Engineer's Digest

忙しいエンジニアのための技術情報ダイジェスト。前日の話題をサクッと把握!

2025/01/02 #57 - 今日の技術情報ダイジェスト

Gemini 2.0とClaudeの比較レビュー

GoogleのGemini 2.0シリーズへの移行体験談で、Claudeからの乗り換え理由として、Gemini 2.0のFlash、Exp-1206、Flash Thinkingの3モデルによる高速性、高精度、マルチモーダル対応、精緻な文章生成能力、長文作成能力、高い文脈理解力、高速応答などが評価されています。無料のAI Studioと有料のGemini Advancedの使い分けや、AI Studioにおけるデータ収集といったデータ利用規約への注意も解説しています。

note.com

DNSの基礎知識と負荷分散

DNSの基礎知識と、特に大規模なトラフィックを処理するための負荷分散の仕組みについて解説しており、ドメイン名からIPアドレスへの変換プロセス、階層構造、キャッシュサーバの役割、ルートサーバの構成とIP anycastによる負荷分散、そして世界規模での冗長化と地理的な負荷分散といった内容を網羅しています。

tech.nri-net.com

アーキテクチャ設計とADR

「Facilitating Software Architecture」の書評記事で、年末年始に著者が技術への情熱を失い無気力に陥った経験と、書評執筆やXでの活動、生活習慣改善、娯楽時間の確保による回復過程が紹介されています。書籍の内容としては、分散型ソフトウェアアーキテクチャと、ADR(アーキテクチャ意思決定記録)を用いた意思決定プロセスの改善に焦点を当てており、ADR、アドバイスプロセス、分散型アーキテクチャといったキーワードが重要となっています。

syu-m-5151.hatenablog.com

Raspberry Pi AI Cameraレビュー

ラズベリーパイ用のAIチップ(ソニー製AIアクセラレーター)を搭載したカメラ「Raspberry Pi AI Camera」のレビュー記事で、Raspberry Pi 5と接続して物体検知AIの動作検証を行い、カメラ側でAI処理を実行することで母艦デバイスの負荷を軽減し、他のソフトウェアと同時に実行できることを確認しています。価格はAmazonで約1万5000円です。

gigazine.net

OpenAIの経営状況と生成AIの規制

日本経済新聞の記事によると、OpenAIは1兆円規模の資金調達を行ったものの、黒字化の目処は立っておらず、収益化が大きな課題となっています。生成AI市場の急成長に伴い、国際的な規制の必要性も高まっており、記事では生成AIや脱炭素化といった2024年の経済トレンドを、各専門メディア編集長の視点から分析しています。記事は日経プライム会員限定です。

www.nikkei.com

2024年のデータベース業界動向

2024年のデータベース業界動向として、Oracle DatabaseのAWS/Google Cloud上での利用可能化やAurora DSQLの登場によるクラウド環境の発展、NewSQL系データベースにおけるクラウドベンダー間の競争激化、そして著者のデータベース関連書籍出版とコミュニティ活動の現状、ならびに転職活動に向けた資格取得やプレゼンス向上への取り組みが報告されています。

zenn.dev

LocalStackを使ったAWSサーバレス開発ワークショップ

LocalStackを用いたAWSサーバレスアプリケーション開発のワークショップが、GitHub Codespaces上でブラウザから環境構築不要で実行できます。CloudFormation、Lambda、S3といった主要なAWSサービスを使用し、Chapter 1~8までは無料で公開されているチュートリアル形式で、Chapter 9は応援購入者向けの付録となっています。

zenn.dev

ドメイン駆動設計入門書の感想

「ドメイン駆動設計をはじめよう」は、ドメイン駆動設計の入門書で、事業活動に焦点を当てたビジネス価値最大化のための設計手法を解説しており、業務知識の共有や共通言語の重要性、区切られた文脈の理解を強調し、マイクロサービス、イベント駆動アーキテクチャ、データメッシュといった最新の技術トレンドにも触れています。ドメイン駆動設計の初心者や、他の書籍で学習に挫折した経験のあるエンジニアにもおすすめです。

zenn.dev

新型Mac mini (2024)レビュー

Appleから新型Mac mini(2024)が発売されました。価格は9万4800円からで、M4またはM4 Proチップを搭載し、高性能とコンパクトさを両立しています。M4 ProモデルはThunderbolt 5に対応し、高解像度マルチモニター出力も可能です。高速SSDも搭載され、価格と性能のバランスに優れたミニPCと言えるでしょう。

pc.watch.impress.co.jp

browser-useライブラリの使い方と注意点

Qiitaの記事「browser-use やばいです」では、AIエージェントを用いてウェブブラウザを操作できるライブラリ「browser-use」を紹介しており、ECサイトの商品価格取得などの高精度な自動化を可能にするカスタムアクション機能や、複数のタスクを同時実行できるエージェントの並列化機能を備えている一方、トークン消費が多い点に注意が必要であると解説しています。

