Engineer's Digest - 忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト

忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト。前日の話題をサクッと把握!

2025/05/30 #205 - 今日の技術情報ダイジェスト

ソフトウェアテストの最新動向

ソフトウェアテストの目的、戦略、プロセス、自動化までを網羅的に解説した書籍「ソフトウェアテスト徹底指南書」の紹介です。品質マネジメントとの連携、アジャイル開発やDevOpsへの適用方法、テスト設計・実装・実行・結果判定・リスク管理といった実践的な手法、同値分割法や境界値分析などのテスト設計技法、自動テストの構築・運用、組織構築、人材育成、ツール活用といったマネジメント面まで幅広くカバーしています。特に、テストに関わるあらゆる側面を網羅的に解説している点が本書の大きな特徴です

gihyo.jp

Git WorktreeによるAIエージェント開発の効率化

複数のAIツールを同時利用する際に発生するGitワークフロー上の課題(ブランチ切り替えによる作業中断やコンフリクト)を解決するGit Worktreeについて解説しています。Git Worktreeは同一リポジトリの複数ブランチを別ディレクトリで同時にチェックアウトできる機能で、AIツールによる長時間タスクと並行した作業を可能にし開発効率を向上させます。Claude Codeなど、AIツール開発側もその使用を推奨しており、VSCode拡張「Git Worktree Manager」を利用することで視覚的な管理も容易になります。

zenn.dev

自作AIエージェント開発入門

Hugging FaceのTiny Agentsに着想を得て、Pythonと自作のMCPサーバーを用い、LangChainなどを利用せずに1000行以内の軽量AIエージェントを開発した記事です。GitHubトレンド取得やWeb検索などの機能を持つ自作のMCPサーバーと連携し、システムプロンプトによる段階的なタスク実行(分析、計画、実行、要約)を実現、Richライブラリで視覚的に分かりやすいターミナルUIを提供しています。シンプルな実装ながら、プロンプトエンジニアリングの難しさやAIエージェントの限界を体感できる内容となっています。

zenn.dev

RAGアプリ開発におけるセキュリティ対策

大規模言語モデル(LLM)を活用したRAG(Retrieval-Augmented Generation)アプリケーションのセキュリティリスクと対策を解説した記事です。RAGは知識ベースから情報を取得してLLMの出力を改善する技術ですが、データ・モデルの汚染、機密情報漏洩、過剰課金といったセキュリティリスクが潜んでいます。特にベクトルデータベース(vector store)の汚染とデータ漏洩に焦点を当て、具体的な対策・緩和策、認可制御実装手法、主要ライブラリの対応状況などが詳細に説明されています。

blog.flatt.tech

効果的なコードレビュー実践ガイド

秀和システムから、コードレビューに関する書籍『Looks Good To Me』が2025年5月30日に発売されます。本書は、コードレビューの重要性、実践的な方法、効率化、問題解決策などを網羅しており、4部構成全13章でコードレビューの基本から高度なテクニックまで網羅的に解説しています。ペアプログラミングやモブプログラミング、AIとの連携についても触れられており、価格3,960円(税込)で、Amazonや楽天ブックスなどで購入可能です。

prtimes.jp

Chrome 137の新CSS機能紹介

Chrome 137でCSSの新機能7つが追加されました。最も注目すべきは、if()関数による条件付きCSS値の設定が可能になった点です。 その他にも、reading-flow/reading-orderプロパティによる見た目とタブ順序の制御、offset-pathでのshape()関数使用、SVGSVGElementのtransform属性とSVGの要素のサポート、フォーム要素へのOSアクセントカラー適用などが含まれています。

coliss.com

ASUSルーターへの高度なバックドア攻撃

数千台のASUSルーターが、高度なバックドア攻撃を受けており、攻撃者はパッチ済み脆弱性も悪用して再起動やファームウェア更新後もアクセスを維持しています。攻撃者はSSH公開鍵をインストールし、管理者権限でアクセスできる状態となっており、攻撃目的は不明ですが、将来の攻撃への準備段階の可能性もあります。ASUSルーターの設定を確認し、異常があればバックドアを削除する必要があります。

