Engineer's Digest - 忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト

忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト。前日の話題をサクッと把握!

2025/06/14 #220 - 今日の技術情報ダイジェスト

Claude Codeを活用した開発

Claude Codeを用いた効率的なコード生成のための事前準備と、保守しやすいコードを書くための具体的な方法について解説しています。プロジェクトドキュメント、lint/format/テスト設定、サンプルコードといった準備に加え、Git-secrets、Git Hooks、DevContainerといったツールを活用し、コードの品質とセキュリティを確保する方法、さらにCLAUDE.mdの設定やコンテキストの階層化によるLLMとの連携最適化、そしてLLMと協調してコードを改善していく過程が詳細に説明されています。

www.memory-lovers.blog

音声入力とAIによる効率的な知識管理

AIマンガ家のけいすけ氏が、ObsidianとAqua Voiceを用いた音声ファーストな知識管理システムを21日間構築し、330件の音声メモを蓄積した経験を紹介しています。Zettelkasten方式を取り入れ、Discord Botによる自動化システムとChatGPT等のAIを活用することで、音声メモの記録から要約、分析、SNS投稿までを自動化。その結果、ブログ執筆効率の向上、アイデアの関連性の発見、思考の外部化による脳の負荷軽減、そして自己理解の深化を実現したとのことです。

note.com

米国ソフトウェアエンジニアの雇用減少と税制改正

2017年の米国税法改正(Section 174)により、ソフトウェアエンジニアの給与の経費処理が変更され、即時経費ではなく5年償却となりました。これにより企業の税負担が増加し、利益減少、雇用削減につながり、約50万人のテック業界従業員が解雇されたと推定されています。現在、下院では即時償却復活の法案が可決されており、上院での恒久化が検討されています。この税制変更はトランプ政権時代の施策で、SSBAが反対運動を行っています。

posfie.com

大規模言語モデルを用いた100日間アプリ開発チャレンジ

100日間アプリ開発チャレンジにおける、大規模言語モデル(LLM)を用いたCursorでの開発経験を報告した記事です。LLMを活用した開発において、指示の細かさや複雑なアプリ開発がLLMの能力を超えること、長いコードの修正やLLMの動作停止、コード破壊といった問題が発生したことを具体的に説明しています。これらの課題は、LLMの進化によって将来的に解決される可能性を示唆しています

blog.framinal.life

Claude Codeによる複雑なタスクのステップ実行

Roo OrchestratorをClaude Codeで再現し、並列処理に対応していないRooの欠点をClaude CodeのTask機能で克服した事例を紹介。チェックリストとTaskツールによるサブタスク分割、カスタムコマンドによる複雑なタスクの効率化、分析→テスト→修正→コミットといった開発工程の自動化を実現しています。

zenn.dev

富士通製PCの起動不能問題とWindows Update

富士通製PC「ESPRIMO」の一部機種(2015~2017年発売)で、6月11日のWindows Update適用後に起動不能になる不具合が多発しており、メーカーロゴ画面で停止し、BIOS起動も不可能になるケースが確認されています。CMOSクリアや最小構成での起動を試みても改善しない事例がSNSなどで多数報告されており、原因はWindows Updateにある可能性が高いと推測されています。

pc.watch.impress.co.jp

政府による米の転売規制

政府は米の転売規制を6月23日から開始し、違反者には1年未満の拘禁または100万円以下の罰金を科す方針です。また、6月13日にはECサイト運営事業者向けに不正アクセス対策セミナーが開催され、100名を超える参加者に対して不正アクセスによる被害事例、対策方法、最新のサイバー攻撃やSNS悪用の脅威などが解説され、今後の対策強化と情報共有の重要性が強調されました。

www.itmedia.co.jp

Claude Codeと技術的特異点

AIによるコード生成ツールClaude Codeの急速な進歩と、その自己改善ループがソフトウェア開発に与える影響について解説しています。Claude CodeはAIエージェントとモデルの連携により、効率的なコード生成と迅速な機能追加を実現し、将来的には技術的特異点に繋がる可能性を示唆しています。プログラマは不要にはなりませんが、求められるスキルや知識は大きく変化すると予想されています。

