Engineer's Digest - 忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト

忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト。前日の話題をサクッと把握!

2025/04/08 #153 - 今日の技術情報ダイジェスト

Visual Studio CodeのAgent mode

Visual Studio Code 1.99でGitHub CopilotのAgent modeが正式リリースされました。これは、Copilotが自律的にコード編集やツール実行を行い、開発を支援する機能で、従来のEdit modeより自律的に動作し、ファイルの特定や問題解決を自動化します。NotionやFigmaといった外部ツールとの連携(MCP)も可能で、設定もシンプルなので簡単に有効化でき、開発効率の向上に役立ちます。

zenn.dev

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GitHub Copilotのコードレビュー機能正式リリース

GitHub Copilotがコードレビュー機能を正式リリースしました。この機能は、コードのバグ検出や性能劣化要因の特定といった基本的なレビューをCopilotが自動で行うことで、開発者のコードレビューの負担を軽減し、効率化を図ることを目的としています。複数のプログラミング言語に対応しており、今後対応言語はさらに拡大する予定です。GitHub Copilotの有料ユーザーはすぐに利用可能です。

www.publickey1.jp

VS CodeとGitHub CopilotでAWS MCPを使う方法

Qiitaの記事では、VS CodeとGitHub Copilotを用いてAWSの機械学習サービスであるawslabs/mcpを試す方法が解説されています。macOS 14.5、VS Code 1.99、Python 3.10以上、GitHub Copilotが必要で、VS Codeのエージェントモード有効化、MCP Serverの設定と実行、awslabs/mcpへのフルパス設定といった手順が具体的に説明されており、Claude 3.7 Sonnetの東京リージョン利用可否を例にMCPの使用方法が示されています。

qiita.com

Go言語コードの現代化リファクタリング

Go言語のコードを最新機能に適合させるためのリファクタリング手法として、「modernize」パッケージを紹介しています。goplsとの統合によりgo runコマンドで実行でき、Go 1.18以降のany型への変更やGo 1.21以降のslicesパッケージの活用、min/max関数、slices.Sortなどへの簡潔な書き換えを提案することで、コードの保守性と可読性の向上を支援します。

zenn.dev

AI活用による開発効率化

ある企業のCTOが1週間、人力コーディングを禁止し、AIを活用したコーディング支援ツール(Cursorなど)やSlack連携等の開発環境改善を通して開発効率化に取り組み、その結果を報告しています。成果は半減したものの、AI導入による課題やコスト、リスク管理、具体的なAIツールやDMM、Hakuhodo DY ONEなどの事例も紹介しながら、取り組みのメリットを評価しています。

www.itmedia.co.jp

AI時代におけるプログラミングスキルの重要性

AI時代においてもプログラミングスキルは依然として重要であり、AIは典型的なコード生成に長ける一方、特殊な状況への対応やエラー修正は人間のエンジニアの役割となるため、AIがコードの8割を作成しても、残りの2割に多くの労力が費やされることになります。ソフトウェア開発の上流工程である要件定義や設計においてもAI化が進みますが、定量的な評価が難しい部分では人間の判断が不可欠です。そのため、AIの出力を評価・調整できる能力や、上流・下流工程の境界が曖昧になる状況への対応能力が求められ、AIによる完全自動化は遠い未来の話であり、専門知識の習得は今後も重要です。

zenn.dev

AI搭載コードエディタCURSORによる文章作成効率化

AI搭載コードエディタ「CURSOR」は25億ドルと評価され、AIとエディタの融合が最大の特徴で、意味検索、文体模写、テキスト補完などのAI機能による文章作成支援で編集作業の効率化と生産性向上を実現、無料版と有料版がありセキュリティにも配慮されたサービスです。

ascii.jp

レバノンでのトランシーバー爆発事件とアイコムの対応

レバノンで発生した大量爆発事件で、日本製トランシーバーと誤認された無線機が爆発した事件を扱っています。爆発したのはアイコム製「IC-V82」の模造品であり、正規品は既に生産終了していましたが、アイコムは迅速な情報発信とアマチュア無線愛好家への対応により風評被害を回避しました。事件を踏まえ、アイコムは模造品対策としてQRコード認証や関係当局との連携強化を進めており、模造品問題の深刻さと業界全体、政府による対策の必要性を指摘しています。

pc.watch.impress.co.jp

KDDIのAIモデル相互運用性向上のためのMCP採用

KDDI子会社が、AIモデル間の相互運用性を高めるためのプロトコル「MCP(Model Context Protocol)」を採用し、AnthropicやOpenAIといった複数のLLMとの連携強化を目指していることが話題になっています。MCPは異なるAIモデル間のデータ交換を容易にし、KDDIはこれを自社AIサービス開発や他社との連携促進、ひいてはGoogleのGeminiなど他社AIとの連携にも活用する計画です。