gigazine.net

帳票作成に最適な新フォント「帳票 UDPゴシック」

プログラミング生放送が、数字の幅を統一した新フォント「帳票 UDPゴシック」と「帳票 UDP明朝」を公開しました。元になった「BIZ UDPゴシック」とほぼ同じ見た目で、数字の「1」の幅を変更することで全ての数字の幅を等幅にし、帳票作成に最適化されています。GitHubから無料でダウンロード可能です。

gigazine.net

AIによる職種代替の影響と将来予測

Business Insider Japanの記事では、テック投資家のラザルテ氏がAIが既に人の仕事を奪い始めており、特に弁護士と採用担当者の職種がAIによる代替の影響を受けやすいと主張していることが報じられています。AIは弁護士の雑務や採用担当者の面接業務の効率化に役立つ一方、企業は規模縮小し、より高付加価値な業務にシフトすると予測されており、AIの活用はこれらの職種にとって成功に不可欠だと結論付けています。

www.businessinsider.jp

AI推進法の成立と今後の展望

参議院で可決された「AI推進法」は、AIを活用したDX推進の加速を目的としており、2025年までにAI導入が本格化する見込みです。NASAやDeNAなど多くの企業がAI技術開発に注力しており、業務効率化や新たなサービス創出への期待が高まっています。一方で、AI人材育成の重要性も増しています。

www.itmedia.co.jp

Xbox向けAIゲーム攻略アシスタント「Copilot for Gaming」

マイクロソフトがXbox向けAIチャットボット「Copilot for Gaming」のプレビュー版を公開しました。iOS/AndroidのXbox Betaアプリで利用でき、ゲーム攻略法、実績確認、ゲーム推奨などを音声・テキストで質問できます。現状は英語UIですが、日本語での質問と回答に対応しており、18歳以上のユーザーを対象としています(日本を含む)。

pc.watch.impress.co.jp

macOS環境でのEmacs高度設定ガイド

macOS環境でEmacsを快適に使うための設定・カスタマイズ方法を紹介する記事です。Emacs Plusを使ったアイコン変更、Metaキー設定、フレーム操作といった基本的なカスタマイズに加え、SF Symbolsを用いたmacOSアプリとの連携強化(Finder操作、アプリ起動など)や、ダークモード切り替え、スクリーンショット撮影といったシステム操作のEmacsからの制御、さらにはorg-modeを使ったiOSアプリ開発(メモアプリ、習慣トラッキングアプリなど)についても解説しています。

xenodium.com

ドコモと住信SBIネット銀行の資本業務提携

NTTとSBIホールディングスが資本業務提携を行い、NTTがドコモを通じて住信SBIネット銀行を買収することを正式発表しました。NTTはSBIホールディングスに1108億円を出資し、SBIホールディングスはNTTの株式を取得して資本比率を約5%に高めます。この提携の目的は、Web3分野での協業強化と、NTTによるSBIホールディングスの金融技術を活用した事業拡大です。両社はデジタル技術分野での連携を深めていく予定です。

www.itmedia.co.jp

GitHub CopilotによるJava/.NETコードの自動モダナイズ

マイクロソフトは、GitHub Copilotを用いてJavaと.NETコードを自動的に最新化できる機能をパブリックプレビューとして公開しました。Visual Studio Code拡張機能(Java向け)とVisual Studio 17.14(.NET向け)で利用でき、古いコードを新しいバージョンに変換するだけでなく、Azureなどのクラウドへの対応も支援します。AIによるコード変換は過去の変更履歴を学習することで精度が向上し、ビルドエラー修正、脆弱性チェック、コード整合性チェックも自動実行されます。

www.publickey1.jp

GitHub Copilot Chatの高度な使い方

GitHub Copilot Chatは、VS Code上で動作するAIコーディング支援ツールで、EditモードとAgentモードを切り替えることで、様々なコーディングタスクに対応できます。 Instruction filesを用いてMarkdown形式で具体的な指示を与えたり、Prompt filesでプロジェクト情報を共有することで、より効率的なコーディングを実現します。これらの機能を効果的に活用することで、開発スピードの向上やコード品質の改善が期待できます。