zenn.dev

Claude Codeを用いたWebサービス開発体験談

うつ病経験者が、ノーコードツール「bolt.new」とAIコーディングツール「Claude Code」を用いて、日々の「できたこと」を記録・共有するWebアプリ「Priloa」を1週間で開発した事例を紹介しています。bolt.newで開発を進めたものの限界に到達したため、Claude Codeを用いてローカル開発環境を構築し、自然言語による指示でコード修正や機能追加、エラー修正、Netlifyへのデプロイを効率的に行い、ランディングページを含むMVPを完成させました。この事例は、コードを書けない人でもAIの協力を得てWebアプリ開発が可能であることを示しています

note.com

偽装通知による詐欺広告配信攻撃

ロシア発の偽情報工作「ドッペルゲンガー」による新たな攻撃手法が発見されました。この攻撃では、CAPTCHAの「私はロボットではありません」ボタンを偽装した「通知許可」ボタンを使用し、ユーザーに気付かれずに通知許可を取得します。その後、詐欺広告や偽警告などの有害なコンテンツを通知として配信するほか、検索エンジンのランキング操作(クローキング)も併用することで、被害を拡大させています。対策としては、通知許可を安易にしないこと、ブラウザの設定で通知を無効化することが有効です。

gigazine.net

リーガルAIによるe-Govへのアクセス集中とDoS攻撃の可能性

e-Govへのアクセス集中が一時的に発生し、その原因として、リーガルAIが質問に答えるたびにe-Govを参照することで、DoS攻撃に繋がっている可能性が指摘されています。これは、AIが毎回全データをダウンロードする非効率な設計が原因であると推測され、TwitterのAPI制限問題も同様のメカニズムによる可能性があります。過去のスクレイピングによるサーバーダウン事件と逮捕事例を踏まえ、法的リスクも考慮する必要があります。さらに、AIによるコード生成の容易さから、このような非効率なプログラムが増加する懸念も出ています。

togetter.com

Stable Diffusion 3.5の高速化とVRAM使用量削減

NVIDIAが開発したTensorRTとFP8を用いた最適化により、AI画像生成モデル「Stable Diffusion 3.5」の処理速度がGeForce RTXシリーズGPUで最大2.3倍に向上し、VRAM使用量が最大40%削減されました。これにより、低スペックPCでも利用しやすくなり、「Stable Diffusion 3.5 Large」でも11GBのVRAMで動作可能になりました。研究・非商用利用を目的とする場合、Hugging FaceとGitHubから無料でダウンロードできます

forest.watch.impress.co.jp

LLMの制約を克服する開発手法

AIコーディングツールは単純なタスクには有効ですが、複雑なタスクではLLMのコンテキスト処理能力や複数制約同時処理能力の限界により期待通りに動かないことが多く、本記事ではその原因と対策を解説しています。具体的には、Chain-of-Thoughtプロンプティングによる段階的指示やCLAUDE.mdによるコンテキスト管理、Claude CodeのTodoWrite機能などの自動化ツール活用、さらに型システムの活用やTree-of-Thoughtsといった具体的な解決策が提案されています。

zenn.dev

AIとツールを用いた個人開発の効率化

Claude、MCPサーバー、Next.js、Vercel、Obsidianを用いた個人開発における、プロジェクト作成からデプロイ、ドキュメント作成までを自動化する手法が紹介されています。T3StackとNext.jsによる開発、Supabaseによるデータベース構築、GitHubとの連携によるAI(Claude)を用いたIssue作成、コード実装、PR作成、マージ、デプロイの自動化、そしてObsidianによる自動ドキュメント作成を通して、AIを活用した開発効率化とドキュメント管理の改善が実証されています。

zenn.dev

Google Cloudサービス障害とCloudflareへの影響

6月12日から13日にかけて、Google Cloudのサービス障害が発生し、Bus-central1リージョンにあるデータセンターの不具合が原因と判明しました。この障害により、CloudflareやSpotifyなど多数のサービスが9時間以上にわたって影響を受けました。Googleは16日、障害原因の詳細を公表し、復旧作業は12日11時46分から開始され、13日にも別のサービス障害が発生し、11時20分から復旧作業が行われたと報告しています。Googleは障害に関する詳細情報を公開し、復旧状況を報告しています。

