Engineer's Digest

忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト。前日の話題をサクッと把握!

2025/01/05 #60 - 今日の技術情報ダイジェスト

最強のMacBook開発環境構築

Mac開発環境構築に関する記事で、MacBookの初期設定から、生産性向上アプリ(Notion、Arc、Grammarlyなど)、ターミナルのカスタマイズ(Alacritty、tmux、Oh My Zsh、fzf)、Git、GitHub CLI、Raycastといったツールの活用方法、そして(Neo)Vimなどのエディタ設定やデスクトップ環境構築までを網羅的に解説しています。

zenn.dev

ポリモーフィズムの種類と解説

ポリモーフィズムをサブタイピングのみだと誤解していたエンジニアが、サブタイピング、パラメトリック多相、アドホック多相の3種類が存在することを学び、それぞれの概念と、それらがコードの再利用性、柔軟性、可読性を向上させる仕組みを備忘録としてまとめた記事です。

zenn.dev

セキュリティ情報収集法

Fox on Securityの記事「私のセキュリティ情報収集法を整理してみた(2025年版)」では、世界中のサイバー脅威情報を正確に把握することの重要性を説き、morningstar SECURITYやXといった海外の情報源に加え、国内の情報源も多数紹介しています。さらに、InoreaderなどのRSSリーダーを含む、情報収集に役立つツールも紹介しており、情報発信の重要性と自身の情報発信活動についても触れています。記事では、先人の情報収集法記事を参考に、著者のセキュリティ情報収集方法を具体的に公開しています。

foxsecurity.hatenablog.com

コンピュータ操作自動化による影響と企業戦略

この記事では、OpenAIが開発した高度なAIによるコンピュータ操作自動化技術「ComputerUse」が普及した場合の影響について解説しています。具体的には、MicrosoftやGoogleといった巨大企業がComputerUseを公開・利用しない理由を、それぞれのビジネスモデルとの関連性から分析し、ComputerUseが検索ビジネスやソフトウェア販売市場に与える潜在的な破壊的影響を指摘しています。さらに、これらの企業が抱えるジレンマについても触れられています。

note.com

MicrosoftのAI設備への巨額投資

マイクロソフトが人工知能(AI)関連設備に約12兆円の巨額投資を発表しました。投資の大部分は米国で行われ、次期トランプ政権へのアピールと、AI開発における過度な規制への牽制という側面も指摘されています。この投資は主にAI開発・運用に必要なデータセンターの整備に充てられる予定で、日経新聞の会員限定記事として詳細が報じられています。記事内では、AI関連ニュースやマイクロソフトのAI政策についても解説されています。

www.nikkei.com

DeepLの音声翻訳サービス開始

ドイツのAI翻訳企業DeepLが、日本語を含む13言語に対応した音声翻訳サービス「DeepL Voice」を開始しました。同社はこれまで文章翻訳で高い評価を得ており、その技術を基に高品質な音声翻訳を実現しています。音声翻訳は文章翻訳に比べてリアルタイム性と正確性が求められるため難易度が高いですが、DeepL Voiceはオンライン会議などでの利用を想定し、ユーザーからは多言語での円滑なコミュニケーションが可能になったと好評を得ています。

mainichi.jp

TypeScriptを用いたWeb開発におけるツールとライブラリの候補

TypeScriptを用いたWeb開発における新規プロジェクト構築のためのツール・ライブラリ選定メモです。フロントエンドはReactとRemix、状態管理はJotai、UIコンポーネントはshadcn/uiを予定しており、サーバーサイドはHono、データベースはPrismaを採用します。開発効率化のため、Git HooksにはLefthook、テストにはVitestなどを活用する計画です。

zenn.dev

REST API 型安全とスキーマ駆動開発

北海道大学生の開発者が、Go言語を用いて大学の時間割アプリのREST APIを刷新しました。既存のPython(Django)ベースでは型安全性が低く開発効率が悪かったため、スキーマ駆動開発を採用し、TypeSpecとoapi-codegenツールを活用することでOpenAPIからGoのインターフェースを自動生成、型安全性を確保しました。これによりAPIドキュメントの自動生成による保守性の向上も実現しています。

