています。USBまたはBluetooth接続で多くのキーボードとの互換性を持ち、microSDカードへの保存やWi-Fi同期にも対応しています。バッテリーは最長20時間の駆動が可能で、USB-Cポート経由での充電に対応しています。スペルチェック機能などをあえて排除し、文章作成に集中できるよう機能を絞り込んでいるのが特徴です。

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