Engineer's Digest - 忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト

忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト。前日の話題をサクッと把握!

2025/02/14 #100 - 今日の技術情報ダイジェスト

PMBOKテーラリングによるプロジェクト最適化

Qiitaの記事「PMBOK原理・原則:テーラリング入門 〜プロジェクトに合わせて "いいとこどり" する技術〜」では、プロジェクト管理におけるPMBOKガイドのテーラリングについて解説しています。プロジェクトの規模、重要度、チーム体制、制約条件などを考慮し、アジャイルやウォーターフォールなど、最適な手法を選択・調整する技術を、金融系システム更改事例を交えながら説明しており、フェーズ毎の手法の使い分けによる期間短縮や残業削減といった成果も紹介しています。また、テーラリングを段階的かつ柔軟に進める重要性や、チームの意見を反映すること、不要な形式主義や極端な簡略化を避ける必要性についても触れられています。

qiita.com

ChatGPTを活用した効率的な学習方法

Qiitaの記事「え?本買ってるの??もっと良い方法あります。」では、ChatGPTを活用した効率的なプログラミング学習法を紹介しています。具体的には、公式ドキュメントが理解しにくいライブラリやフレームワークの学習において、ChatGPTにドキュメントを読み込ませ、初心者にも分かりやすいハンズオン資料を作成させる方法が解説されており、難易度調整も可能であるため、様々なレベルの学習者にとって役立つ内容となっています。 ChatGPTによるドキュメント要約やハンズオン作成以外にも、幅広い活用法が示唆されています。

qiita.com

三菱電機の床発電装置

三菱電機が、自然のわずかな動きで発電する電磁誘導発電モジュールを開発し、軽い力で発電できる床発電システムを試作しました。従来の圧電素子方式とは異なり、劣化せず部品交換が不要な世界初の構造で、歩行者数カウントや環境センシングなど幅広い用途への応用、DX化促進、カーボンニュートラル実現への貢献が期待されています。試作システムでは従来比100倍の発電量を確認しています。

kaden.watch.impress.co.jp

ウェブサイトのパフォーマンス最適化

ウェブサイトのパフォーマンス低下の原因と改善策を解説した記事で、Core Web Vitals(CWV)指標(FCP、LCP、TBT、CLS、INP)を用いた計測・分析方法、Google PageSpeed Insights、Chrome DevTools、Lighthouseなどのツールを使った具体的な手順、企業事例に基づいた問題点とその解決策、OSSライブラリの過信や社内コミュニケーション不足といった問題点の悪化要因などが詳細に説明されています。

https://mizchi-20250213-devsumi.pages.dev/mizchi-20250213-devsumi.pages.dev

SLI/SLO導入ガイド:サイバーエージェント事例

サイバーエージェントのSREチームが作成した、SLI/SLO導入に関する社内資料を公開しています。信頼獲得、アラート基盤整理、SLI/SLO導入、文化醸成、調整という5段階の手順で導入方法を解説しており、CUJ、SLI、SLO、エラーバジェット、バーンレートといった主要な用語についても説明しています。Datadog、Grafana、Prometheusといった監視ツール活用例も紹介され、チーム内だけでなくPdMやエンジニア以外への展開方法も網羅しています。

ca-srg.dev

量子コンピューターの実用化時期に関するグーグルCEOの見解

グーグルCEOのピチャイ氏が、実用的な量子コンピューターの実現時期を5~10年後と予測しており、AIの初期段階と現在の量子コンピューターの開発状況を比較しながら、量子コンピューターが計算速度と容量を飛躍的に向上させる可能性や、グーグルが量子半導体分野で達成した画期的な進歩、一方で専門家の間で実用化時期に関する意見が分かれている現状を解説しています。

www.bloomberg.co.jp

NVIDIA CEOによるロボット技術とAIの融合に関する発言

NVIDIAのCEOであるジェンスン・ファン氏がCES2025で講演し、AI技術の進化がロボット技術の飛躍的な発展に繋がるという見通しを示しており、特に「フィジカルAI」と呼ばれるロボット技術への期待感を表明しました。これは、半導体需要の高まりによって急成長を遂げているNVIDIAの今後の事業戦略にも大きく関わる内容で、日本経済新聞の会員限定記事で、CES2025における未来のロボット技術とAIの融合について詳細に解説されています。