slides.su8.run

browser-useによるブラウザ操作自動化のサンプル集

browser-useを用いたブラウザ操作自動化のサンプル集記事では、ヘッドレスモードでのブラウザ操作自動化ツールであるbrowser-useの使い方を解説しています。カスタムアクションによるユーザー入力やCAPTCHA対応、出力のカスタマイズ、step数制限やシステムプロンプトのカスタマイズといった高度な機能に加え、ファイルアップロード、マルチタブ操作、並列実行にも対応していることを説明しており、Anthropic ClaudeやAzure OpenAIといった様々なモデルとの連携も紹介しています。

zenn.dev

C/C++におけるポインタの解説

C/C++におけるポインタは、メモリアドレスを表すデータ型で、オブジェクトのIDとオフセットの組み合わせで表現されます。IDは各オブジェクトに割り当てられる固有の値、オフセットはオブジェクトの先頭からのバイト数です。ポインタは完全なオブジェクト(変数など)にのみ割り当て可能で、配列要素などのサブオブジェクトには割り当てられません。ヌルポインタは特別な値で、IDとオフセットの組ではありません。ポインタの比較はIDとオフセットが一致する場合に等価とみなされますが、最適化の都合上例外が存在します。ポインタ演算はオブジェクトの有効期間中のみ有効ですが、その範囲については規格で明確に定義されていない部分もあります。

zenn.dev

ChatGPT o1とGemini 2.0の性能比較

OpenAIが高度な推論能力を持つAIモデル「o1」をChatGPT Plusユーザー向けに正式公開し、Googleも高性能AIモデル「Gemini 2.0」の複数バージョンを公開したことを受け、IT naviの記事では、複数のベンチマークテストを用いて両モデルの性能を比較検証しています。数学、論理、歴史、文学的表現力においてはo1がGemini 2.0を上回った一方、画像認識や日本語読み取りにおいては両モデルとも高性能でしたが、o1の方が高い理解力を持つという結果が示されています。

note.com

エンジニア採用・組織づくりのトレンド予測2025

Findy Inc. CEO山田裕一朗氏によるエンジニア採用・組織づくりのトレンド予測2025では、生成AI/AIエージェント関連開発求人の増加、スタートアップを中心としたエンジニア年収上昇傾向(大手企業も追随の可能性)、大手企業による採用広報強化、海外オフショア開発拠点設立の加速、そしてSPACE等の開発生産性向上ツール導入と成果測定の重要性などが解説されています。

note.com

利用終了ドメイン名のログ分析とリスク軽減策

NTTコミュニケーションズのエンジニアブログ記事では、利用終了ドメイン名の分析結果と、ドメイン終活に向けた対策が紹介されています。DNSクエリとWebアクセスログの分析から、ドメインの利用状況や用途(Webサイト、メール、コーポレートサイトなど)別の傾向を明らかにし、残存リンクの調査にはGoogle Dorksを活用してリスク軽減を図る方法が示されています。さらに、ドメイン廃止後のドロップキャッチリスク低減のための有効な対策も提案しています。

engineers.ntt.com

AIによるプログラミング言語の自動化可能性

Microsoftが開発したAIペアプログラミングツールGitHub Copilotと、OpenAIが開発した対話型AIであるChatGPTの機能強化と、それらがソフトウェア開発におけるコード生成に与える影響、特にAIによるコード自動化の可能性と課題について解説しています。Copilotはコード補完に特化し、ChatGPTはより広範囲なタスクに対応できる点が差異として挙げられており、両ツールの利便性とリスクについても論じられています。

www.itmedia.co.jp

スティーブ・ジョブズの部下のエンジニアへの説得方法

スティーブ・ジョブズの部下でありアップル元CDOのジョナサン・アイブが、ハイパー優秀なITエンジニア達を動かす際に用いた言葉を紹介する記事です。アイブの経歴やアップル製品への貢献、そして彼の言葉に対する人々の反応、特に「極秘プロジェクト」への関与や優秀なエンジニアへの働きかけといった内容に焦点を当てています。

