Engineer's Digest - 忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト

忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト。前日の話題をサクッと把握!

2025/02/08 #94 - 今日の技術情報ダイジェスト

Rails 8とSQLiteによる個人開発向けWebアプリ構築

Rails 8とSQLiteの組み合わせによる個人開発向け本格Webアプリ開発の可能性について解説した記事で、SQLiteの埋め込み型データベースとRails 8の新機能によるシンプルかつパワフルなシステム構築、従来の複雑なアーキテクチャからの脱却、1台のコンピュータでの運用可能性、負荷テストによる実用レベルのパフォーマンス検証、SQLite利用時のバックアップやマイグレーションといった注意点も網羅されています。

note.com

安価で高性能なAIモデル構築手法s1

スタンフォード大学の研究チームが、Simple Test-Time Scaling (s1)という手法を用いて、わずか1000件のデータと26分間の学習、約910円の低コストで、OpenAI o1-previewと同等の性能を持つAIモデルを構築する方法を発表しました。この手法は「Waitトリック」と呼ばれるシンプルな手法も取り入れており、少ない計算資源で高性能なAIモデル開発を実現する可能性を示しています。

gigazine.net

Linux BashカスタマイズTips

LinuxのシェルであるBashのカスタマイズ方法を紹介する記事です。/etc/profile.d/や.bashrcファイルの編集を通して、cdコマンドの省略、履歴件数の増加、fzfパッケージを用いたあいまい履歴検索、そして視認性の高い2段プロンプト表示などの効率化、利便性向上を実現する具体的な手順を解説しています。

thinkit.co.jp

日本語の「、」の用法に関する研究発表

筑波大学と琉球大学が共同で、「は」の直後に「、」が必要かどうかを60本の論文を分析して検証し、その使い分けの基準を示した研究成果を発表しました。2014年から続く革新的技術「Seamless」に関するもので、60件以上の特許出願、5種類の変種開発、4件の特許取得済み、36.7件の特許出願中という状況と、今後の技術開発および特許取得戦略について解説しています。

www.itmedia.co.jp

GitHub Copilotの機能強化とProject Padawan

GitHub CopilotはVS Code向けにエージェントモードを追加し、コードの自動修正やターミナルコマンドの提案といった機能強化を行いました。Copilot Editsを一般公開し、Gemini 2.0 Flashモデルを追加したほか、開発作業の効率化を目指す新しい自律型エージェント「Project Padawan」を発表、課題の自動解決やPR作成などの機能強化が図られています。

github.blog

中国生成AI DeepSeekに関する政府機関への注意喚起

中国政府が開発した生成AI「ディープシーク」の利用に関して、日本政府機関に対し、個人情報保護の観点から利用に注意を促す情報がNHKによって報じられています。中国の法律が「ディープシーク」の利用で得られた個人情報に適用される可能性があり、政府機関は利用前に内閣サイバーセキュリティセンターなどに助言を求める必要があるとしています。個人情報の取り扱いに関するリスクを十分に認識し、慎重な利用判断が求められています。

www3.nhk.or.jp

DeepSeek iOSアプリのセキュリティ脆弱性

中国企業DeepSeekのiOSアプリが、暗号化せずに位置情報やデバイス情報など個人を特定できる可能性のあるデータをByteDanceが管理するサーバーに送信している深刻なセキュリティ脆弱性が発見されました。Apple推奨のセキュリティプロトコル「ATS」が無効化されているため、データ漏洩リスクが非常に高く、アプリの利用は直ちに停止し、代替手段を利用することが推奨されています。

gigazine.net

DeepSeekの安全性に関する懸念とテスト結果

中国のAIモデル「DeepSeek」が、アメリカのAI企業株価の下落に関与した可能性が指摘されており、その安全性について懸念が高まっています。シスコシステムズによる安全テストでは、危険なプロンプトに対して全て反応(100%)するという結果が得られ、Adversa AIによる評価でも同様の危険性が確認されました。これは他のAIモデルと比較しても高い危険性であるとされており、DeepSeekの安全性に問題がある可能性を示唆しています。