www.nikkei.com

PoE対応USB Type-C給電アダプタ

サンワサプライが、Power over Ethernet(PoE)対応のUSB Type-C給電アダプタ「LAN-ADPOEC」を発売しました。このアダプタは、PoE対応ハブなどに接続することで、LANケーブル1本で最大60Wの電力供給とUSB 3.2 Gen 1(最大5Gbps)によるデータ通信を同時に行うことができます。最大100m離れた場所でも使用可能で、USB機器の給電とネットワーク接続を同時に実現するソリューションとして、オフィスや工場などでの活用が期待されます。価格は2万4,200円です。

pc.watch.impress.co.jp

Asahi Linux開発におけるRustとC言語の対立

Asahi Linuxのリード開発者Martin氏が、Appleシリコン向けLinuxカーネルのメンテナーを辞任しました。辞任の背景には、Rustプログラミング言語の採用をめぐる、古参メンテナーとの意見対立と、Martin氏によるソーシャルメディア上での批判活動(ブリゲーディング)があります。Martin氏はRust導入を推進する一方、既存のC言語コードを重視する古参メンテナーは、Rust統合による複雑化を懸念し反対していました。この対立は、LinuxカーネルへのRust統合という大きな流れの中で発生しており、今後も同様の意見対立が続く可能性を示唆しています。

gihyo.jp

Backblaze HDD故障率統計データ2024年版

大規模ストレージサービスBackblazeが、約30万台のHDDを運用した結果の2024年版故障率統計データを発表しました。全体の平均故障率は1.57%でしたが、Seagate製の一部モデルで高い故障率が確認され、特に10TB容量のHDDで故障率が高い傾向が見られました。運用台数最多の東芝製「MG08ACA16TA」なども含まれており、HDDの平均使用年数が5年を超えていることから、今後故障率が上昇する可能性も示唆されています。

gigazine.net

サーバーレスアーキテクチャと生成AIの融合

サーバーレスアーキテクチャと生成AIを組み合わせたアプリケーション開発手法、既存システムの課題解決策(開発効率、コスト、ビジネス変化への対応)をサーバーレス化で解決する事例、Amazon BedrockとAWS Lambdaを用いた生成AI実装におけるハルシネーション抑制とコスト最適化、Retrieval Augmented Generation (RAG)技術による生成AI精度向上、そして東京海上日動システムズのレガシーシステムサーバーレス化成功事例を紹介しています。

speakerdeck.com

Core i9-13900HKプロセッサーを搭載し、電源内蔵でdGPU接続も可能なコンパクトなミニPC「Beelink GTi13 Ultra」が紹介されています。PCIe x8対応のドッキングステーション接続により高速なdGPUの使用が可能で、32GBメモリ、1TBストレージ(増設可能)、豊富なインターフェースを備えています。約12cm角、1.3kgと小型ながら高性能CPUと内蔵スピーカーによる快適な動作とサウンドを実現しますが、内部アクセスはやや複雑です。

pc.watch.impress.co.jp

新生ONKYOの音質評価とCES 2025の話題

CES 2025で発表されたONKYOの刷新されたスピーカーは、低音の再現性やボーカルのクリアさにおいて著しい改善が見られ、高い評価を得ています。同社の「Icon」シリーズアンプとアクティブスピーカーも、高い解像度と滑らかなグラデーションが特徴です。また、Auro-3Dの新フォーマット「Auro-Cx」が配信開始予定で、通信速度に応じて音質を調整する適応性が注目されています。一方、ソニーはゲーム、映画、音楽などへのIP展開戦略を強化しており、Unreal Engineを活用した迅速なコンテンツ制作と、360 Reality Audioによる没入感を特徴とする「The Last of Us」を題材としたロケーションベースエンタテインメント(LBE)施設を展開しています。