togetter.com

AnthropicによるAIエージェントの定義と実装パターン

Anthropicの論文「Building effective agents」に基づき、LLM(大規模言語モデル)がタスク達成方法を動的に制御するシステムであるAIエージェントを解説しています。予め定義された手順に従うシステムとは異なり、複雑なタスクや柔軟性とLLMによる意思決定が必要な場面で有効です。拡張LLM、プロンプトチェーン、ルーティング、並列化、オーケストレーターワーカー、評価者-最適化者といった実装パターンが紹介され、LangChainなどのフレームワークを活用した効率的な開発の重要性が強調されています。

zenn.dev

LocalStackを用いたAWSテスト環境構築

AWSサービスをローカル環境で再現できるオープンソースツール「LocalStack」を用いた、コスト削減と開発効率化を実現する爆速テスト環境構築方法について解説しています。Dockerによる簡単なインストール手順、S3操作の具体的な例、Pythonバージョンやjqインストールに関するエラーとその解決策、LocalStack導入によるAWS開発効率の向上などを網羅的に説明しています。

zenn.dev

菊本忠男氏の新デバイスX Modal Music

元Roland社長でTR-808やTB-303などの開発者としても知られる菊本忠男氏が、騒音問題を抱えるストリートミュージシャンを救うため、ワイヤレスで音楽を聴衆に届けるシステム「サイレント・ストリート・ミュージック(SSM)」を推進しており、渋谷でのイベント開催実績もあります。菊本氏はさらに、重低音も体感できる新デバイス「X Modal Music」を開発し、振動と光によって感覚を拡張する技術を実験的にサイレント阿波踊りなどで活用しています。このX Modal MusicとSSMは、今後世界的に普及する可能性を秘めています。

www.dtmstation.com

Browser Useの仕組み、安全性、設定方法

Pythonライブラリ「Browser Use」を用いたブラウザの自動操作について解説した記事です。Web検索やフォーム入力といった作業の自動化を実現できる一方、マルウェア感染や情報流出といったセキュリティリスクも存在するため、ウイルス対策ソフトの導入や安全なブラウザ環境の構築といった対策が重要であると説明しています。

chatgpt-lab.com

Claude 3.5 Sonnetとプライバシー保護に関する議論

高木浩光氏が、AI「Claude 3.5 Sonnet」の機能と、その開発におけるプライバシー保護に関する議論を一般向けに分かりやすく解説した記事です。高度な言語モデルであるClaudeの多様なタスク処理能力、OECDなどのガイドラインに沿ったデータ処理、データの透明性と説明責任を重視した設計、そしてEUのGDPRなどプライバシー規制への準拠について説明されています。

http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20250103.htmltakagi-hiromitsu.jp

2025年のPCテクノロジートレンド:GPU編

2025年のPCテクノロジートレンドとして、GPU市場におけるNVIDIA、AMD、Intelの動向が注目されています。NVIDIAはBlackwellアーキテクチャ搭載のRTX 5000シリーズをCES 2025での発表が予想されており、AMDはRDNA4ベースのRadeon RX 9000シリーズを同時期に発表しミドルレンジ市場に注力する見込みです。一方、Intel ArcはBattlemageベースのArc Bシリーズが既に発売されていますが、今後のロードマップは不透明です。NVIDIAはデータセンター向けGPUに注力しているため、コンシューマー向けGPUの展開は若干遅れている状況です。各社とも価格、性能、ラインナップに違いがあり、競争が激化すると予想されます。

news.mynavi.jp

Notionを用いたドキュメント管理

エンジニアのYossy氏が2025年1月3日に更新したNotionに関する記事で、Notionを最強のドキュメント管理ツールと位置づけ、その使い方や機能、特に第4章「応用」の内容について解説しています。

zenn.dev

Microsoft Teamsの音声同時通訳機能追加

MicrosoftがTeamsに、Microsoft 365 Copilotを用いた9言語対応の音声同時通訳機能を2025年初頭に導入予定です。この機能は、リアルタイムで音声翻訳を行い、話し手の声のニュアンスも再現することを目指しており、会議の効率化やグローバルなコミュニケーション促進に貢献すると期待されています。ただし、専門用語や文化的ニュアンスの正確な翻訳は今後の課題として挙げられています。

xexeq.jp