Engineer's Digest - 忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト

忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト。前日の話題をサクッと把握!

2025/03/11 #125 - 今日の技術情報ダイジェスト

スマホコーディング環境構築ガイド

code-serverとAIエージェントClaude codeを用いた、スマートフォンでのフリースタイルコーディング環境構築方法を紹介しています。code-serverによりVSCodeをウェブブラウザで操作し、Claude codeによる音声入力に近いコード生成機能と連携することで、スマートフォンからのコーディングを可能にします。セキュリティ上の懸念を考慮し、仮想マシンの利用が推奨されています。

zenn.dev

エンジニアと営業の良好な関係構築

みずくんの記事では、営業部門とエンジニア部門の不仲問題を、知識・ゴール・コミュニケーションの3つの観点から分析し、その原因と解決策を解説しています。知識やゴールの違いは組織構造上避けられないため、相互の尊重が重要であるとしながらも、尊重だけでは不十分であり、仲介役による円滑なコミュニケーションと課題解決が不可欠であると主張しています。さらに、仲介役の重要性と、会社からの評価や認知、専門性の高さについても言及しています。

note.com

動画生成AI技術の最新動向

Googleの動画生成AI「Veo2」の高品質さと高価格、ローカルPCで動作する高性能な中国系AIの登場、Veo2のリアルな人物描写と競合他社製品(Sora、Kling 1.6)との比較、そして画像から動画を生成するi2v機能のベータ版提供について解説しています。

ascii.jp

最新のボットネット攻撃と対策

2024年末から、航空会社や金融機関などを標的にしたDDoS攻撃が多発しており、その攻撃手法として、高層マンション(タワマン)全体のWi-Fiルーターをボットネットとして悪用し、大規模な社会インフラ停止を狙う新たな攻撃「イニシャルB」が確認されています。この攻撃はAIを用いた高度な手法で検知が困難な上に、攻撃元特定も非常に難しいため、家庭のWi-Fiルーターのセキュリティ強化が不可欠です。具体的には、ファームウェアの更新、パスワードの変更、不要な機能の無効化などが有効な対策となります。

internet.watch.impress.co.jp

次世代GPU「Zeus」の驚異的な性能

Bolt Graphics社が、GeForce RTX 5090を大幅に上回る性能を持つGPU「Zeus」を発表しました。パストレーシング性能はRTX 5090の10倍、HPC性能は12倍に向上しており、VRAMは1カード最大384GB、2Uラックマウントシステムでは最大180TBまで拡張可能です。従来のGPUが抱えていたリアルタイムパストレーシングにおける課題を解決し、高度なリアルタイムレンダリングを実現します。開発者キットは2025年後半、量産開始は2026年後半を予定しています。

gigazine.net

開発AIツール比較座談会レポート

2025年3月27日19時30分から、Copilot、Cursor、Cline、Devin、Windsurfといった複数の開発AIツールを比較する座談会が開催されます。oshima、tomotyan2000、yoshi1220氏ら458名の開発者が参加を予定しており、開発AIツールの選定に役立つ情報を提供するイベントです。

studyco.connpass.com

千葉銀行のAI人材獲得戦略

千葉銀行がAI専門人材約1万人を擁する企業を買収した背景には、DX3.0推進による業務効率化、AIを活用したコスト削減、生産性向上、新規事業創出、そしてAI導入に伴うリスク管理と倫理的課題への対応といった、企業のAI活用戦略が深く関わっています。記事では、これらの点について具体的な事例や今後の展望を含め解説しています。

www.itmedia.co.jp

Skypeサービス終了とMicrosoft Teamsへの移行

マイクロソフトが5月5日、長年親しまれてきたオンラインチャットサービスSkypeのサービスを終了し、Microsoft Teamsへの移行を発表しました。20年以上にわたる歴史を持つSkypeですが、近年はLINEやFacebook Messengerなどのスマホ向けサービスの普及により利用者が減少、サービス終了に至りました。Skypeの機能はTeamsに引き継がれますが、Skype-Inなど一部機能は利用できなくなります。Teamsへの移行自体は容易ですが、Teamsの複雑な操作性が課題として残っており、移行に伴うユーザーへの影響が懸念されます。