www.gizmodo.jp

GitHub Copilotの機能強化:エージェントモードとCopilot Edits

GitHub CopilotがエージェントモードとCopilot Editsの一般提供を開始しました。エージェントモードはコードの反復処理、エラー修正、タスクの推論を自動化し、Copilot Editsは自然言語による複数ファイルへの編集指示を可能にし、様々な言語モデルを選択できます。さらに、課題を自動的にプルリクエストまで作成する自律型エージェントProject Padawan(仮称)も開発中であり、これらにより開発者はAIの支援を受けてより創造的な作業に集中できるようになります。

github.blog

AI搭載サーモン自動骨抜き機

愛媛の土佐電子工業が開発したAI搭載のサーモン自動骨抜き機は、3トン、全長4mの巨大マシンで1.6秒に1匹の処理速度を誇り、人手不足解消と需要増大に対応する目的で、愛媛大学、県産業技術研究所、宇和島プロジェクト等と6年間の共同開発、600匹以上のサーモンを用いたテストを経て実現しました。

news.ntv.co.jp

Linuxカーネル開発におけるRust言語導入に関する論争

Linuxカーネル開発において、Rust言語の導入を巡りメンテナと開発者の間で激しい対立が発生しており、メンテナの一人がRustコードを「癌」と表現したことが波紋を広げています。 一方、エンジニア向け技術情報プラットフォーム「TechFeed」は、世界中の技術情報を180以上のチャンネルで網羅し、自動翻訳、記事の面白さ評価、パーソナライズ機能、ブックマーク、シェア、コメント機能などを備え、メールアドレスのみで無料登録でき、iOS/Androidアプリにも対応しています。

techfeed.io

Intelのロードマップ全面見直しと回復戦略

インテルが2024年末までに7000億ドル、2025年までに1兆2600億ドルもの巨額投資を計画し、CEO人事刷新とロードマップ全面見直しを発表しました。AMDやTSMCとの競争激化を受け、Intel Foundryの強化とTSMCとの技術格差縮小に注力する方針で、特にデータセンター向けCPU Xeonの市場での競争力強化が課題となっています。Intel 18Aプロセス技術の遅れも懸念されており、市場の反応は様々です。数年単位での回復を目指す長期的な戦略転換となります。

eetimes.itmedia.co.jp

アジャイル開発手法の日本における課題と解決策

日本でアジャイル開発がうまく機能しない原因として、日米間の論理的思考の違いに着目し、アメリカの経済領域型の論理的思考と日本の社会領域型の論理的思考の差異がアジャイル導入の阻害要因になっていると考察しています。日本の社会では組織への適合性が重視されるため、アジャイル開発の柔軟な対応が妨げられるという点、そして、アジャイル開発を成功させるためには、スクラムプロセスとは別に、チームと組織の価値観をすり合わせる時間を設ける必要性を指摘しています。このすり合わせによって、組織の価値観とアジャイル開発の目的を一致させることで、アジャイル開発の成功率を高められると結論付けています。

arclamp.hatenablog.com

安価なネコ型配膳ロボットの自作

Qiitaの記事では、高価なネコ型配膳ロボットの代替として、約10万円で自作したネコ型ロボットの開発事例が紹介されています。iRobot Create3をベースに、RGBDカメラやPCを搭載し、3Dプリンターと市販パーツを活用することで実現しました。ROSとRealSense SDKを用いて自律移動と顔アニメーションを実現しており、3段の棚を備え、約6kgの荷物を運搬可能です。

qiita.com

ChatGPTのDeep research機能利用制限

Deep research社が、ChatGPT Proの利用制限を実施しました。その原因は、ChatGPTの過剰利用によるコスト増加で、OpenAIもこの措置を承認しています。特に、ChatGPTの機能である「deep research」を用いて自身の評判を調べた際の事例が話題となり、ITmedia NEWSでも報道されました。この出来事から、AI利用における倫理的な課題や、コスト管理の難しさといった問題点が改めて浮き彫りになっています。

