- LLMプロダクト開発とプロンプトエンジニアリング
- 子育てとエンジニアのPC活用術
- スマートEXの不正利用とセキュリティ対策
- 請求書作成自動化とMCPサーバー
- Atlassian公式MCPベータ版
- ChatGPT CodexによるAI開発支援
- MVP開発における価値検証
- オープンソースAIエージェントフレームワークVoltAgent
- Copilot活用コミュニティ
- AWS AIエージェント構築SDK Strands Agents
- 物理次元型を持つ静的型付け言語Numbat
- モバイル環境でのコーディング
- 生成AIと声優の著作権問題
- AIと雇用の将来展望
- Cursorの高速プレミアムリクエスト対策
- 日本のICカードシステムFeliCa
- ターミナルベースAIアシスタントAider
- NISTの人手不足とサイバーセキュリティフレームワーク改訂
- AI活用営業と生成AI
- MCPとAIスクラムマスター
- 自然言語によるブラウザE2Eテスト
- クラウドネイティブセキュリティツールStratoshark
- RustによるUnix系OS開発
- xAIのチャットボットGrokと白人ジェノサイド発言
- ソフトウェア開発におけるAIの4大変革
- Apple Silicon対応AIエージェント環境c/ua
- AIコード生成ツールClineの使い方
- AWS MCP Server Git Repo Research
- クラウドセキュリティ監査ツールcs-suite
- GoogleのコーディングエージェントAlphaEvolve
LLMプロダクト開発とプロンプトエンジニアリング
erukiti氏によるオライリー刊「LLMのプロンプトエンジニアリング」は、LLMプロダクト開発者向けの教科書で、LLMの仕組み、プロンプトエンジニアリングの基礎、開発サイクルを網羅的に解説しています。ただし、書籍の情報は最新ではないため、他の資料と併用することが推奨され、コーディングエージェントの利用者にも参考となる部分はあるものの、専門知識が求められます。非エンジニアには難易度が高いため、要約ツールなどを活用すると理解が容易になります。
子育てとエンジニアのPC活用術
子育て中のエンジニア向けに、子供を喜ばせるためのPC活用術を紹介する記事です。ターミナルコマンド(sl、cowsay、figletなど)を使った電車や動物の表示、VSCode拡張機能によるペット表示や水槽アニメーションの追加、Macでのミー文字を使った動物アイコン表示といった具体的な方法に加え、子供の気を紛らわせて仕事の効率を上げるための方法も提案しています。
スマートEXの不正利用とセキュリティ対策
JR東海のスマートEXにおいて、約20万円の不正利用被害が発生しました。被害者はタイ滞在中だったため、本人が利用した可能性は低く、JR東海は不正利用を認めながらも、発券済みであることを理由に払い戻しを拒否しています。JR東海から不正利用やアカウント停止に関する連絡がなかったことも問題視されており、スマートEXのセキュリティに脆弱性がある可能性が示唆されています。クレジットカード会社への連絡も推奨されています。
請求書作成自動化とMCPサーバー
エンジニアがMCPサーバー(Model Context Protocol)とCursorを用いて、Toggl Track、Googleスプレッドシート、Gmailを連携させ、請求書作成から送付までを自動化した事例を紹介しています。既存のMCPサーバーと自作のMCPサーバーを組み合わせ、作業時間取得、スプレッドシート操作、メール送信といった工程を自動化することで、毎月の請求書作成業務における手作業を削減することに成功しています。
Atlassian公式MCPベータ版
AtlassianがJira/Confluence操作ツールMCPのベータ版を公式リリースしました。デスクトップ版にも対応し、OAuth認証による簡単な利用が可能になり、Docker不要で設定が容易になった点が、非公式版(sooperset/mcp-atlassian)との大きな違いです。JiraやConfluenceの操作、ユーザー情報取得などができますが、読み取り専用モードなど、公式版にはまだ不足している機能もあります。
ChatGPT CodexによるAI開発支援