av.watch.impress.co.jp

AIが変えるフロントエンド開発

AIを活用したフロントエンド開発支援ツールの紹介記事で、デザインツール(v0、FRONT-END.AI、Figma)によるUIデザインやコード生成、コーディング支援ツール(GitHub Copilot、Amazon Q Developer、Cursor)、テスト自動化プラットフォーム(mabl、MagicPod)、そしてインフラストラクチャコード生成ツール(Pulumi AI)など、サイト構築からデプロイまでの工程を効率化する様々なAIツールについて解説しています。

levtech.jp

エンジニアリングマネージャー(EM)の成功に役立つ書籍

レバテックラボの記事では、5社でEM/CTOを歴任した田村氏が、エンジニアリングマネージャー(EM)の成功に繋がる「5つの再現性」(状況把握、先読み、判断、評価獲得、開発者体験向上)を解説し、それぞれの再現性を磨くための書籍5冊と、全体像を掴むための書籍1冊を紹介しています。EMの役割を組織とチームの方向性を合わせ、アウトプットを最大化することと定義し、組織拡大の経験に基づいたEMとしての成功に必要な学びや経験が共有されています。

levtech.jp

OpenAIのChatGPTに関する最新情報

OpenAIはChatGPTの料金を10倍に引き上げ、より低価格なAIモデル「o3-mini」とAPI経由で利用できる「o1-mini」「DeepSeek-R1」を発表しました。さらに、GPT-4.5を数週間以内、GPT-5を数ヶ月以内に提供開始すると発表しており、DevDayイベントではGPT-5に関する新たな機能や改善、将来的な汎用人工知能(AGI)開発への取り組みも発表しています。

www.itmedia.co.jp

ChatGPTとGeminiの比較検証

OpenAIのChatGPTと、独自のAI基盤技術を持つDeep Research社のGeminiを比較検証した記事です。ChatGPTは幅広い用途で使用されているのに対し、Geminiは独自の技術による高精度なAIを目指しています。両者の違いや、2025年以降のAI市場における競争についても考察しています。

www.itmedia.co.jp

Python 3.14の新機能と性能向上

Python 3.14では、新型インタプリタの採用により実行速度が最大30%向上する見込みで、10月のリリースが予定されています。この高速化の鍵となるのは、テイルコールに基づくインタプリタであり、Clang 19以降のコンパイラと特定のプラットフォームで有効となります。互換性を維持しつつ性能改善を実現した点が注目されます。

www.publickey1.jp

ITエンジニアのためのエディタ選び

gihyo.jpの記事では、ソフトウェア開発におけるコードエディタの歴史と進化を解説し、Vim、Emacs、VS Codeといった代表的なエディタの特徴や利点・欠点、そしてエディタ選びにおけるポイント(見た目、拡張性、独自機能など)を比較検討しています。タイプライターからGUIエディタまでの進化過程、LSPやAI機能といった現代のエディタに共通する機能についても触れられています。

gihyo.jp

スクリーンリーダーとフッター要素に関するアクセシビリティ問題

弁護士ドットコム株式会社のCreators’ blogの記事では、クラウドサインのアクセシビリティ向上のためのスクリーンリーダーテストにおいて、footer要素がスクリーンリーダーで「フッター」と読み上げられない問題とその解決策が報告されています。原因はfooter要素の祖先要素にmain要素が含まれていたことで、footer要素をmain要素の外に移動することで解決しました。この事例から、スクリーンリーダーの読み上げは要素の属性や配置に影響を受けるため、アクセシビリティ確保のためには要素の配置に注意が必要であることが示唆されています。

creators.bengo4.com

CPUベンチマーク平均値の過去20年間における初の下落

PassMark社の調査によると、2025年のCPUベンチマーク平均スコアが過去20年間で初めて前年を下回り、デスクトップ向けCPUは前年比0.5%減、ラップトップ向けは3.4%減という結果が報告されました。サンプル数は少ないものの、低価格・低消費電力モデルの購入増加が平均性能低下の一因として推測されており、高性能CPUは依然として存在するものの、全体的な平均性能の低下が確認されています。

gigazine.net

実践的な作業手順書の作成方法

DevelopersIOの記事「誰が読んでも理解できる実践的な作業手順書の作成方法」では、業務効率化やミス削減に有効にも関わらず活用されていない作業手順書について、実践的な作成方法を解説しています。目的・ゴールの明確化、シンプルな表現、1ステップごとの区切り、図やスクリーンショットなどの視覚的な補助、そして定期的なレビューとフィードバックの反映といった、現場で活用される手順書作成のための重要なポイントが具体的に説明されています。

