- IT業界における大量解雇
- バリデーションのベストプラクティス
- MCPを用いたアプリ開発
- AIを活用したシフト作成
- 高速ファイルコピー技術
- OS自作入門
- mixi2開発とNewSQLデータベースTiDB
- ChatGPTとMCPプロトコルの連携
- TypeScript言語への考察
- 大規模言語モデルの内部動作
- auの衛星通信サービス
- Googleの音楽生成AI「リリア」
- iPhoneとApple Intelligenceを使った記事作成
- 開発者とアーキテクト間のコミュニケーション
- Windowsセキュリティパッチによる「inetpub」フォルダ作成問題
- AIと学習効率化
- MediaTekのスマートフォン向けSoC「Dimensity 9400+」
- Docker DX拡張機能
- 優秀なプログラマーの特性
- Linuxにおけるコンテナ技術の進化
- ソニーのLiDARデプスセンサー「AS-DT1」
- ChatGPTのメモリ機能強化
- 2025年2月~4月までのAI関連ニュースまとめ
- Loglass社のナレッジマネジメントシステム
- Flutter開発のメリットとデメリット
- NotebookLMの使い方
- Next.jsを用いた個人開発アプリ作成
- 内閣サイバーセキュリティセンターのインターネット安全ハンドブック
- Gitリポジトリのテキスト化ツール「Gitingest」
IT業界における大量解雇
2025年に入ってから、GoogleやAmazon、HP、IBMといったIT大手企業を中心に2万4000人以上の大量解雇が実施されており、90社以上のテック企業が人員削減を行っています。これはAIやクラウドへの投資拡大に伴い、既存部門の効率化を図るためであり、低業績者の迅速な退社やAI分野への投資強化といった特徴が見られます。2023年、2024年も同様の状況が続いており、メタ社のように業績が好調な企業でも全従業員の約5%削減を計画、成果主義を強化する動きが出ています。
バリデーションのベストプラクティス
バリデーションとは入力データの条件検証であり、実装箇所分散によるガイドライン作成の重要性、入力チェックと業務ロジックチェックの分類とその曖昧性、レイヤーを跨いでの重複と安全な再利用の困難さ、Always-Valid Domain Modelによる安全性向上、Parse don't Validateの考え方とZodやYAVI等のバリデーションライブラリの有効性について解説しています。
MCPを用いたアプリ開発
Qiitaの記事「MCPで飲み会番長をつくる」では、Model Context Protocol(MCP)を用いて、自然言語指示からBrave Search、Google Maps、Slack、Googleカレンダーと連携し、飲み会会場の予約を自動化するアプリ「飲み会番長」の作成過程を紹介しています。MCPはAIアシスタントと様々なデータソースを繋ぐオープン標準で、LLMの外部データ活用を容易にするため、複数のツールを連携する複雑な処理に有効ですが、簡単な処理には通常のAPIの方が効率的であると結論づけています。また、セキュリティと権限管理、LLM操作履歴の記録・確認機能の重要性についても触れられています。
AIを活用したシフト作成
Gemini 2.5 Proを用いたシフト作成の自動化について解説しており、希望休や連続勤務禁止といった複雑なルールを考慮した、ほぼ修正不要なシフト表作成を実現する手法を紹介しています。AIへの指示(プロンプト)にメンバー、日付、ルールなどを具体的に記述することで高精度なシフト案を作成可能ですが、最終的な確認は人間が行う必要があることを強調しています。
高速ファイルコピー技術
Windowsのエクスプローラーでは高速SSDの性能を十分に発揮できない問題に対し、独自の技術でストレージ本来の速度を実現するファイルコピーツール「FastCopy」が、50GB/sを超えるコピー速度を達成したという記事です。FastCopyは、高速SSDやRAID環境においてエクスプローラーと比較して数十倍高速なコピーを実現し、個人利用は無料ですが、商用利用には有料版が必要となります。記事では、その高速化を実現するために開発者がどのような工夫を凝らしたのかが解説されています。
OS自作入門