www.watch.impress.co.jp

Googleアカウントのセキュリティ強化と削除ポリシー

Googleが2023年7月時点で2年間未使用のGoogleアカウントを2025年4月3日までに削除すると発表しました。これはセキュリティ強化と、放置アカウントによる乗っ取りリスク増加を防ぐためです。GmailやGoogleフォトなどのデータは削除されるため、該当するアカウントをお持ちの方は2025年4月3日までにログインする必要があります。また、GoogleはSMSによる二要素認証を廃止し、より安全な方法への移行を進めており、フィッシング詐欺への注意も呼びかけています。

forbesjapan.com

コラッツ予想に関する数学的証明の成功

日本の情報科学研究科とNTTの研究者らが、120年以上未解決だったコラッツ予想について、解が存在しないことを120ノードの計算機を用いた3つの異なるアプローチによる検証で実証したとする論文をarXivに掲載しました。この研究成果は、計算機科学の発展とコラッツ予想の研究に貢献するものであり、MITの研究者らによる関連研究も同時に発表されています。

www.itmedia.co.jp

IoT機器セキュリティ認定制度の運用開始

3月より、IoT機器のセキュリティ対策を認定する制度が運用開始されます。家庭用通信機器などを対象に、最低限のセキュリティ要件が定められ、認定製品には専用ラベルの表示が許可されます。2025年度以降はより高度な対策基準も策定予定で、政府や重要インフラ企業による機器導入判断の参考となることが期待されます。

www.nikkei.com

ローカル環境でのLLM実行方法

LM Studioは、LlamaやMistralといったLLMをローカル環境で実行できるGUIベースのツールで、エンジニア以外も容易に利用できます。Pythonプログラムからの実行やOpenAI APIとの連携にも対応し、複数のLLMを用いた哲学的な議論シミュレーションなども可能です。プライバシーを確保しつつLLMの可能性を探求できる点が特徴です。

techblog.insightedge.jp

AI-Agent時代におけるエンジニアの役割と重要性

AI技術の進化がエンジニアの仕事に与える影響と、価値提供というエンジニアリングの本質を改めて問い直し、AIを道具として捉え、課題設定や価値探索、共創を通してより大きな価値提供を目指す姿勢、そしてAI時代を生き抜くために必要な柔軟性と人間らしい能力(野性)の重要性を解説しています。

speakerdeck.com

GitHub CopilotのPreview版機能とデータ収集

GitHub CopilotのPreview版は低価格で新機能を試せる一方で、利用データが学習に用いられる点に注意が必要です。Business版でもPreview版機能はデータ収集の対象となり、設定画面やGitHubブログで確認できます。「Editor preview features」を無効化することでPreview版機能を停止できます。個人利用でデータ提供に問題ない場合はPreview版の利用も検討できます。

qiita.com

AIによる人狼ゲーム実験

GPT-4o-mini、Claude 3.7 Sonnet、DeepSeek-R1といった複数の大規模言語モデルが人狼ゲームをプレイするサイトが公開され、これらのAIが村人、医者、マフィアの役割を担い、騙し合いを繰り広げる実験が行われました。実験の結果、AIたちは人狼ゲームの攻略に苦戦し、低い勝率に終わったものの、開発者はAIによる最適な「マフィア」AIの開発を目指しています。

gigazine.net

AIによるプログラミング自動生成の現状と課題

AIによるプログラミング自動生成技術の精度向上に関する議論が活発に行われており、自然言語からコードを生成する試みは、コンパイラによる高度な言語記述からの低レベル言語への変換と類似していますが、現状ではAI生成コードはそのままでは使用できず修正が必要で、その修正コストが新規作成より安価になることが実用化の鍵となります。完全自動生成は「リーキーアブストラクションの法則」により困難とされていますが、AIの誤り検出技術やユーザーニーズを正確に把握して適切な出力範囲を設定することで、精度は着実に向上しつつあります。

