Engineer's Digest - 忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト

忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト。前日の話題をサクッと把握!

2025/03/23 #137 - 今日の技術情報ダイジェスト

GitHub Copilotのライセンスとデータ利用に関する情報

GitHubの新機能のライセンス条項と、お客様データの利用方法について解説しています。プレビュー版利用時のデータはLLMモデルの学習には使用されず、公開データ(パブリックリポジトリのソースコードなど)のみが学習に使用されます。GitHub Copilot(無料、Pro、Business、Enterpriseプラン全て)において、利用者のデータはデフォルトで学習に使用されず、この設定は変更できません。詳細はGitHub Copilot Trust Centerを参照ください。

github.blog

OpenTelemetryを用いたオブザーバビリティ入門

マイクロサービスにおけるオブザーバビリティ向上のため、OpenTelemetryの導入方法や、トレース、メトリクス、ログの3つの観測対象、特に分散トレースの仕組み、OpenTelemetry Collectorを用いたデータ収集・転送、手動・自動計装、環境変数による設定方法、Service Graphなどによる可視化例、そして統合的なオブザーバビリティの重要性を解説しています。

joker1007.hatenablog.com

小型スマホプリンターのレビュー

3000円程度の小型スマホプリンターがSNSで話題になっています。アプリ連携により、スマホ画面のスクリーンショットやTODOリストなどを簡単に印刷でき、イラスト印刷にも対応しています。冷蔵庫へのレシピ貼り付けなど、アナログな活用方法にも便利ですが、感熱紙を使用しているため、時間の経過とともに文字が消える可能性がある点に注意が必要です。

togetter.com

組み込みシステムにおけるC言語とRustの比較

組み込みシステム開発においてC言語が主流である理由と、Rustの普及を阻むメモリ安全性の活かしにくさ、C言語資産との連携の難しさ、マイクロコントローラや開発環境の多様性への対応不足、機能安全規格や静的解析ツールの不足といった課題について解説しています。

zenn.dev

Google NotebookLMのマインドマップ機能追加とその他ガジェットレビュー

この記事では、GoogleのNotebookLMにマインドマップ機能が追加されたこと、様々な製品レビュー(スマートウォッチ、ゲーミングPC、ノートPCなど)、NVIDIAのAIワークステーション導入増加の理由、ダイエットサロン体験記、バックログの効率的な運用方法、光10ギガサービスの魅力、高画質モニターや小型PC、多機能ディスプレイなどの最新ガジェット情報、企業向けソリューション、AIデータセンター戦略といった多様な内容の記事が掲載されていることを紹介しています。

ascii.jp

AI時代におけるプログラミング能力とコンピューティング能力の重要性

AIによるコード生成技術の発展により、プログラミング教育のあり方が変化しつつあり、今後はノーコード/ローコード開発やAIによる直接的な処理が進むため、プログラミングスキル以外の能力が重要になると論じています。具体的には、コンピューティング能力、特に状態遷移の理解やデータ構造の知識、要件定義や受入テストといった上流工程スキル、そしてAIとの協調作業スキルが求められるようになると述べており、AIを活用した学習方法やAIの特性を理解し使いこなすことの重要性も強調しています。

nowokay.hatenablog.com

ニデックの棚卸し自動化システム「NOATs」

ニデックは、BLEタグを用いた棚卸し自動化システム「NOATs」をAWS初心者チームが3ヶ月で開発し、人手による棚卸しの工数を99%削減、在庫管理の精度とリアルタイム性を向上させました。部品にBLEタグを取り付け、受信機で位置情報を取得しクラウドにアップロードすることで、Webアプリから1分おきに在庫状況を確認できるシステムを実現しています。

xtech.nikkei.com

エンジニアの成長を加速する1on1対話のコツ

元ヤフー社員による、1on1を効果的に行いエンジニアの成長を加速させるためのノウハウを紹介。進捗確認だけでなく、メンバーの成長支援に焦点を当て、よくある失敗例として進捗確認や雑談だけで終わってしまう点を指摘し、「過去→現在→未来」の時間軸を用いたキャリア支援型1on1の手法や、メンバー自身のアクションプラン作成を促す重要性を解説しています。