Rust言語を用いてOSを自作する過程を解説した書籍「[作って学ぶ]OSのしくみⅠ──メモリ管理、マルチタスク、ハードウェア制御」では、ベアメタルプログラミング、メモリ管理、マルチタスク、ハードウェア制御といったOS開発の基礎を、UEFIアプリケーションの作成から段階的に複雑な機能を実装していくことで学ぶことができ、USBキーボードやマウスなどのデバイスドライバの作成、実機での起動方法についても解説されており、実践的なスキル習得を支援します。
mixi2開発とNewSQLデータベースTiDB
mixi2は、わずか4名で開発された1週間で120万ユーザー突破の短文テキスト型SNSで、GoとFlutterを用いて構築され、サーバーサイドのデータベースにはスケーラビリティと耐障害性を重視したNewSQLデータベースであるTiDBを採用しています。RedisやOpenSearchなども併用し、開発・運用コストの削減と高可用性を実現しており、従来のRDBシャーディングと比較した際のメリットが解説されています。
ChatGPTとMCPプロトコルの連携
ChatGPTがMicrosoft PowerPointやGoogle Driveなどの外部サービスを操作可能にするMCP(Multi-Call Protocol)が登場し、AIがこれらのサービスに効率的にアクセスするための仕組みが提供されました。MCPは、従来のHTTPリクエストよりも直感的な操作を可能にし、AIが外部サービスをまるで人間のように扱えるように設計されています。現状ではChatGPTアプリはMCPに対応していませんが、今後のアップデートで対応予定とのことです。ただし、アクセストークンの適切な管理など、セキュリティへの配慮が不可欠です。
TypeScript言語への考察
この記事では、著者がTypeScript原理主義者であることを表明し、型の安全性、可読性、保守性の高さなどを理由にTypeScriptを高く評価している一方、JavaScript、Python、Java、Go、Rust、PHPといった他のプログラミング言語の欠点を指摘しています。 TypeScriptのWeb、モバイル、デスクトップ、サーバーサイドなど幅広い用途への対応力や、Visual Studio Codeとの高い親和性、巨大なコミュニティのメリットについても言及しています。
大規模言語モデルの内部動作
AI企業Anthropicが開発した「回路追跡」手法を用いて、大規模言語モデル(LLM)の内部動作を可視化し、その複雑で直感に反する処理方法が明らかになったという研究成果が報告されました。この手法によって、LLMの弱点や誤動作の原因解明、信頼性の評価が可能になり、Claude 3.5 Haikuの動作分析にも用いられました。LLMがプログラムされたものではなく、訓練されたものであり、自然現象に近いと捉えるべきであるという知見も得られています。
auの衛星通信サービス
KDDIと沖縄セルラーは、SpaceXのStarlink衛星を用いた衛星通信サービス「au Starlink Direct」を日本で開始しました。対象はauスマートフォン50機種で、申し込み不要、当面無料で利用でき、地上基地局を介さずにStarlink衛星と直接接続することで、SMS送受信や緊急情報受信が可能になります(音声通話は不可)。山間部や離島など、従来は通信が困難だった地域でも利用できるようになる見込みです。
Googleの音楽生成AI「リリア」
グーグルが、テキスト入力から30秒の音楽を生成できるAI「リリア」の提供を開始しました。日本語にも対応しており、動画・画像・音声生成AIとの連携も可能です。著作権侵害防止機能と電子透かしも搭載されており、様々な用途で安全に利用できます。
iPhoneとApple Intelligenceを使った記事作成
Apple Intelligenceの日本語対応を活かし、iPhoneのボイスメモアプリで録音した音声データを作文ツールで書き起こし、さらにChatGPTと連携して記事作成の骨子を生成するワークフローを紹介しています。記事作成における精度向上や効率化に役立つ一方、独自性の付加が必要である点も指摘しており、会議録作成や要点まとめなど、業務効率化への応用可能性についても言及しています。
開発者とアーキテクト間のコミュニケーション