scrapbox.io

株式会社レトリバのAIプロジェクト支援

株式会社レトリバは、生成AIやLLM技術を用いたソリューションを提供するAIプロジェクト支援専門企業で、RAGシステム構築やEmbeddingモデル構築、日本語検索モデル「AMBER」などの開発・公開も行っています。新卒・既卒問わず幅広い人材を募集しています。

retrieva.jp

大規模言語モデルLlama 3.3 Swallowの日本語能力評価

東京科学大学などのチームが、Meta開発の700億パラメータの大規模言語モデル「Llama 3.3 Swallow」の性能評価結果を公開し、日本語能力においてGPT-4に匹敵する性能、特に指示に従ってタスクを実行する能力の高さを示しました。 この成果は、AMDのInstellaやAlibabaのQwQ-32Bなど、様々な企業や研究機関が開発を進める大規模言語モデルの性能向上競争の激化を示すものです。

www.itmedia.co.jp

Webエンジニアの健康管理術

Webエンジニアの曽根友希氏が、自身の健康管理をシステム保守運用に例え、筋トレ、食事改善、整体を通して健康状態を改善した経験や、行動と結果の分析による心地良い状態の把握方法、体重や食事、運動記録の分析による客観的データ取得、専門家によるヘルスチェックでの客観的分析とモチベーション維持の重要性などを解説しています。

speakerdeck.com

絶対に止まらない飲食店モバイルオーダーシステム

食べログオーダーのモバイルオーダーシステム開発における、飲食店の営業継続を最優先した設計と、POSシステム・プリンター連携、データ不整合対策、iOSアプリとプリンター間の連携アーキテクチャ工夫による印刷トラブル防止、システム稼働状況と店舗運用状況のトレース、最悪ケース想定に基づいた継続的開発といった取り組みについて解説しています。

tech-blog.tabelog.com

富士通パソコンの歴史を振り返る

富士通のパソコン黎明期からFMVブランドの起源となるFM-8の発売までを、当時のニュースリリースをもとにたどる特集記事です。1977年発表の富士通初マイコンキットLKIT-8とその前身LKIT-16、完成品で即納・独自開発CPU搭載が特徴のLKIT-8、拡張機能を追加したNEW LKIT-8、そして1981年に発売された富士通ブランド初のパソコンFM-8について詳細に解説しています。

pc.watch.impress.co.jp

言語モデルの内部メカニズム解析と解釈に関するチュートリアル

言語処理学会年次大会(NLP2025)にて、ハインツァリング氏、横井氏、小林氏による言語モデルの内部メカニズムの解析と解釈に関するチュートリアルが開催され、大規模言語モデルの内部動作を理解するための様々な手法が紹介されました。モデルの出力結果だけでは理解が不十分であるとして、内部表現と計算過程の解析(抽象化・単純化)と、それらを現実世界と関連付ける解釈の重要性が強調されました。具体的には、プローブ、辞書学習、介入といった手法を用いた内部表現の分析、注意機構の観察、出力への影響度の測定などが解析手法として紹介され、解釈における局所性や一対一対応といった前提の限界についても議論されました。

speakerdeck.com

セキュリティエンジニアのキャリアパスと知識体系

セキュリティ分野で20年以上の実務経験を持つ著者が、「セキュリティエンジニアの知識地図」という書籍に対する感想と、自身のセキュリティエンジニア、脆弱性研究者、コンサルタント、教育、マルウェアアナリスト、Linux教育(中米)、民間企業での調査研究やR&D、そして今後のインテリジェンス業務や社内環境整備といった多様なキャリアパスを振り返っています。