dev.classmethod.jp

東大教授推奨の無料高性能検索サービス

プレジデントオンラインの人気記事ベスト5として、東大教授が推奨する無料の高性能検索サービスや、ひろゆきによる怒りへの対応策、効果的なメールの挨拶、サイコパスを見抜く方法、そして高性能な無料AI回答エンジン「Genspark」と「Felo」が紹介されています。

president.jp

Windows 10サポート終了とUbuntuへの移行

Windows 10のサポート終了に備え、Windows 11非対応のThinkPad X1 CarbonにUbuntuをインストールし、Linux初心者によるインストール手順、注意点、苦労点、Microsoft Officeとのアプリケーション互換性問題などを検証した事例を紹介しています。Linux環境構築の難しさや準備の重要性についても解説しています。

pc.watch.impress.co.jp

さくらのクラウドAppRun βの利用体験記

さくらクラウドのAppRun β(FaaS)を利用した体験記で、アカウント作成、認証、クレジットカード登録から、コンテナレジストリの登録、ユーザー管理、公開設定、そしてアプリケーションのデプロイと表示までの過程が詳細に記述されています。コンソールUIの使いにくさや、コンテナレジストリの操作で発生したエラーとその解決策についても触れられています。

irof.hateblo.jp

SmartHRにおけるAI活用戦略

SmartHRがAI専任組織を設立し、AIを活用した業務効率化と成長支援による日本のGDP向上を目指しています。AIとデータを用いて業務改善と価値向上を繰り返す「ハーベストループ」という考え方に基づき、バックオフィス、従業員、人事の課題解決を支援するシステム構築を進めており、既に履歴書読み取り機能を提供開始し、従業員業務の円滑化や意思決定支援プロダクトの開発も進めています。MLエンジニアやプロダクトエンジニアなど多様な専門人材で構成されたチームが、様々なAI技術を活用して開発に取り組んでいます。

tech.smarthr.jp

OpenAI CEOによるChatGPT ProとDeep Researchの発表

OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が、高度な機能を持つ有料版ChatGPT「ChatGPT Pro」と、その高度な検索機能「Deep Research」を発表しました。ChatGPT Proは、既存のChatGPT Plusよりも高度な機能を提供し、月額料金は約100ドル程度となる見込みです。一方、ChatGPT Plusは月額料金が約10ドル程度です。アルトマンCEOは、今後の開発ロードマップとして、GPT-4.5とGPT-5の開発にも言及しています。

www.itmedia.co.jp

外部データ取得と利用における注意点と対策

enechain社の電力取引データ等の外部データ取得・利用における課題と対策について解説しており、APIやオープンデータからのデータ収集におけるエラー処理、データ検証、履歴管理、データ公開時の遅延への対応、BigQueryを用いた権限管理などの重要性を詳細に説明しています。

techblog.enechain.com

CSSの負債を避けるためのデザイナーとの協調

CSSの負債を防ぐためには、デザイナーとの連携が不可欠であり、コーディング規約だけでなく共通言語の確立が重要です。デザインシステムはデザイナーと開発者の合意事項として機能し、Tailwind CSSはデザインシステム構築に役立ちますが、デフォルトテーマへの過剰な依存はリスクとなります。そのため、コンポーネント設計を工夫し、Figmaなどのデザインツールとコードの一貫性を保つことが、保守性の高いCSS開発に繋がります。

speakerdeck.com

ローカル環境でのHunyuan3Dによる3Dモデル生成方法

オープンソースのAI 3Dモデル生成ツール「Hunyuan3D」を用いて、テキストプロンプトからテクスチャ付き3Dモデルをローカル環境で生成する方法を解説した記事です。高性能なGPU(VRAM8GB以上推奨)とメモリ(24GB以上推奨)、CUDA ToolkitやVisual Studio Build Tools等のインストールが必要で、生成されたモデルはBlenderで編集可能ですが、UVマップの修正が必要となる点も説明されています。

forest.watch.impress.co.jp