ソフトウェア開発における効果的なコミュニケーション、特に開発者とアーキテクト間の連携を深めるためのガイドラインが提示されています。ステークホルダーとの円滑な情報共有、図表やドキュメントを用いた分かりやすい説明、ナレッジマネジメントによる生産性向上、そしてリモート環境下での協調体制構築といった実践的な手法が具体的に解説されています。
Windowsセキュリティパッチによる「inetpub」フォルダ作成問題
Windows 11の2025年4月セキュリティ更新プログラム適用後、Cドライブ直下に「inetpub」フォルダが作成されるという現象が報告されています。このフォルダはWebサーバー機能であるIIS(インターネットインフォメーションサービス)関連で、更新プログラムの適用によって一時的に有効化された可能性が高いとされています。IISを使用していない場合は、このフォルダを削除しても問題ないと考えられますが、Microsoftは公式に詳細を明らかにしておらず、マルウェアによるものではないと推測されています。更新プログラムの不具合や設定ミスが原因の可能性も示唆されており、現状では原因究明と対応策の確認が必要です。
AIと学習効率化
大学4年生の大塚さんがChatGPTを用いて100日間毎日ゲームを作るチャレンジを行い成功した経験と、その過程で感じた効率化に対する日米間の意識差、ハンガリーでの学生向け講演で「AIを使った宿題のサボり方」を紹介した際の反響について記述されています。チャレンジの成功要因として、周囲への宣言と達成後のご褒美設定が挙げられており、AIの万能性よりもソフトウェア工学の重要性を再認識した点、そして海外の学生におけるAI活用に対する意識に触れています。
MediaTekのスマートフォン向けSoC「Dimensity 9400+」
MediaTekがスマートフォン向け最上位SoC「Dimensity 9400+」を発表しました。Dimensity 9400の後継となる本SoCは、CPUクロックの向上に加え、AI処理性能が最大20%向上、Bluetooth接続距離が最大10kmに拡大、Wi-Fi到達範囲も拡大するなど、通信機能の大幅な強化が図られています。さらに、ゲーミング機能の強化や、最大3億2000万画素カメラ、8K/60fps動画撮影への対応など、モバイル機器の様々な機能を強化する仕様となっています。
Docker DX拡張機能
Docker社がVisual Studio Code向けに新しい拡張機能「Docker DX」を発表しました。Windows、Mac、Linuxに対応しており、無料で利用できます。Dockerfileの記述におけるリンティングやコード補完機能、セキュリティ上の脆弱性を検出するスキャン機能などを備え、Microsoftとの共同開発により、既存のMicrosoft製Docker拡張機能との連携も実現しています。これにより、Dockerfileの作成効率の向上や、開発者体験の改善が期待されます。言語サーバーはオープンソースとして公開されています。
優秀なプログラマーの特性
元エンジニアが、優れたプログラマーになるために必要な15の特性を解説した記事です。公式ドキュメントの活用やエラーメッセージの的確な解釈、問題解決のための分割統治法、継続的な学習、チームワーク、シンプルさを追求する姿勢、謙虚さ、忍耐力といった、技術力だけでなく、ソフトスキルやマインドセットについても深く掘り下げています。
Linuxにおけるコンテナ技術の進化
2010年頃からLXCを用いたマイクロサービスアーキテクチャ構築に携わってきた著者が、Docker登場後のコンテナ技術の進化と、近年セキュリティや運用性の観点から注目を集めるPodmanへの移行について解説しています。LXC、Docker、Podmanの経験に基づき、PodmanがRootless対応、デーモンレス、systemd連携など、Dockerに比べて多くの利点を有することを説明しています。
ソニーのLiDARデプスセンサー「AS-DT1」
ソニーが世界最小・最軽量のLiDARデプスセンサー「AS-DT1」を発表しました。高精度な距離測定が可能なdToF方式を採用し、ロボットやドローンへの搭載を想定しており、屋内外で±5cmの精度を実現しています。小型軽量で堅牢な金属筐体を採用しており、4月23日からJapan DX Weekで展示される予定です。
ChatGPTのメモリ機能強化
