- 一人情シスエンジニアの日常
- AIとペアプログラミングによるテスト設計・リファクタリング
- OSS再生とフロントエンドエンジニアへの転身
- DockerでmacOSを実行するLumier
- AI時代のソフトウェアアーキテクチャ
- Google I/O 2024の発表内容
- 日本のセキュリティークリアランス制度
- PFNによるオープンワールドゲーム「Omega Crafter」
- AWSによる低コスト・スケーラブルなウェブアプリ構築
- 技術リードによる開発チームの立て直し
- Linuxカーネルv6.8のパケット受信処理
- AIデータセンターの急拡大と電力問題
- AIによる業務効率化と知的労働
- 非エンジニア採用によるIT企業SHIFTの急成長
- 謎のWindows高度な設定アプリ
- 7型ゲーミングPC「TENKU LUNA」
- Apple「Find My」の脆弱性を利用したサイバー攻撃
- Cline利用規約の適用範囲
- WebAssembly版PostgreSQL「PGlite」のアップデート
- AIハルシネーション対策としての「人間MCPサーバー」
- KLabの希望退職募集と事業戦略変更
- 大人の科学マガジン付録の活版印刷機
- イオンのAIデバイス導入
- 完全自動運転の課題とハードル
- マルチプロダクトセキュリティのためのProduction Readiness Check
- 長年のPhotoshop利用とAffinity Photoへの乗り換え
- BackblazeによるHDD故障率統計データ
- 事業と組織を考慮した技術リード
- Ruby on Railsの魅力と学習方法
- 2025年のWebフロントエンド開発
一人情シスエンジニアの日常
3桁規模の会社で、IT担当者がネットワーク構築からヘルプデスクまで全てを一人で担当している状況が紹介されています。給与は400万円程度ですが、実家暮らしのため不満はないものの、後任の若手採用は失敗続きで、会社はITコストの低さを認識しておらず、外注見積もりの高額さから危機感を抱き始めています。担当者は現状維持を望んでいますが、会社は後任育成の重要性に気付いていないという現状が描かれています。
AIとペアプログラミングによるテスト設計・リファクタリング
冷蔵庫管理アプリのリファクタリングにおいて、Cursor、Claude、GeminiといったAIを活用したペアプログラミングを実施した事例を紹介しています。AIによるドキュメント作成、テストコードの追加・修正、コードレビューを通して、アプリのカバレッジ向上とコード品質の改善に成功しました。AIの提案を吟味し、修正を加える過程で、自身のTypeScript、テスト設計、モック関数に関する知識の不足を認識し、改善に繋げた経験も共有しています。
OSS再生とフロントエンドエンジニアへの転身
Markdownスライド作成ツール「Marp」の開発者である服部さんが、人気が出たもののコードが複雑化し開発停止に陥った初代Marpを、モジュール化によるエコシステム構築によって再構築し、持続可能なOSS開発体制とフロントエンド技術を習得、ひいては自身のキャリアをフロントエンドエンジニアへ転換させた経緯を紹介しています。特に、複雑化したコードからの再生過程や、その解決策として用いられたモジュール化、そして持続可能なOSS開発への取り組みは、OSS開発や大規模プロジェクトに関わるエンジニアにとって貴重な学びとなるでしょう。
DockerでmacOSを実行するLumier
Docker上でmacOSを実行できる新しいインターフェース「Lumier」が登場しました。数分でmacOS仮想マシンを構築し、ブラウザ経由のVNCアクセスやファイル共有も容易に利用できます。Appleシリコン(M1/M2など)にも対応しており、MITライセンスのもとオープンソースで公開されています。
AI時代のソフトウェアアーキテクチャ
AI時代のソフトウェアアーキテクチャを解説した記事で、AIを効果的に活用するための3つの柱として、システムの分割統治、設計情報のコード化、そしてAI生成コードを含むソフトウェアの品質保証を提示しています。AIが理解しやすい単位へのシステム分割、AIが読み取れる形式での設計情報記述、自動テストと人的レビューによる品質管理といった具体的な方法論に加え、AI活用による開発プロセスの効率化と、アーキテクトの役割変容という将来展望についても論じています。
Google I/O 2024の発表内容