ChatGPTに新たな機能としてCodexが追加されました。Codexはソフトウェア開発支援AIで、バグ修正やコードレビューといった開発作業の自動化を支援します。GitHubとの連携が必須で、AIが生成したコード修正提案や機能追加を自動的に実行できます。チャット形式で指示を出すことで、AIがコードを生成し、エンジニアはそれを確認するだけの作業になります。ChatGPT Pro/Team/Enterpriseプランのユーザーが利用可能です。
MVP開発における価値検証
この記事では、MVP(最小限の実行可能な製品)の図解が顧客ニーズの段階的進化を必ずしも表していない点を指摘し、自動車開発の歴史を例に技術的制約や技術革新が顧客ニーズに先行したケースを解説しています。飲食業、教育、農業など、様々な業界におけるMVPの検証方法や最適な形態の違いを提示し、料理中心型と体験重視型ではMVPの検証方法や最適な形態が異なることを説明、重要なのは「最小限でも価値のコアを届けるか」であり、業種や文脈に合わせたMVPを定義するべきだと結論づけています。
オープンソースAIエージェントフレームワークVoltAgent
オープンソースのTypeScript製AIエージェントフレームワーク「VoltAgent」は、統一APIとメモリ機能により本番環境対応のAIエージェント開発を容易にするツールです。複数AIプロバイダーのシームレスな切り替え、プロンプトの微調整、永続的メモリによる高度なコンテキスト理解をサポートし、スーパーバイザーエージェントによる複数エージェントのオーケストレーションやタスクへの動的なエージェント割り当ても可能です。40以上のアプリとの統合やベクターデータベース連携によるデータ活用強化、さらにデプロイ、デバッグ、監視機能も備えています。
Copilot活用コミュニティ
5月28日20時より、マイクロソフト製品搭載のCopilot活用コミュニティ「なんでもCopilot#31」が開催され、「Copilot活用の落とし穴 ― 知らなきゃ危ないセキュリティの話」をテーマに、Copilotの使い方やエージェント作成方法、セキュリティに関する注意点などが共有されます。業務効率化や生成AIに興味のある方を対象とし、登壇者も募集しており、初心者も歓迎です。積極的な参加と相互尊重を促すコミュニティルールがあります。
AWS AIエージェント構築SDK Strands Agents
AWSが発表したAIエージェント構築用SDK「Strands Agents」について解説したQiitaの記事です。3秒でAIエージェントを作成できるという手軽さが特徴で、AWS Bedrockとの連携や、LangChainのLangGraphなど既存SDKとの比較、Model Context Protocol(MCP)への対応などが紹介されています。PythonとAWS CLI環境が必要となる点にも触れられています。
物理次元型を持つ静的型付け言語Numbat
NASAの探査機失敗やプログラミングにおける単位ミスを解決するため開発された、物理次元を型として扱う静的型付け言語「Numbat」が紹介されています。Numbatは長さ、時間、質量といった物理次元を型として扱うことで、単位のミスをコンパイル時の型エラーとして検出し、安全な数値計算を支援します。単位変換は自動で行われ、ユーザーは単位を意識せずに計算できますが、異なる次元同士の演算はエラーとなります。PintやUnitful.jlといった既存ライブラリとは異なり、言語レベルで次元を扱う点が大きな特徴です。
モバイル環境でのコーディング
Androidスマホ(Pixel 8 Pro)とARグラス(Xreal Air 2 Pro)、折りたたみキーボードを組み合わせることで、場所を選ばず作業できるモバイルワーク環境を実現した事例が紹介されています。フル機能のLinuxデスクトップ環境をAndroid上で構築し、2週間の利用体験が報告されており、そのメリットやLinux環境構築における課題についても言及しています。
生成AIと声優の著作権問題
経済産業省は生成AIによる声優の声の無断利用が不正競争防止法に抵触する可能性があると発表しました。これは、声は「商品等表示」に該当し、声真似による混同や著名な声の利用が違法となる可能性があるためです。マリオカート訴訟で用いられた不正競争防止法が根拠となっており、著作権法とは別に、著作隣接権は「実演そのもの」の保護であり、AIによる声の生成は侵害ではないとされています。生成AI利用者は、他人の権利侵害を避け、制作過程を記録する必要があります。
AIと雇用の将来展望
マイクロソフトの人事におけるAI導入による影響について論じています。AIによる業務代替の可能性、AI導入によるユートピアとディストピアの対立、人員削減の可能性、プログラミングスキルの民主化と高度な検証能力の重要性、そして人間の役割の変化(AIによるコード検証や複雑なシステム設計・運用への移行)といった点に焦点を当てています。