qiita.com

Go言語ジェネリクス徹底解説

Go言語のジェネリクスについて、導入前後の開発方法の違い、コード再利用性や型安全性の向上といった利点、ジェネリクスとinterface{}の違い(実装原理、パフォーマンス、型安全性の観点)、適用・非適用シナリオ、使用時の注意点(過度な一般化の回避など)、そしてGo Webホスティングプラットフォーム「Leapcell」の紹介を解説しています。

zenn.dev

大規模ハッキングと2段階認証の危険性

大規模ハッキング事件「Salt Typhoon」を受け、SMSを利用した2段階認証の脆弱性が明らかになり、認証コードが盗まれる危険性が指摘されています。SMSは暗号化されていないため、ハッカーによる傍受が可能であることから、認証アプリの利用や、通信内容を暗号化するアプリの使用が推奨されており、米国政府機関もSMS認証の危険性と代替策を警告しています。通信事業者などへのセキュリティ強化も求められています。

www.gizmodo.jp

神社経営の現状と課題

2019年の47都道府県を対象としたAI活用状況調査の結果と分析、企業におけるAI導入の現状と効果・課題、データ活用の重要性とセキュリティ対策の必要性、人材育成や制度整備といった課題解決に向けた取り組みなどが示されています。神社の経営難に関する記事とは関連性がありません。

www.itmedia.co.jp

ダークパターンに関する書籍レビュー

本書「ダークパターン 人を欺くデザインの手口と対策」の書評記事で、ユーザーを巧みに誘導するダークパターンの具体的な事例(空港の店舗配置など時間的余裕の利用による購買意欲向上など)や、その類型、各手法、対策、失敗例が詳細に解説されており、A/Bテストの限界やユーザーにとって本当に良いデザインかという点、ダークパターンへの対策と意識改革の重要性についても言及しています。

note.com

みずほ銀行システム一時不具合とサイバー攻撃の可能性

2023年12月31日、みずほ銀行で一時的なシステム不具合が発生し、外部からの大量データ送付によるDDoS攻撃の可能性が示唆されました。この攻撃はITmediaのWebサービスを標的に約7時間に渡り継続され、アクセス障害などサービスへの影響が生じました。攻撃の規模は大きく、犯人や動機は現時点では不明です。

www.itmedia.co.jp

Findyエンジニアおみくじイベントの裏側

Findyが毎年1月に行っているエンジニア向けのおみくじイベントの裏側を、企画段階からエンジニアがどのように関わって実現したか、18万7500通りものパターンを動的生成方式で効率的に実現した方法、年収やスキル、生成AI、セキュリティなどエンジニアに特化した内容のおみくじの内容、従来の固定画像方式から動的生成方式への変更によるメリットなどを解説した記事です。

tech.findy.co.jp

データ分析クエリツール『Morph』の紹介

Wvletが開発したデータ分析のためのクエリツール「Flow-Style Query Language」は、クエリ記述とデータ分析を同時に行えるツールで、dbtのような信頼性の高いデータパイプライン構築を可能にする再利用可能なデータモデル構築をサポートし、DuckDB、Trino、Hiveなど複数のSQLエンジンに対応、GitHub連携や拡張機能による柔軟な利用も可能です。

wvlet.org

脆弱性診断ツール「Securify」の紹介

株式会社スリーシェイクが開発した脆弱性診断ツール「Securify」は、複雑な設定を必要とせず、誰でも簡単に操作でき、迅速な診断が可能なツールとして紹介されています。SRE支援事業からの顧客ニーズを元に開発され、現在も精度向上を目指して開発が継続されているとのことです。

scan.netsecurity.ne.jp

Difyを使った生成AIワークフロー構築入門

令和トラベルのEngineering Blogに掲載された記事「Dify講座 超入門編 ~まだチャットでポン出し?ワークフローで生成AIが本領発揮!~」では、ChatGPTなどの生成AIを単発で利用するのではなく、Difyを用いたワークフロー化による利点を解説しています。LLMアプリ開発プラットフォームであるDifyは、簡単なワークフロー(テンプレート)の作成を可能にし、プロンプト入力の手間を削減、出力品質の向上、高度な自動化による作業効率の劇的な向上を実現します。具体的には、複数ステップのワークフロー構築による高度な自動化についても触れられています。

engineering.reiwatravel.co.jp

2025年にサポート終了となるMicrosoft製品

2025年にMicrosoft製品のサポートが多数終了します。Windows 10(10月終了予定)、Office 2016/2019、Visual Studio 2015などが該当し、サポート終了後はセキュリティ更新プログラムの提供が停止されるため、セキュリティリスクが高まります。モダンポリシーと固定ポリシーで終了時期が異なる場合もあるため、対象製品を使用している場合は、それぞれの製品のサポート終了時期を確認し、早急な移行計画を立て、後継製品への移行を検討する必要があります。

forest.watch.impress.co.jp

プログラミング独学の容易さに関する考察

この記事では、プログラミングの独学が比較的容易である理由として、「処理系」の存在が挙げられています。処理系とはプログラムを実行するための環境であり、これによりプログラミング学習者は自身のコードが正しく動作するのかを迅速に確認し、間違いがあればすぐに修正できます。この迅速なフィードバックループ(PDCAサイクル)が、プログラミングの独学を容易にしているのです。一方、数学などの分野では、正誤確認に時間がかかり、修正が困難な場合が多い点が対比として示されており、AIの発展によって他の分野でも同様の処理系が提供されれば、教育方法に大きな変化が起きる可能性が示唆されています。無料の処理系と迅速なフィードバックがプログラミング独学の容易さを支えていると結論付けています。

