- Obsidianの商用利用無料化
- 第二の脳とAIを融合したワークフロー
- Sakana.ai論文炎上騒動
- iPhone 16e発表とApple独自モデムC1
- 計算機科学の未解決問題解決に関するNTTの発表
- xAIのGrok 3無料開放
- NHKとIBMの基幹システム更新トラブル
- 次世代開発環境Cursor
- 日本の宇宙開発計画
- Fetch API解説記事
- X社の新たな投稿機能
- AI PCのメモリ需要増加
- GitHubにおける脆弱性報告と報奨金
- 関数とDiscriminated Unionを用いた状態遷移表現
- 大学生向けノートPCの推奨スペック
- リクルートのデータ活用事例
- Gemini Liveのマルチモーダル機能
- さくらインターネットの特別賞与
- 玄海町ふるさと納税サイトの情報漏洩事件
- 論文執筆におけるAIの適切な活用法
- Intelの身売り阻止の可能性
- 次世代メモリSCM
- オンラインゲームの安定稼働のためのサーバー設計
- DevContainersによるコンテナ開発環境構築
- 白川みちるさんのエンジニア人生
- Microsoftのゲーム生成AI Muse
- Amazon Androidアプリストアのサービス終了
Obsidianの商用利用無料化
人気のMarkdown対応ノートアプリObsidianが、商用利用においても無料で利用可能になったことを複数の記事が伝えています。以前は従業員2名以上の企業は有料ライセンスが必要でしたが、それが任意のオプションに変更されました。ObsidianはMarkdown記法に対応し、階層的なノート管理やリンク機能を備え、Wikiのように知識を蓄積できます。デバイス間同期やWeb公開機能も提供しており、アカウント不要、広告・トラッキングなし、データはユーザー自身で管理できる点が特徴です。開発支援を目的とした有料ライセンスも用意されています。1万以上の組織で業務利用されている実績があり、企業利用を支援する組織の情報はObsidian Enterpriseページで確認できます。
第二の脳とAIを融合したワークフロー
DeepResearchで得た情報を、Gemini、Genspark、ChatGPTなどのAIを活用してNotebookLMに移行し、対話形式で思考を深めてCornel Noteを作成、Obsidianにリンクを保存して知的資産化し、図解を作成してPermanent Noteとして体系化するワークフローが紹介されています。AIの活用と批判的思考、能動的なノート作成を組み合わせた、効率的な情報整理と知識体系化の方法が解説されています。
Sakana.ai論文炎上騒動
Sakana.aiが発表した論文において、速度向上に関する記述がOpenAIエンジニアによる検証で大幅に誇張されていることが判明し、海外のAI研究者コミュニティで炎上しました。検証コードは公開されており、誰でも誇大広告を確認できます。この問題は、初歩的な確認不足やガバナンスの欠如が原因と推測され、時価総額1400億円規模の企業の信頼性が大きく損なわれています。
iPhone 16e発表とApple独自モデムC1
2月27日発売の廉価版iPhone 16eは、A18チップと有機ELディスプレイを搭載する高性能モデルながら、約10万円と高価格帯です。カメラやMagSafeなどの機能は簡素化されていますが、アップルが独自開発したモデム「C1」を搭載しており、これが今後のアップル製品戦略を左右する重要な要素となっています。C1はインテルの技術を基に開発され、クアルコムへの依存からの脱却を目指していますが、1.5GHz帯(Band 21など)に対応していないため、特に日本のドコモの4Gネットワーク混雑状況下での通信速度への影響が懸念されています。一方で、省電力性能やコストパフォーマンスは高いと期待されています。
計算機科学の未解決問題解決に関するNTTの発表
NTTが、計算機科学の古典的名著「The Art of Computer Programming」(TAOCP)の日本語翻訳プロジェクトにおいて、二分決定グラフに関する記述の誤りを発見し、その演算にかかる最悪時間計算量が指数関数的に増加することを証明しました。これは計算機科学分野における長年の未解決問題であり、TAOCPの記述修正も予定されています。この発見は、二分決定グラフを用いたアルゴリズム設計の効率化に繋がり、回路設計、通信ネットワーク解析、AIなどへの応用が期待されます。
xAIのGrok 3無料開放
イーロン・マスク氏が率いるxAIが開発したAI「Grok 3」が、無料で公開されました。同社はGrok 3を「地球上で最も賢いAI」と謳い、数学、科学、コーディングにおいて他社製品を凌駕する性能を有すると主張しています。通常は有料サービスですが、サーバーがダウンするまで無料体験が可能で、既存の有料ユーザーは音声モードなどの追加機能を利用できます。
NHKとIBMの基幹システム更新トラブル
NHKの基幹システム更新において、日本IBMが落札しましたが、システム解析の結果、仕様書にない機能や属人的運用が多数発覚し、納期遅延や大幅な仕様変更が発生、NHKから損害賠償請求を受け、IBMが反論しています。IBMの反論では富士通が受注しなかった点が指摘されており、富士通のメインフレームからの撤退も背景にある可能性が示唆されています。
次世代開発環境Cursor