Cursorの高速プレミアムリクエスト対策
AIツールCursorのプレミアムリクエスト(500回/月)の上限に達したため、無料モデルを使い分けることで解決策を導き出したという内容です。無料リクエストの上限突破の解決策として、低速化やAPIキー登録といった方法がありますが、それぞれ課題があるため、Cursorの設定で利用可能な無料モデルの中から、性能を考慮して使い分けることで、1日500回のリクエスト制限内で運用可能になったと説明されています。
日本のICカードシステムFeliCa
日本のICカードシステム「FeliCa」は、ソニーが開発したNFC規格で、カードに情報を直接保存する方式のため、欧米のシステムより高速で改札通過が非常にスムーズです。オンライン接続が不要なため高速処理を実現し、高いセキュリティも確保しています。FeliCa対応スマートフォンを用いたOsaifu-Keitaiシステムも普及しており、その高速性とセキュリティの仕組みは更なる研究が期待されています。
ターミナルベースAIアシスタントAider
AIによるプログラミング支援ツール「Aider」を紹介する記事です。Aiderはターミナル上で動作し、様々なLLMに対応することで、Gitと連携したコード作成、修正、リファクタリングを支援します。既存のエディタを継続利用しつつAI支援を受けられる点が特徴で、Emacsとの連携にも対応し、効率的な開発環境を実現できます。
NISTの人手不足とサイバーセキュリティフレームワーク改訂
米国国立標準技術研究所(NIST)は、サイバーセキュリティフレームワークの改訂を発表し、AIや量子コンピューティングの台頭への対応を焦点としています。これは、NISTのコンピュータセキュリティ部門(CSD)との連携によるもので、リスク管理フレームワークの強化を目指しています。2025年までに具体的な改訂内容が公開される予定で、新しいフレームワークはAI、量子技術、リスク管理を考慮した設計となります。NISTは近年従業員の大規模離職に悩まされており、今回の改訂発表はそうした状況下での取り組みとなります。
AI活用営業と生成AI
様々な企業におけるAIチャットボットや大規模言語モデル(LLM)の現状と課題、ChatGPT等の既存AIの限界とClaude、Perplexity、Eagleなどの新たなAI技術の可能性、DeNA、Sansan、Difyといった企業のAI導入事例と、業務効率化や顧客対応改善への期待、UI改善や倫理的な問題への対応といった今後の課題が解説されています。
MCPとAIスクラムマスター
Ubie社がCursorとMCPを用いて開発した「AIスクラムマスター」について解説しています。Slack Botを通じて簡単に利用でき、環境構築の容易さから全チームメンバーの生産性向上に貢献すると期待されています。ただし、AIはデータ化された情報のみを扱うため、人間のスクラムマスターの役割は依然として重要であり、生成AIの利便性を非エンジニアにも広げる工夫が課題として挙げられています。
自然言語によるブラウザE2Eテスト
Playwright Test Runnerと大規模言語モデル(LLM)を組み合わせ、自然言語で記述されたテストシナリオに基づいてブラウザのE2Eテストを自動実行するシステムが構築されました。GitHub Actionsでトリガーされ、Lambda関数を通してOpenAI APIとPlaywright MCPが連携し、自然言語のテストシナリオをLLMが解釈、ブラウザ操作に変換してテストを実行します。テスト結果とスクリーンショットはS3に保存され、GitHub ActionsのPRコメントに表示されます。このシステムは、E2Eテストのメンテナンスコスト削減と効率化を目的としており、継続的な改善が予定されています。
クラウドネイティブセキュリティツールStratoshark
Stratosharkは、WiresharkとFalcoを統合したクラウドネイティブ環境向けのセキュリティツールで、ネットワークパケット、システムコール、クラウドログを分析できます。Wiresharkの既存スキルをクラウド環境でも活用でき、無料かつリモートシステムのシステムコールキャプチャ(sshdig使用)も可能です。本記事では、5分でStratosharkの使い方を解説します。
RustによるUnix系OS開発