togetter.com

データワークスペースサービス『Morph』のOSS版インストール手順

クラウドデータアプリケーションサービス「Morph」のオープンソース版がリリースされ、DevelopersIOの記事では、macOS環境での個人環境へのインストールと起動手順が解説されています。pipコマンドによるライブラリのインストール、コマンドによるワークスペース作成、brewコマンドを用いたnpmのインストール、そしてポート9002でのアプリケーション起動確認まで、具体的な手順が記述されています。

dev.classmethod.jp

仮説の評価方法

この記事は、仮説の評価方法を解説しており、仮説の「影響度」と「確信度」を評価軸として、影響度と確信度の高い仮説はすぐに実行し、低い仮説は棄却すべきだと主張しています。さらに、実行可能性、重要性、新規性、倫理性なども評価軸として考慮すべき点を指摘し、経験、技術、そして適切な評価軸の選択が効果的な評価に重要であると結論付けています。

speakerdeck.com

PowerShellでのLangchainとOpenAI API使用エラー

PowerShell環境でLangchainとOpenAI APIを用いたPythonコードを実行したところ、「'from'キーワードがサポートされていない」「'import'コマンドが見つからない」といったPython構文エラーやasyncioモジュール関連のエラー、変数result未定義エラーが発生しました。原因はPowerShell上でPythonコードを直接実行しようとしたことによるPythonインタープリターの認識不足や、必要なモジュールのインポートに失敗していることなどが考えられます。

zenn.dev

Podcast制作準備と配信方法

2024年開始予定のソロ運営Podcast「OTF Talk」の制作準備を解説した記事で、Open Table Format (OTF) 技術解説を目的とした、ゲスト1名との約20分収録を想定し、Riverside.fm等のPodcast専用WebサービスやReaper等の編集ソフトを用いたオンライン収録、ヘッドセット使用による音声品質維持、Spotify for creatorsでの無料配信、Canvaによるロゴ作成といった低コストでの始め方を紹介しています。

portablecode.info

高速な静的検索木の最適化

ソート済み32bit整数リストに対する高速な検索を可能にする新たなデータ構造(S+木)の最適化について解説しており、SIMD命令によるベクトル化、キャッシュライン効率化のためのデータ構造変更、バッチ処理による並列化、プリフェッチやポインタ演算の最適化といった手法を用いて、従来の二分探索と比較して最大40倍の高速化を実現した成果と、複数スレッド環境下での性能比較、今後の発展方向(補間検索など)について述べています。

curiouscoding.nl

2025年のPC向け半導体技術トレンド

2025年のPC向け半導体技術トレンドはTSMCのN2プロセスに大きく左右されます。TSMCは2026年後半の製品化を目指し、N2プロセスの量産開始を予定しており、N3Eプロセスと比べて消費電力削減または性能向上を実現すると期待されています。SamsungやIntelといった競合他社との技術競争にも注目が集まる一方、TSMCはCoWoS-Lなどの後工程技術でも優位性を維持すると見られています。

news.mynavi.jp

pycacheとPythonのJITコンパイラについて

Pythonの実行時に生成される__pycache__フォルダ内の.pycファイルは、Pythonコードをコンパイルした結果であるバイトコードを格納したキャッシュファイルで、実行速度の向上に役立ちます。.pycファイルのヘッダーには、Pythonのバージョンやソースコードのハッシュ値などが含まれており、バイトコードはPythonのインタープリタによって実行されます。Python 3.13からは、CopyAndPatchという独自のJITコンパイラが実験的に導入され、さらに実行速度の改善が期待されています。

zenn.dev

Amazon EKSとAmazon Application Recovery Controllerの連携

Amazon EKSがAmazon Application Recovery Controller (ARC)に対応し、AWSリージョンやアベイラビリティゾーン(AZ)障害からのアプリケーション復旧を支援するようになりました。ARCは、手動によるゾーンシフトや自動によるゾーンオートシフト機能で、障害発生時にトラフィックを正常なAZに切り替えることで、EKSクラスターの高可用性を向上させます。EKSクラスターバージョン1.28以降で利用可能で、追加料金はかかりません。ただし、ARCによる高可用性を実現するには、事前に適切なクラスター設定を行う必要があります。

aws.amazon.com

2024年の自作PCパーツ市場動向

2024年前半の秋葉原PCパーツ市場における自作PCトレンドとして、IntelとAMDによるCPUプラットフォーム競争激化、GeForce RTX 4070 SUPER/Ti SUPERやRyzen 8000Gシリーズといった新型GPU/CPUの登場、Core i9-14900KS(最大6.2GHz)の発売、裏配線対応ケースやマザーボードの流行、そして1~3月における主要PCパーツの発売状況がまとめられています。

ascii.jp