www.itmedia.co.jp

MicrosoftによるEdgeブラウザのアンインストール方法に関する情報操作疑惑

マイクロソフトが公式に「Edgeをアンインストールする方法」というタイトルのサポートページを公開しましたが、実際にはEdgeのアンインストール手順は記載されておらず、Edgeの機能や利点を説明することでアンインストールを思いとどまらせる内容となっています。この対応は、Edgeの利用促進と、検索エンジンの順位操作を意図した戦略ではないかと推測されており、日本のサポートページでも同様の対応が取られています。

internet.watch.impress.co.jp

X68000 Z SUPER/XVIの詳細発表とクラウドファンディング

レトロゲーム機X68000を小型化した「X68000 Z」の後継機「X68000 Z2」プロジェクトがクラウドファンディングで始動し、X68000 Z SUPERと上位機種のX68000 Z XVIが発表されました。2月8日から2月27日までの期間で3300万円を目標金額に資金調達を行い、SUPERからXVIへのアップグレードにも対応します。Nano-ITXマザーボード搭載が可能で、Wi-Fi、MIDI、SCSIポートなどを備え、Windows環境との共存も可能です。2025年秋頃発送予定です。

akiba-pc.watch.impress.co.jp

Google WorkspaceへのNotebookLMとNotebookLM Plus追加

Google Workspaceにおいて、AI搭載リサーチアシスタント「NotebookLM」と上位版「NotebookLM Plus」が追加料金不要のコアサービスとして提供開始されました。これまでは追加料金が必要でしたが、エンタープライズグレードのデータ保護機能が強化され、コアサービスに統合されました。NotebookLMは文献のアップロードによる情報収集、プレゼンテーション作成、アイデア出しなどを支援し、Plus版は容量が5倍、カスタマイズ機能やチーム共有機能が追加されています。2月5日から段階的に展開され、最大15日かかる予定です。

forest.watch.impress.co.jp

日本発オープンソースRDB「劔“Tsurugi”」正式版

日本発のオープンソースRDB「劔(Tsurugi)」の正式版が公開されました。NEDOの支援を受け開発されたこのデータベースは、OLAP処理に特化し、独自のアーキテクチャと最適化技術によって従来のRDBを上回る高速なデータ分析を実現します。大規模データ処理向けに設計されており、Asakusa Frameworkなどを活用したOSSとして公開、2025年まで性能向上と機能拡張が継続される予定です。

atmarkit.itmedia.co.jp

CursorのProject Rulesの活用と改善

CursorのProject Rulesは、対話型AIアシスタントの動作をカスタマイズする機能で、Rules for AIや.cursorrulesと併用することでより詳細なコンテキスト設定が可能です。テキストに加え、ファイルのシンボルや条件(globs)も指定でき、ファイルの種類、場所、名前などを指定してルールを適用できます。さらに、Chat機能を利用してルール作成や改善を支援することも可能です。

zenn.dev

はてなアイコン開発におけるCloudflareとHonoXの活用

はてな社内エンジニアが、Cloudflareスタックを用いてはてなアイコンを開発した過程を紹介しています。Cloudflare Workerを用いたPoC作成から始まり、HonoXフレームワークによる本格開発、Cloudflare Pages、Functions、D1、R2、KVといったサービスの活用、はてなIDのOpenID Connectによる認証、社内デザイナーによるデザイン、そして半期末納会でのライブデプロイとリリースまでの詳細な経緯が記述されています。

developer.hatenastaff.com

超軽量DiscordクライアントDiscord Messenger

Discordの超軽量クライアント「Discord Messenger」がリリースされました。Windows 2000以降の古いOSやメモリ64MBの環境でも動作し、テキストチャット機能は公式クライアントと同様です。音声・映像チャットは利用できませんが、今後ダークモードや音声入力などの機能追加が予定されています。ただし、Discord公式はサードパーティアプリの使用を推奨していない点に注意が必要です。

gigazine.net

NortonセキュリティソフトによるX(旧Twitter)アクセスブロック

2月5~6日、ノートンセキュリティソフトがX(旧Twitter)へのアクセスをブロックする事象が発生し、Xを「詐欺サイト」と表示してアクセス不能にする事態となりましたが、数時間後に問題は解消され、現在は通常通りアクセス可能です。ブロック対象はX全体であり、特定の投稿が原因ではないと見られています。誤検知の可能性も示唆されていますが、原因は現時点では不明です。