zenn.dev

MastraとNext.jsを用いた製造業向けチャットボット開発事例

TypeScriptベースのAIアプリ開発フレームワークMastraとVercelのAI SDKを用いて、製造業の工場トラブル事例検索チャットボットを開発した事例が紹介されています。テキストや画像による過去のトラブル事例のセマンティック検索をPineconeベクトルデータベースを用いて実現し、MastraのAgent、Workflow、Playground機能を活用した開発過程と機能、Next.jsによるチャットUIの作成とMastraとの連携、ストリーミング表示への対応、MastraのPlaygroundによるAgent/Workflowのテスト、OpenTelemetry対応のObservability機能についても解説しています。

dev.classmethod.jp

1970年代の日本発マイコンベンチャー「ソード」の創業秘話

1970年代の日本のパソコンベンチャー企業「ソード」の創業秘話と、世界最速で8080マイクロプロセッサを実用化した同社の技術革新、プログラミング不要なソフトウェア開発といった初期の取り組み、そして日本のコンピュータ産業における重要性について、創業者の椎名堯慶氏へのインタビューを通して解説しています。

ascii.jp

GoogleのAIによる早期山火事抑制システム「FireSat」

Googleが、AIを活用した野火早期発見・監視システム「FireSat」を搭載した人工衛星をSpaceXのFalcon 9ロケットで打ち上げました。FireSatは、衛星画像をAIで分析することで野火を早期に発見・監視し、迅速な対応を可能にするシステムで、Google ResearchとEarth Fire Allianceが共同開発しました。これはGoogleのAI技術による気候変動対策強化の一環です。

www.itmedia.co.jp

ARM Accuracy Super Resolution(AASR)によるモバイルゲーミング向上

ARM社がGDC 2025にて、AMDのFSR 2をベースに開発した新たなアップスケーリング技術「ARM Accuracy Super Resolution(AASR)」を発表しました。AASRは低解像度映像を高解像度に変換する技術で、消費電力と処理性能においてFSR 2を上回る性能を実現し、モバイル機器など低電力環境での4K出力に貢献すると期待されています。

www.4gamer.net

EUによるAppleのAirDrop解放要求

欧州委員会がAppleに対し、デジタル市場法に基づき、AirDropを含む他社製品との相互運用性を向上させるよう義務付けました。具体的には、iPhoneと他社製のスマートウォッチやVRヘッドセットとの接続性向上、AirDropやAirPlayに相当する機能の他社製品への開放、データ転送速度の高速化などが求められます。Appleは開発者向けのプロセスを透明化し、迅速な対応を行う必要があり、これにより消費者はより多くの選択肢と優れたユーザーエクスペリエンスを得られると期待されています。

k-tai.watch.impress.co.jp

SalesforceにおけるAI活用によるエンジニア採用削減

SalesforceがAI活用によるエンジニア採用停止を発表したことを受け、本記事ではスマートウォッチやゲーミングPCなどの製品レビュー、NVIDIA AIワークステーション導入増加の背景、メンズ専用ダイエットサロン、外付けSSD、光10ギガサービス、Backlog等の業務効率化ツール、データセンター等のITインフラ、そして複数のモニターやゲーミングモニターのレビューなど、幅広いIT関連トピックを紹介しています。

ascii.jp

iPhone配達直後の盗難事件

米国で発生した数千台のiPhone配達直後盗難事件において、国際犯罪組織がFedExの配送情報とAT&T従業員を買収し、配達先を狙い撃ちして盗難を実行していたことが判明しました。組織は盗難に使用するソフトウェアをTelegramで販売していた疑いがあり、iPhoneを標的とした組織的な窃盗であることが明らかになっています。この事件を受けて、貴重品の配達には対面でのサインが必要との指摘が出ています。