Google I/O 2024が5月20~21日に開催され、基調講演とセッションはライブ配信、5月22日からはオンデマンド配信されます。Android、Google Cloud、Google AI Studioなど多くの開発ツール・サービスに加え、Gemini APIやGemini Code Assistといった生成AI関連の発表が多数予定されています。Firebase StudioやGoogle Play Consoleのアップデート情報も公開予定です。
日本のセキュリティークリアランス制度
5月16日より、重要経済安保情報の漏洩防止を目的としたセキュリティークリアランス制度が運用開始されました。サイバー攻撃対策、重要技術、重要物資のサプライチェーン情報などが対象となり、情報漏洩には5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科せられます。制度運用にあたり、候補者の国籍、学歴、犯罪歴、精神疾患歴など、個人情報の厳格な調査が行われる一方、政府はプライバシー保護への配慮を表明しています。
PFNによるオープンワールドゲーム「Omega Crafter」
Preferred Networks(PFN)が開発したオープンワールド・サバイバルクラフトゲーム「Omega Crafter」は、ビジュアルプログラミングで指示を出す相棒「グラミー」が特徴で、学習目的ではなく、純粋に面白いゲームとして、サバイバルクラフトとエンジニアリングの自動化という共通点をゲーム化することで、プログラミングへの興味関心を高めることを目指しています。ボス戦や高度な自動化システムといった要素を通じて、プログラミングの楽しさを体験できるよう設計されています。
AWSによる低コスト・スケーラブルなウェブアプリ構築
AWSの低コスト・高スケーラビリティなウェブアプリ構成(2025年度版)について解説した記事です。Next.js App Router、Lambda、CloudFront、Aurora Serverless v2などを用いたアーキテクチャで、クライアントからデータベースまで型安全性を確保し、開発効率を向上させています。AppSync Eventsによるリアルタイム通知やEventBridge Schedulerによるcronジョブの実現、CDKによる一括デプロイにも触れられており、月額8.5ドル(無料枠利用で5ドル以下)という低コストを実現しています。趣味のWebアプリ開発に最適な構成例として参考になります。
技術リードによる開発チームの立て直し
メンバーの大量離脱や事業方針転換など、困難な状況下にあった開発チームが、技術負債の放置、やるべきことの明確化、迅速なフィードバック、QAとの連携強化、最低限の品質確保という5つの対策を実施し、リリース率向上、バグ・インシデント減少を実現した事例を紹介。技術リードは技術的見通しを立て、プロダクト成功へ導くこと、短期的な成果も重視することを示し、今後の課題として技術負債返済とシステムアーキテクチャ改善を挙げています。
Linuxカーネルv6.8のパケット受信処理
Linuxカーネルv6.8のIPレイヤーにおけるパケット受信処理を解説しており、特にdst_entry構造体の取得効率化に焦点を当て、宛先同一パケットの共有やUDP Table参照(UDP Early Demultiplexer)といった効率化手法、IPアドレス宛先判定、ルーティング処理、上位プロトコル(L4)特定とハンドラ呼び出しの仕組みを詳細に説明しています。既存の「Linuxカーネル2.6解読室」を更新した内容で、複雑化したカーネルコードの解読にも取り組んでいます。
AIデータセンターの急拡大と電力問題
AI需要の急増に伴い、データセンター(DC)市場が拡大しており、特に千葉県印西市は多くのDCが集積する「DC銀座」として注目されています。その立地要因は、地盤の強さと都心からのアクセスの良さ、そして東京電力パワーグリッドが建設した10km超の超高圧送電トンネルによる、AIデータ処理に必要な膨大な電力の安定供給にあります。この電力需要の急増は電力会社にとっても予想外であり、今後の課題となっています。 AIデータセンターの電力消費量は原発9基分に相当し、その9割が首都圏と関西に集中していることも明らかになっています。
AIによる業務効率化と知的労働
AIによる業務効率化が進むことで、簡単なタスクが無限にこなせるようになり、著者は忙殺されていると感じている。その結果、高度な知的労働に割く時間が減少し、「仕事をしている感」の低下を経験しているという内容です。簡単なタスク処理の高速化によって脳がその速度に慣れてしまい、複雑なタスクへの抵抗感が増しているという問題提起と、知的労働に時間をかけることの重要性、そしてそのための時間確保とストレス軽減の必要性を訴えています。
非エンジニア採用によるIT企業SHIFTの急成長