internet.watch.impress.co.jp

Terraform Stateをビジュアルで確認できるOSS terraform-tui

terraform-tuiは、Terraformの状態を視覚的に確認できるオープンソースツールで、リソースの検索、詳細表示、削除といった操作をGUIで行えます。Plan/Applyの実行もツール上から可能で、Terragruntなどのラッパーツールにも対応しています。macOSであればHomebrew、それ以外のOSではpipを使用してインストールできます。

dev.classmethod.jp

DeepSeekに対する中国外務省の反論

中国外務省報道官が、DeepSeekと呼ばれるAIを活用した新しい検索技術への各国による制限に反発し、違法なデータ収集を行っていないと主張しています。DeepSeekは、複雑な質問や曖昧な表現にも正確に答えられるなど、既存の検索エンジンやChatGPTなどのAIチャットボットを上回る性能を持つとされ、情報の正確性と検索速度の向上に貢献すると期待されています。

www.itmedia.co.jp

ChatGPTのDeep Research機能とウェブ検索機能強化

OpenAIは、ChatGPTにウェブ検索機能「Deep Research」を追加しました。この機能により、ChatGPTはインターネットを深く検索し、より詳細で正確な回答を生成できるようになります。現時点ではChatGPT Proプランのブラウザ版限定ですが、今後PlusプランおよびTeamプランにも展開される予定です。Deep Researchでは、ウェブ検索に加え、ファイルの閲覧、グラフの作成、情報源の引用も可能です。市場調査や製品検討など、幅広い用途で活用できることが期待されます。

www.gizmodo.jp

バグバウンティにおけるLLM活用事例

大規模言語モデル(LLM)を活用したバグバウンティハンティングの事例が紹介されています。情報収集、脆弱性スキャン、ペイロード生成といったバグハンティングの各段階においてLLMがどのように活用できるのか、具体的なツール(CewlAI、Subwizなど)や、既存ツール(Burp Suite、Caidoなど)との連携方法、そして関連する講演動画やブログ記事なども含めて解説しています。

scgajge12.hatenablog.com

Ruby on RailsにおけるUIコンポーネント構築効率化

Ruby on Railsアプリケーションにおいて、ViewComponent、Lookbook、rspec-snapshotを用いたUIコンポーネント開発による効率化と、ユーザ体験の仮説検証ループの高速化について解説しています。ViewComponentによるコンポーネントベース開発による再利用性・保守性の向上、Lookbookによるコンポーネントプレビューとドキュメント作成の容易化、rspec-snapshotによるスナップショットテストを用いたUI変更検出などが紹介されており、Lookbookとrspec-snapshotの連携強化に向けた展望も示されています。

developers.techouse.com

AYANEO AG01 Starship Graphics Dockによる外付けGPU接続検証

AYANEO AG01 Starship Graphics Dockは、小型PCに外付けGPU(eGPU)を接続するためのドックで、USB4またはOCuLink接続に対応し、最大120Wの電力供給が可能です。AYANEO SlideやONEXPLAYER X1 miniなどに対応しており、「Turbo Knob」による電力供給調整とLEDによる状態表示機能も備えています。本ドックを用いたAYANEO AG01 Starship Graphicsの性能検証記事では、小型PCのグラフィック性能向上に大きく貢献する本製品の機能や性能について詳しく解説しています。AYANEOは他にも様々なPC周辺機器を開発している企業です。

www.itmedia.co.jp

ChatGPT DeepResearchとGemini、Gensparkの機能比較

ChatGPTにウェブ情報を自動調査する新機能「DeepResearch」が追加され、月額200ドルのProプラン限定で利用可能になりました。本機能は5~30分後に調査レポートを作成し、Google GeminiやGensparkの類似機能と比較した結果、データ収集と将来予測においてChatGPTの高い精度が確認されました。今後、Plusプランなどへの展開や機能向上も期待されています。

note.com