internet.watch.impress.co.jp

コード生成AIによるSIer業界への影響

日本のIT業界におけるシステムインテグレーター(SIer)の開発工程は、設計とコーディングが分離されているため、多くの問題を抱えています。コード生成AIの台頭により、コーディング作業はAIに代替される可能性が高まり、結果的に下請けコーダーの仕事は減少する一方、AIを活用するための指示出しや設計を行う高度なエンジニアリングスキルを持つ人材の需要が高まることが予想されます。 これは、SIerにおける中間マージン削減や、開発プロセスの効率化に繋がる可能性を示唆しています。

www.mag2.com

AIエージェント「Devin」による開発タスク自動化

AIエージェント「Devin」はGitHubとSlackと連携し、開発タスクを自動実行することで、ジュニアエンジニアレベル以上の能力を発揮する事例が紹介されています。月額500ドルから利用可能で、小規模なタスクの効率化に役立ちますが、新規開発や大規模なタスクには不向きです。Devinを効果的に活用するには、タスクの適切な分割と必要なコンテキストの提供が重要となります。

forest.watch.impress.co.jp

10GbE対応NASの速度検証

4ベイNAS「UGREEN NASync DXP4800 Plus」を用いた性能検証記事で、2ベイNASからの移行による大容量化とコスト削減効果、iPhoneからの遠隔地自動バックアップ機能、写真アプリの自動タグ付け機能といった利便性に加え、RAID 5、6、10の各構成における10GbE接続とM.2 SSD搭載時の速度比較結果が詳細に報告されています。

internet.watch.impress.co.jp

AIエージェントフレームワーク「Mastra」のサンプル集

yoshi8の記事では、AIエージェントフレームワーク「Mastra」のサンプル集を網羅的に解説しており、LangChainを上回る人気を誇るMastraの具体的な活用方法を、エージェントネットワーク構築、音楽生成、チャットアプリ開発など多様なサンプルを通して示しています。Next.jsやExpress.jsといったフレームワークとの連携方法や、カスタムツールの作成、外部APIとの連携についても学ぶことができ、Mastraを使った開発において幅広い知識・スキル習得を支援します。

note.com

Adobeによる生成AIと著作権保護に関する法案PADRA支持

Adobeの生成AI「Firefly」の商用利用を前提とした開発と、それに伴うクリエイターの権利保護問題、特に声優や俳優などへの権利侵害リスクを背景に、Adobeが米国の学習データ無断使用規制法案PADRAを支持する理由を解説しています。現行法では、声や肖像の権利保護が曖昧な点を指摘し、技術の中立性を維持しつつ、有害な利用を規制する必要性を訴えているAdobeの姿勢が詳しく説明されています。

pc.watch.impress.co.jp

フロントエンドエンジニアのためのHaskell入門

フロントエンドエンジニア向けに、Haskell入門としてTypeScriptとの比較を通してHaskellの基本構文(変数、関数、リスト、タプル、条件分岐など)を解説し、再帰や高階関数によるループ処理を説明、ToDoリストとJSONパーサーのサンプルプログラムも掲載しています。

bcrikko.github.io

VS CodeにおけるCopilotのTips and tricks

Visual Studio CodeにおけるCopilotの活用方法を網羅的に解説した記事です。CopilotのVS Codeへのセットアップ、基本的な使い方、そして様々な拡張機能の導入方法を説明しており、GitやGitHubを用いた共同作業やソースコード管理についても詳細に解説しています。さらに、Python、Java、C++など複数のプログラミング言語への対応、DockerやAzureといったクラウド環境との連携方法、SSH、WSL、Dev Containersといったリモート開発環境の構築・使用方法についても具体的に紹介しています。デバッグやテストの方法についても触れられています。

code.visualstudio.com

Windows App SDK 1.7の新機能

マイクロソフトがWindowsアプリ開発キット「Windows App SDK 1.7」をリリースしました。WinUI 3やWebView2といった最新の技術を含み、モダンなデスクトップアプリ開発を容易にするこのSDKは、後方互換性にも対応しているため、既存アプリのUI刷新にも利用可能です。MathML数式対応、バッジ通知、OAuth 2.0認証、ウィンドウ管理の簡素化など多数の新機能が追加され、Visual Studioで利用でき、NuGet経由でアップデートできます。