急成長中のIT企業SHIFTは、警察官やアイドルなど多様な経歴を持つ人材を採用し、ソフトウェアテスト業務効率化ツール「CAT」と独自の検定制度で生産性向上と効率的な採用を実現しています。さらに「プロセス・テクノロジー」による暗黙知の可視化と人的資本経営を徹底することで、売上高51倍、営業利益85倍という驚異的な成長を遂げました。
謎のWindows高度な設定アプリ
Microsoft Storeに突如として現れた謎のアプリ「Windows 高度な設定」について解説します。このアプリは、開発者向け機能を提供する設定アプリの拡張機能と推測されており、Git統合のエクスプローラーや管理者権限昇格コマンドなどが含まれる可能性が示唆されています。しかし、現時点では多くの機能が未実装であり、関連するGitHubリポジトリにもアクセスできません。以前プレビュー版の段階で開発が終了した「Dev Home」アプリの後継の可能性も指摘されており、今後の動向に注目が集まっています。
7型ゲーミングPC「TENKU LUNA」
日本ブランド初となる7型ポータブルゲーミングPC「TENKU LUNA」が発売され、Ryzen 7 7840Uと32GBメモリを搭載しながら8万円台という価格を実現しています。USB4ポートやeGPU拡張にも対応し、Steam DeckやROG Allyと比較して高スペックながら低価格が特徴です。国内サポートと専用ユーティリティも提供されます。
Apple「Find My」の脆弱性を利用したサイバー攻撃
米国の研究チームが、root権限なしでBluetoothデバイスをAppleの「Find My」ネットワークを利用して位置追跡可能なデバイスに変換する「nRootTag」を開発しました。これはAppleの「Find My」の脆弱性を突くもので、Linux、Windows、Androidで動作し、IoTデバイスへの応用も期待されますが、プライバシー侵害の懸念も指摘されています。位置精度は環境依存で最大約70mです。
Cline利用規約の適用範囲
サーバーワークスエンジニアブログの記事では、OSS版Clineの利用規約について、Cline社がホストするAPI利用時のみCline社の利用規約が適用され、他のプラットフォームのAPIと併用する場合は適用されないと公式回答で明らかになったことを報告しています。OSS版Cline自身はApache 2.0ライセンスであり、Cline社は利用規約の明確化を進めているとのことです。
WebAssembly版PostgreSQL「PGlite」のアップデート
PostgreSQLをWebAssemblyで動作させるプロジェクト「PGlite」がバージョン0.3にアップデートされ、PostgreSQL 17.4に対応しました。これにより、パフォーマンス向上と機能追加が実現し、Node.js、Deno、Bun、Webブラウザ上での実行が可能になりました。インメモリDBと永続化DB(ファイル、IndexedDB)の両方に対応しており、pgvectorなど多くの拡張機能もサポートしています。
AIハルシネーション対策としての「人間MCPサーバー」
元インフラエンジニアのnwiizoさんが、AIのハルシネーション対策として人間がAIと外部システムを繋ぐ役割「MCPサーバー」として働く会社に転職した体験談です。MCPサーバーはAIの出力内容を確認・修正する役割を担い、nwiizoさんはクライアントからの質問対応、システム監視、プロンプト設計などを担当し、インフラエンジニアとしての経験を活かしてクライアントの課題解決に貢献しています。さらに、チームの一員として高度なMCP機能も習得し、新しい働き方に満足している様子が伺えます。
KLabの希望退職募集と事業戦略変更
KLabが、希望退職者100名の募集を発表し、人員を25%削減して少数精鋭体制への転換を図るとともに、第1四半期決算で約4.8億円の最終赤字を計上しました。これは、「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」のサービス終了(2025年12月1日)に伴う措置であり、2024年5月15日からは同ゲームの新規有料アイテム販売を停止、6月30日からはゲーム内通貨Crystalsの購入上限が100個に制限されます。一方、「EA SPORTS FC TACTICAL」は2025年3月31日に配信開始予定で、今後は「Palworld」などの他ゲーム開発に注力する方針です。
大人の科学マガジン付録の活版印刷機