OpenAIはChatGPTの有料プラン(Plus、Pro)において、過去の会話履歴を参照してパーソナライズされた回答を提供するメモリ機能を強化しました。この機能により、ChatGPTはユーザーとの過去のやり取りを記憶し、より自然で的確な応答が可能になります。ユーザーはメモリ機能のオンオフ、および過去の会話履歴を参照する設定を自由に制御でき、プライバシー保護にも配慮されています。現在、Plus、Proプランのユーザーに順次展開中で、今後他のプランへの拡大も予定されています。
2025年2月~4月までのAI関連ニュースまとめ
2025年2月~4月のAI業界における主要企業(OpenAI、Google、Anthropicなど)の動向、新たな大規模言語モデル(LLM)や画像生成モデルの発表、OpenAIの多様なモデルの採用や大規模な資金調達といった話題を網羅したニュースの要約です。各ニュースにおいて、その時期における重要なキーワードが強調されています。
Loglass社のナレッジマネジメントシステム
Loglass社は、開発におけるナレッジマネジメントの改善を目的として、Cursorツールを用いた.mdc(Markdown形式のドキュメント)駆動のシステムを導入し、見られない・更新されない・検索しにくいといった課題を解決しています。.mdcには規約やコードベース特有の知識を記述し、SECIモデルに基づいて暗黙知を形式知化することで知識のサイクルを回し、組織全体の知識向上を目指しています。最終的には、.mdcに記述された知識を知識API(mcp server)として活用する構想で、開発効率向上と品質改善を目指しています。
Flutter開発のメリットとデメリット
GameWith社のFlutter開発リーダーによる6年間の実績に基づいたFlutter開発に関するレビュー記事で、高速開発や保守性向上、クロスプラットフォーム対応といったメリットと、ネイティブ機能へのアクセス制限、アプリサイズ肥大化、学習コストといったデメリットを解説しています。Flutter Web特有のUI崩れやビルドエラー、バージョンアップ時の問題点なども指摘しており、Firebase Hostingでのアクセス制限実装例(Basic認証、IP制限)や便利なパッケージも多数紹介、モバイルアプリ開発において強力なツールであると結論付けています。
NotebookLMの使い方
Googleが開発した大規模言語モデルNotebookLMの概要、ウェブ検索やAIエージェント連携機能、ChatGPTやGeminiなど他ツールとの比較、費用対効果、有料版NotebookLM Plusの紹介まで、仕事や勉強への活用例と共に解説しています。
Next.jsを用いた個人開発アプリ作成
休日1日でNext.jsを用いた個人開発アプリ作成を学び、ブログ機能(Markdown)、認証機能(Clerk)、データベース(Supabase)の実装、Vercelを用いたデプロイと公開、Gitの使い方、セキュリティ対策、関連法規、MVP開発の考え方、高速な開発スキル習得を網羅した無料の学習内容です。
内閣サイバーセキュリティセンターのインターネット安全ハンドブック
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)がインターネットの安全・安心ハンドブックVer 5.10を公開しました。16ページのリーフレットと193ページの本体から構成され、必要な部分だけをダウンロードできます。パスワード管理や機器設定といった基礎的な内容から、ランサムウェア対策といった高度な内容まで網羅しており、中小企業向けのセキュリティ対策の重要性と利益に関する章も含まれています。個人だけでなく、家族で共有してデジタルリテラシー向上に役立てられる内容です。
Gitリポジトリのテキスト化ツール「Gitingest」
GitHubリポジトリのコードを、大規模言語モデル(LLM)が処理しやすいテキスト形式に変換するツール「Gitingest」が紹介されています。ファイル数が多くて生成AIによる解析が困難な場合でも、リポジトリのURLを指定するだけで、サマリー、ディレクトリ構造、ファイル内容の3つの要素に分解してテキスト化できます。Webブラウザ、CLI、Docker、ブラウザ拡張機能など、複数の利用方法が提供されており、hub
をingest
に置き換えるといった簡単な操作で利用可能です。