zenn.dev

LLMプロンプトエンジニアリング解説書の書評

GitHub Copilot開発者が執筆した「LLMのプロンプトエンジニアリング」の書評記事で、LLMの能力を最大限に引き出すためのプロンプト設計手法を解説しています。LLMの仕組みや歴史、プロンプトエンジニアリングの実際を詳細に説明しており、AIエージェント開発に興味のある開発者におすすめの専門書で、各種LLMモデルのAPI利用経験があると理解しやすい内容となっています。

blog.lai.so

iOSのバージョン番号変更と次期OS「iOS 26」

Appleは、2025年秋にリリース予定の次期OSをiOS 26とすることを検討しており、現行のiOS 18から大幅なバージョン番号の変更を行う見込みです。これはiPadOS、macOS、watchOS、tvOS、visionOSも同様で、これらのOSも全て「26」となります。この変更は、ブランドの一貫性を高め、ユーザーの混乱を解消することが目的とされ、6月9日開幕のWWDCで発表される予定です。

japan.cnet.com

Claude Codeの概要とAmazon Bedrock経由での利用方法

Anthropic社のコーディングアシスタント「Claude Code」が一般提供され、Amazon Bedrock経由での利用が可能になりました。VS CodeなどのIDEと統合し、バグ修正、コード解説、Git操作、ウェブ検索といった機能を提供します。利用にはNode.js、gitなどのインストールに加え、Amazon Bedrockの有効化が必要です。MCP(Model Context Protocol)対応で、コンテキストを維持した効率的なコーディングを実現します。

dev.classmethod.jp

プロダクト開発における長期課題解決のためのコミュニケーション術

プロダクト開発における長期的な課題解決の難しさ、短期的なタスクに追われ重要な課題が後回しになる現状、そして社内合意形成のための効果的なコミュニケーション術(根回し、リスク説明など)、失敗を活かした仮説検証の重要性、上司やチームとの協力、フィードバックの積極的な活用について解説した記事です。

levtech.jp

ROG Phone 9 ProとPOCO F7のゲーミングスマホ比較レビュー

ASUSのROG Phone 9 ProとXiaomiのPOCO F7 Ultra/Proのゲーミングスマホ2機種のレビュー記事です。ROG Phone 9 Proは18万円前後と高価格帯ながら高性能を誇り、POCO F7 UltraはSnapdragon 8 Gen 2、POCO F7 ProはSnapdragon 8 Gen 3を搭載し、いずれも高リフレッシュレートディスプレイを採用しています。価格と性能のバランスを考慮した機種選びが重要である点が解説されています。

www.itmedia.co.jp

Ubuntu環境でのClaude Code導入と利用レビュー

猩々博士の記事では、VSCodeからClaude Code+Sonnet 4への開発環境変更をUbuntu環境で行い、Node.jsインストールとsudo無しでのClaude Codeインストール、Anthropic ConsoleまたはClaude Maxプラン(Maxプラン推奨)での認証を必要とする過程を説明しています。Next.jsプロジェクトでのログインページ実装を通して、LLMによる自動修正とデバッグ機能を確認し、Claude Codeの自動化への優位性と、Cursorと比較した際のユーザビリティの低さについて論じています。

note.com

AIと協調的な開発手法「AIお嬢様コーディング部」

AIを活用したコーディング支援手法「AIお嬢様コーディング部」を紹介する記事です。AIを「お嬢様」、開発者を「執事」という役割で捉え、丁寧なコミュニケーションと詳細な指示によってAIとの協調的な開発を目指し、エラー発生や全面書き換えといったストレスを軽減する具体的な方法を解説しています。AIの不完全さを「ポンコツお嬢様」と捉えることで、開発者側の心理的負担を減らし、外部メモリーファイルを用いた継続的な関係構築による長期的な効率化と満足度向上も提案しています。