www.itmedia.co.jp

Webアプリ開発における認証と認可の重要性

KDDI御田氏によるWebアプリ開発における認証・認可の解説記事で、不正アクセスやセキュリティ事故を防ぐための認証(本人確認)と認可(アクセス権限付与)の重要性、具体的なプロセス、複数要素認証(MFA)、OAuth、OIDC、SAMLといったプロトコル、パスワードレス認証(FIDO、WebAuthn)といった最新技術動向まで網羅的に説明しています。

speakerdeck.com

ObsidianとAIを用いた図表作成

ObsidianとAIを連携させ、Mermaidを用いたフローチャートやガントチャートの作成、SVGファイルのAI生成とObsidianでの表示、コミュニティプラグインによる編集、Markdown形式の表のAI変換と行・列の入れ替え、TeX形式の数式のAI生成と画像からの自動入力、Excalidrawプラグインによる手描き風図形やラフデザイン作成といった、図表作成を効率化する様々な手法を紹介しています。

gihyo.jp

トップエンジニアによるキャリア戦略に役立つ書籍紹介

エンジニアtypeの記事では、トップエンジニア3名がキャリアにおいて役立った3冊の書籍を紹介しています。広木大地氏はアーキテクチャ設計とデザイン思考について書かれた「Design It!」を、伊藤淳一氏は業界での認知度向上戦略を学ぶ「MY JOB WENT TO INDIA」を、古川陽介氏は技術の深層を理解するための「ハイパフォーマンスブラウザネットワーキング」をそれぞれ推薦しており、これらの書籍は技術力向上だけでなく、キャリア戦略や問題解決にも役立つとされています。

type.jp

tmuxとClaude Code CLIを用いたAI組織によるソフトウェア開発

Qiitaの記事では、tmuxとClaude Code CLIを用いて、社長、マネージャー、作業者AIによる役割分担と並列処理を実現するAI組織によるソフトウェア開発システムの構築方法を紹介しています。自然言語による指示でAIチームが開発タスクを実行し、開発効率化と高品質なソフトウェア開発を可能にする環境構築手順を具体的に解説しています。

qiita.com

Gitコマンドラインテクニック集

20個の便利なGitコマンドラインテクニックと、大規模ファイルの取り扱い(git lfsやS3の利用)、コミット履歴の修正(git resetやgit rebase)、ブランチ管理、git reflogによる履歴追跡、git stashによる作業の一時保存などに関する解説と活発な議論が展開された記事とそのコメント欄のやり取りを紹介しています。基本コマンドから高度なテクニックまで網羅しており、Git利用者のスキル向上に役立つ情報が満載です。

dev.to

バクラクのモノレポにおけるAIコーディング環境整備と活用事例

LayerXのバクラク事業部における、モノレポ環境下でのAIコーディング環境整備と、Roo Code、Claude Codeの活用事例が紹介されています。AI活用における課題として、モノレポ特有のルール違い、ルートディレクトリからの起動、コンテキスト量の不足などが挙げられ、それらを解決するためのツール開発や工夫が解説されています。具体的には、AIが理解しやすいようADRや設計ドキュメント、社内ライブラリの使い方などを整備し、Roo CodeのOrchestratorモードを活用したタスク分解による効率化、Claude Code導入によるルール整備の手間軽減などが示されています。一方で、Claude Code導入によるコードレビュー増加が新たな課題として提示されています。

speakerdeck.com

GitHubリモートMCPサーバーのパブリックプレビュー

GitHubがリモートMCPサーバーのパブリックプレビューを開始しました。これはAIツールがGitHubの情報をリアルタイムで安全にアクセスできるサービスで、ローカルインストールは不要です。VS CodeへのワンクリックインストールやURLコピーで利用でき、OAuth 2.0認証(SAML対応、PKCE対応予定)とPATに対応しています(OAuth 2.0推奨)。自動アップデート機能により常に最新の状態が保たれ、Copilot(VS Code/Visual Studio)利用には組織でのEditor Preview Policyの有効化が必要です。

github.blog

著作権フリーの書籍データセット「Institutional Books」公開

ハーバード大学が、Googleブックスの書籍インデックス化プロジェクトのデータを活用し、98万冊以上の著作権フリーの書籍からテキストを抽出した大規模データセット「Institutional Books」を公開しました。このデータセットは254種類の言語、3億8600万ページのテキストデータを含み、英語の書籍が最も多く(43%)、法律、文学、哲学などの分野の書籍が豊富です。非営利目的であれば自由に利用でき、データとデータ精製のパイプラインコード(OCR処理や改行調整を含む)も公開されています。