Rustを用いてゼロから開発されたUnix系OS「octox」について解説します。xv6-riscvを参考に、教育目的で開発された学習用OSで、カーネル、ユーザーランド、ビルドシステム全てRustで記述されており、Rustの標準機能を最大限に活用することで、型安全、メモリ安全な設計を実現し、並行プログラミングが容易でバグの少ないシステムとなっています。qemuとRust環境さえあれば、Windows、Linux、macOSのいずれのOSでもビルド可能で、GitHubで公開されており、ユーザーランド開発からの参加も歓迎しています。
xAIのチャットボットGrokと白人ジェノサイド発言
イーロン・マスク氏が設立したAI開発企業xAIのチャットボット「Grok」が、南アフリカの白人ジェノサイドに関する誤解を招く回答を行い、社内ポリシーに反する無許可の改変が原因であることが判明しました。Grokはアパルトヘイトに関連する暴言やヘイトスピーチを含む回答をしており、問題の回答は削除され、xAIは徹底的な調査を実施中です。xAIは、システムプロンプトの公開や監視体制の強化などの対策を発表しています。
ソフトウェア開発におけるAIの4大変革
生成AIがソフトウェア開発に革命を起こしつつあり、コードの理解・レビュー・テスト・インフラ更新といった工程の効率化、ひいては品質向上と生産性向上を実現しています。企業はAI導入による具体的な成果指標に基づいた投資戦略を重視するようになり、開発者の役割はAIの活用を設計するAIアーキテクトへと変化していくと予測されています。また、セキュリティ重視の業界では、自社データで学習したオンプレミスAIモデルの活用が拡大する見込みです。
Apple Silicon対応AIエージェント環境c/ua
GitHubで公開されているc/uaは、Apple Silicon搭載Mac(macOS 15以降)で動作するDockerコンテナ型のAIエージェント実行環境です。OpenAIやAnthropicなどのAIモデルと連携し、OSの制御やUI操作を可能にします。Lume CLIによるVM管理やPython SDKによる開発サポートも提供され、オープンソースでコミュニティによる開発・サポート体制が整っています。高速な仮想環境を提供し、AIエージェントによる自動化タスクの実行に適しています。
AIコード生成ツールClineの使い方
AIコード生成ツール「Cline」の導入と使用手順、Windows11、Cursorエディタ、OpenAI APIキーを用いたインストールとAPIキー設定方法、簡単なHTML作成、アニメーション追加、TypeScript関数とテストコード作成例、そして約2ドルの使用コストについて解説しています。
AWS MCP Server Git Repo Research
AWSが提供する新しいMCPサーバー「Git Repo Research MCP Server」を試したレポート記事です。このサーバーは、GitHubリポジトリを意味的に検索・インデックス化し、内容を調査できるツールで、FAISSによる高速な類似検索とAmazon Bedrockによる自然言語処理を利用しています。リポジトリの概要表示、ファイル閲覧、セマンティック検索などの機能があり、新規プロジェクト参加者への理解促進やコード調査に役立ちます。
クラウドセキュリティ監査ツールcs-suite
GitHubで公開されているCloud Security Suite (cs-suite) v3.0は、AWS、GCP、Azure、DigitalOceanといった主要なクラウド環境のセキュリティ監査を支援するツールです。OSXまたはLinux環境で動作し、Python 2.7、pip、git、jqを必要とし、gccはオプションです。各クラウド環境へのアクセスに必要なキーを設定する必要があり、Dockerを用いた実行もサポートされています。監査結果は指定したディレクトリに出力されます。
GoogleのコーディングエージェントAlphaEvolve
Googleが、大規模言語モデル(LLM)Geminiを用いた新しいコーディングエージェント「AlphaEvolve」を発表しました。これは、LLMと自動評価機能を組み合わせた進化型フレームワークで、新たなアルゴリズムを発見する能力を持ちます。既にGoogleのデータセンター効率化やTPU設計最適化、Geminiの高速化などに貢献しており、LLM自身のトレーニングにも活用され、学習時間短縮を実現しています。現在はGoogle社内での利用にとどまりますが、将来的には外部提供も予定されています。