- その他
- セキュリティ関連
- AIコーディングツール
- インフラ・開発環境
- Google検索AI関連
- Google I/O 2025 まとめ
- Google Gemini 関連
- Webアクセシビリティ
- Microsoft Build 2025 まとめ
その他
ホンダのAI不正アクセス検知システムに関する記事、VRAM 16GB搭載のAMD製グラフィックカード「Radeon RX 9060 XT」の発表、データ分析におけるデータ収集・前処理の重要性を改めて示す事例、Androidに移植されたWindows XP付属ゲーム「3Dピンボール」、メルカリのトラブル全額補償と不正利用者排除の宣言、プログラマーのコミュニケーションスタイルに関する考察、note社のSlack自動サマリーシステム、GMOのAI利用手当支給制度に関する記事が紹介されています。特に、note社のシステムはSlackの公開チャンネル活動をAIで自動サマリーし、Googleドキュメントに出力するもので、社員の振り返り負担を軽減する効果が期待できる点が注目されます。
セキュリティ関連
相次ぐ証券口座乗っ取り事件では、巧妙なフィッシング詐欺やインフォスティーラーウイルスが利用され、大量の口座情報が闇サイトで売買されていることが判明しました。また、大規模言語モデル(LLM)の脆弱性であるプロンプトインジェクション攻撃は、悪意のある入力で機密漏洩やコード実行などの被害を引き起こす危険性があり、システムプロンプトへの機密情報を含めないことやLLMの権限最小化が対策として挙げられています。さらに、虹彩認証システムによる本人確認サービスが登場する一方で、プライバシー侵害の懸念も指摘されています。一方、音波を用いたリアルタイム時刻改ざん攻撃「TimeTravel」は、IoTデバイスなどへの影響が懸念されており、LLM APIの従量課金モデルは経済的DoS(EDoS)攻撃のリスクを抱えていることから、Rate Limits設定や入力・出力トークン数の制限などの対策が重要となります。
AIコーディングツール
Googleは自律型コーディングエージェント「Jules」をベータ公開し、GitHubと連携したコード生成・修正機能を提供予定です。一方、MicrosoftはBuild 2025でGitHub Copilotの進化版を発表、開発タスク自動化や企業独自のデータでAIを最適化する「Copilot Tuning」などを紹介し、AIエージェント間の連携を標準化するオープンなプロトコル「MCP」への対応も発表しています。GitHubはAIによるコード作成支援(Copilot)、脆弱性検出(Advanced Security)などの開発者向けツールに加え、ワークフロー自動化、開発環境、課題管理などの機能を提供しており、企業規模や用途に合わせたソリューションを提供しています。これらの情報から、AIを活用したコーディング支援ツールの進化と、開発環境におけるAI連携の標準化に向けた動きが活発化していることが分かります。
インフラ・開発環境
カミナシ社は、ドメインとDNSレコード管理の属人化とリスクを解消するため、AWS Route53への移行とTerraformによるIaC化を実施、レジストラの分散や手作業による管理からの脱却を実現しました。一方、AWSはAmazon Timestream for LiveAnalytics、Amazon Inspector Classic、AWS IQなど複数のサービスの終了を発表しており、代替サービスへの移行が求められています。また、個人ブログ運営者向けには、ObsidianとCloudflare R2を用いた低コストCMS構築方法が紹介されており、markdown記法とObsidianプラグインを活用した効率的な執筆ワークフローと、低コストでの画像・動画管理を実現しています。
kaminashi-developer.hatenablog.jp
Google検索AI関連
Googleは生成AIを活用した新しい検索サービスを発表しました。1つ目のサービスは、AIと対話形式で情報検索できる無料機能で、従来のキーワード検索からの移行を目指し、競合他社のAIサービスに対抗する戦略です。一方、2つ目のサービスは、月額3万円を超える有料プランも導入しており、これまで無料だったサービスモデルに転換点を迎えることを示唆しています。AI導入による広告事業への影響や、ビッグテック企業におけるAI技術開発競争の激化も、注目すべき点です。
Google I/O 2025 まとめ
Google I/O 2024と2025の発表内容をまとめた3つの記事では、Geminiを中心としたAI関連技術の進化と、その応用事例が紹介されています。2024年の基調講演では、新たなAIモデル「Gemini 2.5 Pro」とTPU Ironwood、AI機能「AI Mode」の発表が主なトピックでした。2025年の発表では、Gemini 2.5、AI検索ツールAI Mode、モバイル向けGemma 3nに加え、リアルタイム翻訳機能付きGoogle Meet、自律型コーディングエージェントJules、Google Beamといったサービスや、Gemini APIを通じたAIエージェント技術の提供などが発表され、Geminiの利用者数の大幅増加も報告されています。これらの発表は、AIモデルの性能向上、AIのGoogle製品への統合、AIを活用した新機能の提供、そしてAIエージェント技術の開発といった方向性を示しており、多くのサービスは米国限定で、一部は利用開始待ちとなっています。
Google Gemini 関連
Google DeepMindは、高速な文章・コード生成が可能な拡散言語モデル「Gemini Diffusion」を発表し、Claude 3.7 Sonnetを上回る性能を達成しました。Geminiは様々なサービスに統合され、コード生成AI Codexへの対応や、ノートブック型AI、月額249.99ドルの高度なAIサービスも提供されます。さらに、Geminiアプリは大幅アップデートされ、「見せて解決」機能や、自身のデータを用いたDeep Research機能が追加されました。スマートフォンをかざして操作できる「Gemini Live」が無料で提供開始され、高画質画像生成モデルImagen 4、動画生成モデルVeo 3も搭載されました。情報分析ツールDeep Research、ポッドキャスト作成ツールCanvasも強化され、Chromeブラウザでも利用可能になります。Googleは、プロンプトと画像からシーン生成、カットの追加・拡張が可能なAI映画製作ツール「Flow」も発表し、文章生成、画像生成、動画編集機能を提供します。3種類の料金プラン(Ultra、Pro、One AI Premium)が用意されており、NotebookLMやGeminiなどのAI関連技術と連携します。
Webアクセシビリティ
Webアクセシビリティにおけるデザイン上の課題として、色弱者にとって判別しづらいオレンジや緑の使用(緑オレンジ問題)が解説されています。具体的には、色相環で黄色に近いオレンジや緑は視認性が低く、東京都のコロナ対策サイトでも同様の問題が発生した事例が紹介されています。ブランドカラーとアクセシビリティの両立のためには、代替色の利用などの解決策があり、今後のWCAG 3.0ではコントラスト評価方法の見直しによる改善が期待されています。
Microsoft Build 2025 まとめ
Microsoft Build 2025では、Agentic AIをテーマに、アプリ、プラットフォーム、データ、インフラの4層に渡る発表がありました。具体的には、GitHub CopilotのOSS化やMicrosoft 365 Copilotの一般提供などAIアシスタント機能の強化、Azure SRE AgentなどのAIを活用した運用管理ツールの公開、Copilot Studioの機能強化による複数AIエージェント連携やモデルのファインチューニング、Azure AI FoundryへのxAI Grok統合と様々なサービスとの連携強化などが発表されました。