gigazine.net

生成AI時代のフルスタック開発

2025年5月14日開催のオンラインイベント「技術の総合格闘技~生成AI時代のフルスタック開発~」で、Admit AIのKenn Ejima氏が生成AI時代におけるフルスタック開発について講演しました。講演では、生成AI時代を背景にソフトウェア開発の簡素化、少数精鋭化、内製化が進むという予測が示され、Ejima氏によって提案されたSQLiteを活用した超軽量スタック「Ultra Light Stack」とその利点、JavaScript中心のシンプルなアーキテクチャ、開発環境の最適化などが議論されました。

findy-code.io

様々な技術ニュースのまとめ

WindsurfがAI統合型ブラウザ「Windsurf Browser」を発表した他、マイクロソフトによるVisual Studio CodeのAI対応オープンソースエディタ化、Pythonバックエンド開発入門記事の公開、日本郵便による住所情報取得APIの無料公開、マンガを用いたプログラミング用語「オペランド」解説、そしてPythonと生成AIを学べる新コンテンツの登場といった技術関連ニュースが複数報告されています。

codezine.jp

ソフトウェア開発における7つの原則

ウクライナ人開発者zverok氏の25年間にわたる開発経験に基づいた7つのソフトウェア原則を紹介する記事です。フレームワークやデザインパターンの限界、プロジェクト規模拡大に伴う課題、個々の機能の「ストーリー」に着目することの重要性、真実と明快さを追求することの難しさ、コードレビューによる共通理解の促進、そしてプロフェッショナルとしての責任感と真実を伝え続けることの大切さを説いています。

techracho.bpsinc.jp

ObsidianとCursorを用いた記事執筆効率化

Obsidianで作成したメモをCursorに入力し、LLM(Claude4-sonnetなど)を用いて記事の下書きを自動生成する効率的なワークフローを紹介しています。Cursorへの入力方法は、コマンド指定、ドラッグ&ドロップ、右クリック挿入の3種類から選択でき、高性能モデル(例:o3)を使用することで、下書きの8~9割を自動生成し、質の高い記事作成を支援します。ただし、良質なObsidianメモの蓄積が、自動生成の成功に大きく影響することを理解しておく必要があります

note.com

Agentic Codingの実践例と推奨事項

この記事では、エージェントによるコーディング(Agentic Coding)の実践例を、Claude CodeとGo言語を用いて解説しています。安価なSonnetモデルとトークン効率の良いツールを利用することでコスト削減を実現し、Go言語がエージェントにとって理解しやすく、テストキャッシングも効率的であるためPythonよりも推奨されていると説明しています。また、ツール選定においては高速性、明確なエラー情報、LLMによる誤用防止機能、そしてログ出力の重要性を指摘。並列化による効率化や適切なタイミングでのリファクタリング、シンプルなコードの重要性についても触れています。

lucumr.pocoo.org

長期稼働するAIエージェントの設計と信頼性確保

長期稼働するAIエージェントの構築においては、コンテキストエンジニアリングが非常に重要であり、エージェントの信頼性を確保するためには全ての行動が関連する決定のコンテキストに基づいている必要があります。並列処理は魅力的ですが、コンテキストの共有不足によりエラーが積み重なりやすく、単一スレッド型のシンプルなアーキテクチャが信頼性確保に有効です。複雑なタスクには、コンテキストを圧縮するLLMモデルの活用が有効とされています。

cognition.ai

GitHub Copilotを用いた実践的なコードレビュー

GitHub Copilotを用いたコードレビューを効率化する3つの方法(VSCode,Webブラウザ,Copilot Chat)と、特にCopilot Chatを効果的に活用するための実践的なプロンプト設計と運用方法について解説しています。Copilot Chatの高い柔軟性を活かし、MCP Serverとプロンプトファイルによる高度な制御、ドキュメント参照や指摘レベルなどのメタ情報定義、Pull Request情報参照によるレビュー・修正提案、関連作業指示やSuggested changeの追加といった具体的な運用事例を紹介しています。

zenn.dev