forest.watch.impress.co.jp

AIと物理学の融合研究「学習物理学」

近年注目されている「学習物理学」は、AIに欠かせない機械学習の手法を物理学の研究に融合させる新しい概念で、機械学習を用いて物理学の複雑なデータ解析や法則発見を加速させ、基礎物理学の革新を目指しています。特に、逆問題といった従来の手法では解きにくい問題へのAIの応用が期待されており、AIが物理学研究の対象となるだけでなく、物質と精神を繋ぐ可能性も示唆されています。

univ-journal.jp

Mastraの基本機能と活用方法

TypeScript製のAIエージェント開発フレームワークMastraは、OpenAIなど様々なAIプロバイダーと連携し、エージェント、ワークフロー、Retrieval Augmented Generation(RAG)といった機能を提供することで、AIエージェントの開発を支援します。Mastraで開発されたエージェントは、メモリ機能や外部ツールとの連携により高度な対話能力を実現し、ワークフロー機能を用いることで複雑なタスクの自動化が可能です。さらに、RAG機能によって外部データの活用も容易になります。オープンソースであるためカスタマイズ性が高く、様々な機能を統合できる点が特徴です。

zenn.dev

AI時代の技術力獲得プロセス

AI時代におけるプログラミング学習法として、AIを活用した「写経」の効率化と学習速度向上について解説しています。AIが個人に最適化された手順書を生成し学習を支援することで、従来の「写経」を効率化し、より早く高度な課題に取り組めるようになる過程が示されています。また、学習過程で行き詰まった場合でも、AIアシストによって得られた成果物を再利用できる点も説明されています。

scrapbox.io

Java 24の新機能

2025年3月18日にリリースされたJava 24は、LTSではないものの、24個のJEPによる言語機能、API、JVM、セキュリティ、ツール等の改良を含むアップデートです。Class-File APIとStream Gatherersが正式化され、public static void mainメソッドが不要になるなど、主要な変更点が複数あります。Java Playgroundで新機能を試せるほか、東京と福岡で新機能解説イベントも開催されました。無償のJDKディストリビューションとしてはAdoptium Temurinが推奨されています。

qiita.com

LayerXにおけるバクラク開発とテストプランの進化

LayerXのエンジニアブログ記事では、バクラク開発におけるテストプランの進化について、アジャイル開発とインプロセスQAでの試行錯誤を交えながら解説しています。従来の網羅的なテストプランから、Notionを用いた軽量で動的な「蓄積型」テストプランへの移行事例を紹介し、テスト戦略、データ、リスクなどを継続的に記録・蓄積することで、必要な情報のみを表示する仕組みを構築した過程と、その結果としてテストの効率化、コミュニケーションの改善、抜け漏れ防止、ナレッジ共有、コミュニケーションコスト削減に成功した点を詳細に説明しています。

tech.layerx.co.jp

ポスト量子暗号への移行タイムライン

イギリス国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)が、量子コンピュータによる暗号解読への対策として、量子耐性暗号(PQC)への移行ロードマップを発表しました。2023年から2035年までの段階的移行計画で、大企業に対し2035年までにポスト量子暗号への移行を要請しており、政府機関や重要インフラ事業者を中心に、移行のタイムラインや推奨技術などが示されています。

gigazine.net

CSSのみによるカルーセル実装

Chrome v136から利用可能になった::scroll-button::scroll-marker擬似要素を用いて、CSSのみでアクセシビリティに配慮した簡潔なカルーセル(スライドショー)を実装する方法を紹介しています。::scroll-buttonでスクロールボタン、::scroll-markerでスクロールマーカーを作成することで、従来のJavaScriptに依存しない実装が可能になり、より軽量でシンプルなコードでカルーセルを実現できます。

azukiazusa.dev