www.itmedia.co.jp

GitHub Copilotの大幅アップデートとエージェントモード、MCPサポート

GitHub Copilotが大幅アップデートし、VS Codeのエージェントモードが全ユーザー向けに提供開始されました。複数AIモデル(Anthropic Claude、Google Geminiなど)への対応、コードレビューエージェントの一般提供開始(100万人以上の開発者利用)、高性能モデルとプレミアムリクエストを提供するPro+プランの追加、そして、モデルコンテキストプロトコル(MCP)によるGitHub機能の他ツールへの統合などが含まれています。

github.blog

AIによる楽曲制作とミュージックビデオ制作ワークフロー

AIを活用した楽曲制作とミュージックビデオ制作の全過程を解説した記事です。妻をテーマにした楽曲制作において、HeyGen、Luma Dream Machine、ChatGPT、Sunoといった複数のAIツールを用い、Logic Pro、RVC、Vocoflexでのボーカル調整、Session Playersによる演奏追加、さらにPikaframes、Midjourney、Runwayによる歌詞に合わせたMV制作の詳細な手順が紹介されています。 Pikaのような25秒動画生成が可能なAIツールの進化についても触れられています。

www.techno-edge.net

10Gbps回線へのアップグレードの必要性検討

現在注目されている10Gbps回線と1Gbps回線の違いや、10Gbps回線へのアップグレードが本当に必要かどうかを解説した記事です。10Gbps回線は高速ですが、料金差は数千円程度であり、現状の速度に不満がない場合は交換は不要です。しかし、Web会議の途切れやダウンロードの遅さなど、速度不足を感じている場合は検討する価値があります。10Gbps回線を利用するには、PCやスイッチングハブなども10Gbps対応にする必要があり、追加費用が発生することに注意が必要です。また、10Gbps回線でも、常に最高速度が得られるわけではなく、接続先や時間帯の影響を受けることを理解しておくべきです。

pc.watch.impress.co.jp

NEXCO中日本のETCシステム障害

4月6日未明からNEXCO中日本管内の94カ所の料金所でETCシステム障害が発生し、一部料金所が閉鎖されました。原因は前日5日に行ったシステム改造の可能性が高く、現在、システムを改造前の状態に戻す作業が行われています。利用者は一般レーンでの通行または後日精算を求められています。

xtech.nikkei.com

MCPサーバーの開発と実装

この記事では、AIとアプリケーション間の情報交換を効率化するMCP(Model Context Protocol)サーバーの構築方法を解説しており、データ、関数、テンプレートを提供するMCPサーバーと、それをクライアントとして利用するAIアシスタント(例:GitHub Copilot)の連携について、Node.jsとTypeScriptを用いた実装例を交えて詳細に説明しています。

bcrikko.github.io

ケーブル1本で最大192Gbps/480W給電の新規格GPMI

中国で開発された新しいインターフェース規格「GPMI」は、最大192Gbpsのデータ転送速度と480Wの電力供給を、映像、音声、データ、電力を1本のケーブルで実現する規格で、USB Type-Cコネクタ互換のType-Cコネクタと、大容量伝送向けのType-Bコネクタの2種類が用意されています。最大8K映像にも対応し、50社以上の中国企業が開発に関わっています。

pc.watch.impress.co.jp

AWSのMCPサーバーを用いたAWSドキュメント検索

AWSが無料の複数種類のMCPサーバー群をリリースしたことを受け、AWSドキュメント検索機能のMCPサーバーを試した際のメモです。Claude Desktopでは正常に動作を確認しましたが、Cursorでは検索に失敗したりエラーが発生する頻度が高かったため、今後の使い勝手検証が必要であると結論づけています。

sadayoshi-tada.hatenablog.com

AIソフトウェアエンジニアDevin 2.0の正式リリース

AIソフトウェアエンジニア「Devin 2.0」が正式リリースされ、Web版Visual Studio Codeとの統合によるコード編集機能、実装計画のステップごとの確認を可能にする「Interactive Planning Mode」、コードに関する質問に答える「Devin Search」機能、アーキテクチャ図を含むドキュメントの自動生成機能などが追加されました。月額20ドルから利用可能です。

www.publickey1.jp

NECのPC開発の歴史

NECのPC開発の歴史を、同社のニュースリリースを基にPC-9801N(98NOTE)からPC98-NXまでの機種展開を振り返る特集記事です。日本初のノートPCであるPC-9801Nの開発秘話や、東芝Dynabookとの競争、コンパックショック後の低価格化戦略、Windows 95普及によるシェア低下とパッカードベルへの出資、そして海外PC事業撤退に至る経緯などが、当時のニュースリリースを通して詳細に解説されています。

pc.watch.impress.co.jp

MediaTek社のPC向けCPU「Kompanio Ultra」発表

台湾のMediaTek社が、PC向けCPU「Kompanio Ultra」を発表しました。Chromebook向けに設計されたこのCPUは、エントリーモデルにおいて高いコストパフォーマンスを実現しており、Geekbench 6でのベンチマークテストでは高い性能スコアを記録、AI処理も高速です。最大3台の4Kディスプレイ出力に対応し、Bluetooth 6.0とWi-Fi 7にも対応しています。このCPU搭載PCの登場により、価格競争が激化し、消費者はより安価で高性能なPCを選択できるようになることが期待されます。