zenn.dev

AI搭載コードエディタ「Devin 2.0」と企業連携

国内ITコンサルが、DMMが開発したAI搭載コードエディタ「Devin」の開発元とパートナーシップを結びました。進化した「Devin 2.0」は、20時間以上の学習データと500時間以上のコード補完機能を搭載し、精度が向上しています。人事労務ソフトSmartHRとの連携により、AIによるコード生成支援を実現するなど、AIによるコード生成技術の進化と企業連携による実用化が加速しており、人月ベースの古いSIモデルを変革する可能性を示唆しています。同様のAI搭載コードエディタを開発するCursor社もSNS企業YOUTRUSTと連携しており、この分野の競争が激化していることがわかります。

www.itmedia.co.jp

Miroを使った効果的なデータ分析結果整理方法

データ分析において、分析の繰り返しや並行作業、AI活用によるリードタイム短縮などが原因で目的を見失ってしまう問題に対し、Miroという仮想ホワイトボードツールを用いた解決策が提案されています。Miro上で分析の流れを図解することで視覚的に整理し、さらにMiroのAI機能を活用することで分析結果を効率的に要約することで、迷子になるケースを大幅に減少させる効果があったと報告されています。

nealle-dev.hatenablog.com

Googleドライブの動画要約機能(Gemini搭載)

Googleドライブにアップロードされた動画を、GoogleのAIモデルGeminiが分析し、内容を要約したり、質問に答えたりできる新機能が追加されました。現時点では英語に対応しており、ドライブのサイドパネルから利用可能です。6月16日までに多くのユーザーへ展開予定で、Google Workspace、Google One、Gemini関連契約ユーザーが対象となります。

pc.watch.impress.co.jp

Anthropic社のAIアシスタント「Claude Code」の使い方

Anthropic社のAIアシスタント「Claude Code」の使い方を解説した記事です。プログラミング作業の効率化に大きく貢献し、1週間かかる作業を2日に短縮できるほどの効果が期待できます。ただし、WindowsでのインストールはWSLなど特殊な設定が必要となる点に注意が必要です。記事では初期設定、CLAUDE.mdファイルの使用方法、効率的なキー操作、GitHubなど様々なツールとの連携方法を網羅的に説明しています。

zenn.dev

AI技術の進展によるGoogleとAppleの明暗

Google I/Oで発表されたAndroid向けの新AI機能、特に高度なタスク効率化機能を持つAIアシスタント「Project Astra」が注目を集めており、アップルのAI展開の遅れを背景に、GoogleのAIが大きなアドバンテージを持つとBusiness Insider Japanは報じています。 GoogleのAIはAndroid上で最大限の力を発揮し、iOSユーザーの乗り換えを促す可能性や、Googleの検索広告ビジネスへの影響も指摘されています。

www.businessinsider.jp

Google Chrome 137の新機能とセキュリティ強化

Google Chromeがバージョン137.0.7151.55/56にアップデートされ、米国限定で生成AI「Gemini」の統合、ページ要約や質問応答機能の追加、オンラインフォームのAIによる自動入力支援機能の追加、CSSへの条件分岐関数「if()」追加による開発効率向上、そしてセキュリティ関連の修正(全11件)が行われました。

forest.watch.impress.co.jp

「能動的サイバー防御」の概要と官民連携

内閣官房が解説する「能動的サイバー防御」についての記事では、新たに成立した「サイバー対処能力強化法」と関連法に基づく官民連携によるサイバー攻撃対策の強化策を6つのポイントで詳述しています。具体的には、攻撃の早期検知・無害化を目指す情報共有体制の構築、基幹インフラ事業者への報告義務化、政府からの情報提供強化、攻撃関連情報に限定した通信情報の取得・分析(個人情報は対象外)、警察・自衛隊によるアクセス・無害化措置の許可などが説明されています。

internet.watch.impress.co.jp

iPad ProとUSB Type-Cハブの活用事例

13インチiPad Pro(M4)を液タブとしてCLIP STUDIO PAINTで使用している際に、外付けSSDへのデータアクセスに不便を感じていた筆者が、サンワサプライの小型USB Type-Cハブを使用することで、ケース装着状態でもSSDにアクセスできるようになった体験を紹介しています。このハブによって、iPadでのイラスト制作におけるデータ管理が大幅に向上したという内容です。具体的には、大容量SSDの購入と併せて、iPadでの画像参照を容易にする計画も述べられています。

k-tai.watch.impress.co.jp