Cursorは、LLM(大規模言語モデル)を統合した次世代開発環境であり、VSCode互換のエディタとして、ファイル間の理解やメンション機能による効率的な文章作成を支援します。チャット、Inline Chat、Composerという3つのLLM機能を搭載し、特にComposerは自律的な情報収集による複数のファイル生成・編集を支援するため、高品質な文章作成を目指したり、既存のLLMチャットに不満を持つエンジニアやライターにとって有用なツールと言えるでしょう。
日本の宇宙開発計画
防衛装備庁が、高速機動可能な航宙機の開発を目指し、関連技術の公募を開始しました。2024年10月までの開発目標達成を目指しており、AI関連技術の可能性が高く、DARPAの関与や特定企業の参画も推測されます。詳細は不明ですが、革新的な技術であり、将来的な軍事利用も視野に入れていると考えられます。
Fetch API解説記事
Fetch APIは、JavaScriptでHTTPリクエストを行い、レスポンスを処理するためのモダンなインターフェースで、プロミスベースのため非同期処理が容易で、サービスワーカーやCORSといった最新のWeb機能と統合して使用できます。fetch()
関数でHTTPリクエストを行い、レスポンスを表すResponseオブジェクトを取得、ステータスコードの確認やJSONデータなどの本文の取得が可能です。リクエストメソッド(GET、POSTなど)、ヘッダー、本文、資格情報などをオプションで設定でき、CORS制御やレスポンス本体のストリーミング処理にも対応しています。
X社の新たな投稿機能
複数のIT系ニュースサイト(Impress Watch系列など)で、投稿時に「なんJ民」「港区女子」「大阪のおばちゃん」風の口調を選択できる機能が実装されたというニュースが報じられています。対象となる製品はPC、デジカメ、家電、スマホ、ゲームと幅広く、α、GALLERIA、Samsung SSDといった具体的な製品名も挙げられています。通信キャリアの情報(IIJmio、povo2.0、楽天モバイルなど)も含まれています。
AI PCのメモリ需要増加
日本HPが2024年にMicrosoftと共同で発表したAI搭載PC「Copilot+ PC」において、32GBメモリ搭載モデルの需要が急増していることを解説しています。Copilot+ PCは40TOPSの処理能力を持つNPUを搭載し、256GB以上のSSDストレージを備え、AIによる高度な作業支援機能を提供します。2025年にはIntelやAMDの次世代CPUにも同等のNPU搭載が期待されており、大容量メモリが必要となる理由を分析しています。
GitHubにおける脆弱性報告と報奨金
GitHub Copilot拡張機能のソースコード漏洩脆弱性を発見し、HackerOneを通じて報告した結果、約3ヶ月半後に4000ドル(約60万円)の報奨金とGitHub Pro永年無料などの特典を獲得した体験談です。TypeScriptソースマップの誤設定により、本来非公開であるはずのソースコードが閲覧可能になっていた脆弱性を発見し、その詳細な報告、国際送金手続き、税金関連書類(Form W-8BEN)提出、そして報奨金の確定申告といった一連の流れについて解説しています。
関数とDiscriminated Unionを用いた状態遷移表現
サーバーサイドの状態管理における複雑な状態遷移の問題と、TypeScriptの判別可能なユニオン型と関数ベースのアプローチを用いた解決策を提案しています。クラスベースの状態管理における不正な状態遷移や検証不足のリスクを指摘し、関数とDiscriminated Unionを用いることで状態遷移ロジックの明確化とテスト容易性の向上、さらにBranded typeによる型エラーの早期検出を実現する方法を解説しています。
大学生向けノートPCの推奨スペック
近年増加する大学におけるBYOD(私物デバイス持ち込み)の現状と、学生が私物ノートPCを選ぶ際の適切なスペックについて解説しています。東大などの事例を基に、Windows/macOS両対応、Core i5以上、メモリ16GB、SSD 256GB以上を推奨スペックとしていますが、大学や学部によって必要なスペックが異なるため、公式情報の確認が必須であると指摘。Arm版Windowsの対応状況にも触れつつ、予算や用途に合わせた最適なPC選びを促しています。
リクルートのデータ活用事例
リクルートのデータ組織におけるデータ活用事例を紹介した記事で、HRと不動産サービスにおけるテキストデータのマッチング精度向上や物件重複排除システム開発、部署横断的な知識共有や社員育成、そして膨大なユーザーデータと人生に関わるデータの豊富さによる強みが詳細に解説されています。
Gemini Liveのマルチモーダル機能
GoogleのAIアシスタント「Gemini Live」は、音声、画像、テキスト、動画の複数情報(マルチモーダル)を同時に処理できるAIで、スマホの電源ボタン長押しで起動します。音声や画像による指示で検索やアプリ操作を同時に行え、例えば「マラソンイベントを調べてKento氏に知らせて」と音声指示すれば、検索とメッセージ送信を同時に行います。画像認識機能も備え、メニューを撮影して「600円以下のメニューを日本語で」と指示すれば、翻訳と換算も同時に行えます。Galaxy S25シリーズやGoogle Pixel 9などに対応しており、生活の利便性を高めるAIアシスタントとして注目されています。
さくらインターネットの特別賞与