security.nekotricolor.com

サポートエンジニアの学習文化と成長

ラクスのサポートエンジニアチームが、顧客対応力向上のため社内勉強会を積極的に実施し、1年で参加人数を5倍に増加させた取り組みを紹介しています。個人の自主学習から始まり、現在は業務時間内にも本格的な勉強会を実施しており、実務スキル向上、キャリア形成、チーム内知識共有を目指しています。JSTQB、ITIL、日商簿記など、業務に直結する資格取得も推奨しており、今後は他部署との連携や新しい技術の学習にも取り組む予定です。

tech-blog.rakus.co.jp

Microsoft Edge 134の正式リリースと機能強化

Microsoft Edgeの最新バージョン134.0.3124.51がリリースされ、設定画面がWebUI 2.0に移行したことで高速化が図られました。セキュリティ面ではEdge固有の脆弱性1件とChromium関連の脆弱性9件が修正され、Entrustルート証明書の信頼が取り消されています。さらに、法人向け機能の変更やポリシー更新も含まれています。

forest.watch.impress.co.jp

SvelteとTailwind CSSを用いたUIコンポーネント集「Rabee UI」

株式会社Rabeeが、SvelteとTailwind CSSを用いたUIコンポーネント集「Rabee UI」を2025年春にリリース予定です。既存UIライブラリの柔軟性不足やプロダクトへの適用困難といった課題を解決するため、高度なカスタマイズが可能なUI部品を提供し、Figmaでデザインデータの一部を先行公開、コードはコピー&ペーストで利用可能です。AIを活用したデザイン再現の迅速化による開発スピード向上を目指しており、今後はAI連携機能追加なども予定しています。

prtimes.jp

EOLを迎えたNode.jsのCVE付番と開発チームの新方針

Node.jsの古いバージョン(v17以前、v19、v21など)に対するCVE番号の付与がMITREによって却下され、サポート終了版へのCVE付与は原則に反するため、今後はEOL版は便宜上、今後の新たな脆弱性全てに影響があるとみなす方針に変更されました。そのため、EOL版の脆弱性影響評価は行われず、最新版へのアップデートが強く推奨されます。 EOL済みのバージョン(v16など)も依然として多くの環境で使用されているため、セキュリティリスクへの注意喚起が重要です。

forest.watch.impress.co.jp

コードの読みやすさと依存グラフの関係性

コードの読みやすさを、コードを頂点、依存関係を矢印で表す依存グラフというメンタルモデルを用いて評価する方法について解説しており、読みやすいコードは疎結合・高凝集なクラスタ構造でループが少なく、グローバル変数や状態の多用によるループは避けるべきで、型情報や関数名の適切な命名がコード理解のコスト削減に繋がることを説明しています。

zenn.dev

低価格Androidタブレット「Redmi Pad SE 8.7」のレビュー

Xiaomiの低価格Androidタブレット「Redmi Pad SE 8.7」のレビュー記事です。約1万7千円という価格ながら、Amazon Fire HD 8と競合する性能を備え、Google Playストアに対応している点が特徴です。Fire HD 8よりも高速な処理性能と最大90Hzのリフレッシュレートを実現し、2TBのmicroSDカードにも対応、急速充電にも対応するなど機能も充実しています。電子書籍を読む用途にも適していますが、解像度はやや低い点が挙げられます。

pc.watch.impress.co.jp

LLM向け依存関係注入(DI)プロトコルMCP

大規模言語モデル(LLM)と外部ツールやデータソース間のインタフェースを標準化するModel Context Protocol(MCP)が提案されており、これはLLMにおける依存関係注入(DI)のような役割を果たします。MCPは、従来のDIと同様に結合度を低減し、テスト容易性や拡張性を向上させることで、機能分離、拡張性向上、エコシステム形成、セキュリティ強化、柔軟なデプロイメントを実現します。将来的には標準化の拡張やAIエージェントフレームワークの開発などが期待されています。

zenn.dev