大人の科学マガジン付録の小さな活版印刷機(活字306個入り)と、Amazon限定の増量版の発売情報に加え、医療機器メーカーMasimo社のSpO2測定器GFX100RFがPS5と干渉し誤作動を起こす可能性があることが報告されています。PS5とGFX100RFの距離を35cm以上離すことで干渉を回避でき、干渉原因はPS5の無線機能とGFX100RFの干渉と推測されています。PS5とGFX100RFを同時に使用する際は、距離を保つなどの対策が必要です。
イオンのAIデバイス導入
イオンがマイクロソフトと共同で開発した、従業員向けオールインワンAIデバイスの導入を発表しました。このデバイスは、文章作成支援ツールとして、既存の文章校正機能に加え、文章生成機能も備えています。2021年から開発が始まり、2022年には本格的に公開され、Microsoft Copilotなどの既存サービスとの差別化も図られています。OCR機能も搭載され、文章作成の効率化と品質向上に貢献することが期待されています。
完全自動運転の課題とハードル
この記事は、テスラ車の自動運転システム「Full Self-Driving(FSD)」の開発状況、中国などでの展開、安全性に関する懸念、そしてドライバーの監視が必要であるという点を詳細に解説しています。2018年以降に発生した事故や課題、改善の必要性についても触れられており、他社EVメーカーとの比較を通して、テスラの自動運転技術の現状と将来展望を分析しています。
マルチプロダクトセキュリティのためのProduction Readiness Check
カミナシ社が開発・運用しているリリース前のセキュリティ対策チェックリスト「Production Readiness Check」を紹介する記事です。55項目のチェックリストは「はい/いいえ」で回答でき、短時間でセキュリティ状況を確認できるため、開発スピードの低下を防ぎつつ、社内標準のセキュリティ確保と顧客対応の効率化を実現しています。開発メンバーへのセキュリティ教育や、方針の確認、実装状況の確認にも役立つツールとして活用されています。今後の展望として、チェックリストの自動化や項目の条件分岐などが検討されています。
kaminashi-developer.hatenablog.jp
長年のPhotoshop利用とAffinity Photoへの乗り換え
長年Photoshop CS6を使い続けてきた著者が、macOS非対応を機にAffinity Photoへ乗り換え、その経緯と、12年間使用したMacBook ProをM4 CPU搭載モデルに買い替えたことで得られた高速化体験などを語っています。31年間Photoshopを使い続け、約15万円を投資してきた経験から、月額課金制への抵抗感や、買い切り型のAffinity Photoを選択した理由を詳細に説明しています。
BackblazeによるHDD故障率統計データ
Backblaze社が31万台以上のHDDを運用し、2025年第1四半期の故障率統計データを公開しました。Seagate製の一部10TB、12TB、14TB HDDで高い故障率が報告された一方、SeagateとHGST(Western Digital)の一部のHDDは故障率0%という結果も出ています。20TB以上のHDDは平均故障率が低く、全体平均は1.42%と安定しており、メーカー・モデル別の詳細なデータが公開されています。
事業と組織を考慮した技術リード
freeeの事業部横断テックリード小倉氏が、技術戦略、組織戦略、事業戦略の三位一体を重視した自身の業務内容や考え方を解説しています。マイクロサービスアーキテクチャ設計、テスト戦略策定、開発文化醸成といった技術的な側面だけでなく、チームの成長支援、技術的意思決定、コンウェイの法則を踏まえた組織設計など、事業と組織を考慮した実践的な取り組みが紹介されています。技術投資や負債解消をロードマップに反映させ、技術専門性と事業・組織への配慮を両立させる「選択と集中」を重視する点も解説されています。
Ruby on Railsの魅力と学習方法
Ruby on Railsは、2000年代初頭のWeb開発における課題解決を目的として開発された、高速で効率的な開発を可能にするフレームワークです。規約による設定や自動生成機能により開発速度が向上し、「opinionated(独自の強い思想を持つ)」な設計思想から開発者の支持を集めています。RailsチュートリアルやRailsガイドなど豊富な学習教材も存在し、個人開発から大規模開発まで幅広く利用できることから、将来性も高いと言えます。
2025年のWebフロントエンド開発
Webフロントエンド開発の歴史と現状、必要なスキル、近年の課題、ネイティブアプリとの違い、そしてフロントエンドエンジニアの魅力と能力について解説します。2025年を見据えたフロントエンド開発の現状と将来展望を網羅的に示した記事です。