さくらインターネットが、業績好調を受け社員1人あたり30万円の特別賞与を支給することを発表しました。これは、GMOとKDDIによるAI開発向け500億円規模の投資、IT関連企業による725億円規模の投資、AI関連機器への7.5億円規模の投資といった、AI開発への大規模な投資動向と関連し、AI開発への投資が活況を呈している現状を反映していると考えられます。今後、5000億円規模のAI開発投資が計画されていることも踏まえ、AI開発競争が激化し、関連企業の業績に大きな影響を与え続けることが予想されます。
玄海町ふるさと納税サイトの情報漏洩事件
佐賀県玄海町のふるさと納税特設サイトでSQLインジェクション攻撃による不正アクセスが発生し、寄付者約41万3,867人分の個人情報(メールアドレスなど)や、町職員・返礼品企業のアカウント情報が漏洩したと結論づけられました。5月に行ったサイト改修時のプログラムに脆弱性があり、それが原因とされています。現在、セキュリティ強化策が実施される予定です。
論文執筆におけるAIの適切な活用法
大学教員であるロボ太氏(@kaityo256)が、論文を読む際のAI活用法に関するスライドに新たなページを追加し、AIを活用した論文執筆における倫理的な問題点と適切な使用方法について解説しています。スライドでは、AIの活用と手抜き行為を明確に区別し、AI任せで内容の裏を取らない行為や、AIの回答を無批判に受け入れること、AI利用の隠蔽といった現状の問題点を指摘。AIの活用は使い方次第であり、責任ある利用が重要であると訴え、AIを活用した論文執筆における文章を読む力、文章を書く力の大切さを改めて強調しています。
Intelの身売り阻止の可能性
Intelが事業売却を検討しているが、AMDとの古いクロスライセンス契約に事業譲渡に関する条項があり、この契約が売却を阻止する可能性が高いと指摘されている。この契約は、Intelの技術が競合他社、特にBroadcomに渡るのをAMDが阻止するために存在し、BroadcomがIntelを買収した場合、AMDにとって強力な競合となるため、AMDは売却に反対すると予想される。そのため、契約解除によるAMDとの再交渉が難航し、Intelの再編が困難になる可能性がある。
次世代メモリSCM
Macのストレージ進化の歴史を振り返り、FDからHDD、SSDへと至る過程を解説し、SSDが不揮発性メモリを用いるものの従来のストレージ動作を模倣している点を説明した上で、不揮発性メモリをメモリバスに直接接続することで高速化を実現する新たなストレージ技術であるSCM(Storage Class Memory)について解説しています。Apple M1チップのユニファイドメモリアーキテクチャとSSDの高速接続による性能向上についても触れられています。
オンラインゲームの安定稼働のためのサーバー設計
カプコンの2025年2月28日発売予定の大型タイトル「モンスターハンターワイルズ」は、数百万同時接続を想定した高負荷対応が開発の鍵となっており、ストリートファイター6と同様のクラウド技術を用いた大規模オンラインシステムを採用しています。世界同時発売を視野に、地理的距離を考慮したサーバー配置と最適なマッチングアルゴリズムの設計が重要となっており、オープンベータテストの結果を基にシステム改善が行われています。
DevContainersによるコンテナ開発環境構築
さくらのナレッジの記事では、VSCode拡張機能「DevContainers」を使ったコンテナ開発環境構築方法を、ハンズオン形式で解説しています。DevContainersを用いることで、OS、設定、拡張機能といった開発環境全体をコンテナ化し、チーム開発での環境統一や拡張機能管理の容易化を実現できます。具体的には、DevContainers環境の作成方法、Prettierなどの拡張機能の追加方法、VSCode設定の追加方法などが紹介されており、コンテナ内の設定はdevcontainer.jsonに記述することで永続化され、ローカル環境を汚すことなく移植可能な開発環境を構築できます。
白川みちるさんのエンジニア人生
白川みちるさんの20年に渡るエンジニア人生を綴った記事で、複数の企業での経験、燃え尽き症候群、家族介護、大学院進学、スタートアップへの挑戦など、多様なキャリアパスと、技術力への不安やそれを乗り越える過程、そしてプライベートの充実やGo言語コミュニティ活動への貢献などが詳細に記述されています。
Microsoftのゲーム生成AI Muse
マイクロソフトが、ビジュアルやプレイヤーのコントローラー操作に基づいて新しいゲームを生成できるAIモデル「Muse」を発表しました。画像やコントローラー入力からゲームを生成する機能を持ち、古くなったゲームの最適化にも活用できる可能性があります。NVIDIA製GPU約100台を用いて学習されており、Azure AI Foundryなどで公開され、Copilot Labsでの体験提供も予定されています。
Amazon Androidアプリストアのサービス終了
Amazonは、2011年から運営してきたAndroidアプリストアを8月20日にサービス終了します。同ストアはAmazon独自の1-Click機能などを提供していましたが、MicrosoftがWindows 11に提供するAndroidアプリ実行環境(WSA)のサポート終了(2025年3月5日予定)や、AmazonがPC向けにAndroidアプリストアを提供し続けていることなどが背景にあると考えられます。