www.gizmodo.jp

スマホRPG「DarkBlood」の売上急減

40歳からゲーム開発を始め、スマホRPG「DarkBlood」でGoogle Playを中心に海外で高いダウンロード数を記録した開発者が、2022年9月にGoogle Playの表示制限を受け、中国市場からの撤退も重なり売上が全盛期の20分の1に激減した経験を語っています。現在は複数の収入源を確保しながらゲーム開発を継続しているとのことです。

note.com

完全無料のヴァイブコーディングAI「DeepSite」

完全無料のオープンソースAI「DeepSite」が公開され、自然言語による指示でWebサイトやゲームをブラウザ上で生成・プレイできるようになりました。プログラミング知識は不要で、英語と中国語に対応、インストールも不要です。会話形式で指示することで、リアルタイムにコード生成とプレビューが行われ、GitHubも同様の機能を発表していることから、この「ヴァイブコーディング」と呼ばれる手法に注目が集まっています。

www.techno-edge.net

Model Context Protocol(MCP)サーバーのクイックスタート

Model Context Protocol(MCP)サーバーの公式クイックスタートガイドに従い、PythonとRustを用いて気象情報取得ツールを実装し、Claude for Desktopと連携してMCPサーバー経由で天気情報を取得する手順を解説した記事です。LLMにコンテキストを提供する標準化された方法であるMCPを用いることで、LLMへの外部データアクセスが容易になることを実証しています。

dev.classmethod.jp

macOS 15.4 SequoiaとiOS/iPadOS 18.4のアップデートと自動ダウンロード

macOS 15.4 SequoiaとiOS/iPadOS 18.4がリリースされ、Apple Intelligenceの日本語対応が実現しました。しかし、これらのアップデート適用後は、次回のmacOS/iOSアップデートの自動ダウンロードとインストールが有効になる可能性があり、自動アップデートを希望しない場合は、「一般」→「ソフトウェアアップデート」→「自動アップデート」の設定を確認・変更する必要があります。

applech2.com

Mac用キーボード操作ユーティリティShortcatのアップデート

Mac用キーボード操作ユーティリティ「Shortcat」がアップデートされ、macOS 15.4 Sequoiaへの対応、Unicode 16.0絵文字への対応、macOS 15.3の絵文字入力バグ修正、アプリ起動時の再起動で自動起動機能追加などが行われました。ただし、アクセシビリティ設定の再設定とmacOS 13 Ventura以降の環境が必要となります。

applech2.com

Googleのサイバーセキュリティ特化AIモデル「Sec-Gemini v1」発表

Googleが、サイバーセキュリティに特化した大規模言語モデル「Sec-Gemini v1」を発表しました。これは、Googleの汎用AIモデルGeminiの機能に、高度なサイバーセキュリティに関する知識を統合したもので、脅威分析や脆弱性特定において、既存モデルよりも高い精度を実現しています。現在は研究目的で無料提供されており、この技術を用いたセキュリティ向上への貢献が期待されています。Googleは、この取り組みを通してサイバーセキュリティコミュニティとの連携を強化していく方針です。

gigazine.net

ChatGPTの画像生成機能「4o Image Generator」

OpenAIはChatGPTに画像生成機能「4o Image Generator」を追加しました。これは自己回帰モデルを採用しており、従来の拡散モデルよりも高速な画像生成を実現しています。「ジブリ風」など様々なスタイルの画像生成が可能で、テキストによる指示だけで簡単に利用できます。ChatGPT Plus契約者であれば自由に利用できますが、著作権問題に関する議論も起こっています。

ascii.jp

日本人バグハンターへのインタビュー

この記事は、ポッドキャスト「Bug Bounty JP Podcast」の企画として、日本人バグハンター11人にインタビューを行い、バグバウンティ(脆弱性報奨金制度)の魅力や面白さ、11人のバグハンターの経験や取り組み方、モチベーション、バグハンティングへの取り組み方や学習方法、関連イベント情報などを紹介しています。ポッドキャストの聴取も推奨しています。

scgajge12.hatenablog.com

受発注システムの非属人化

受発注システムの非属人化を依頼されたエンジニアが、現状の複雑な手作業(古い基幹システム、Notion、メールの組み合わせ)を改善しようと試みます。CRM導入やAI(ChatGPT)活用も検討しますが、コストや学習コスト、効果の面から現実的ではないと判断し、中小企業におけるITリテラシー向上と人材育成の難しさ、そして技術顧問としての提案をNotionデータ削除問題により断念せざるを得なかった経緯が記述されています。

www.megamouth.info

Difyを用いた社内Bot作成

ファインディ社は、社内ツール「Team+」の使い方に関する問い合わせ対応の工数削減のため、Difyを用いて社内Botを開発しました。Team+のサポートページとFAQを学習データとしてDifyでBotを作成し、PdMへの問い合わせをほぼゼロにすることに成功しました。今後はプロダクトへの実装に向けた機能強化を予定しています。

tech.findy.co.jp